【プラスを見る人、マイナスを見る人】
【プラスを見る人、マイナスを見る人】 自分は幸せだという気持ちで生きている人の特徴は、今の境遇のプラスの面を 見ているものです。 反対に、自分は不幸だと思って生きている人は、今いる境遇のマイナスの面を 見ているといえます。 自分の境遇や環境には必ず、プラス面とマイナス面があるということが分かれ ば、幸福と不幸は自分の心の持ち方で変わるものだということも理解できるよ うになります。 かとうみちこさんという、女性詩人がつぎのような詩を書いています。 からいお塩は おいしい おしるこのかくしあじ からい くるしみ かなしみ そして わかれ みいんな しあわせのかくしあじ ひとふり ふたふり ほら! しあわせが とっても おいしくなったでしょ・・・ この詩はかとうさんが28歳のときに書いたものです。 かとうさんは若いとき、無理なダイエットをしたことが原因で血行障害が起き 細胞が死んで、骨に栄養がいかなくなるという難病になってしまいました。 そのために、20歳のとき体重が22キロ、血圧の上が60で下は30という 状態になり髪や爪、歯もなくなるまでになったそうです。 生きる気力もなく、つらい日々を過ごしていました。 28歳のとき、友人の紹介で城野 宏さんという方に出会いました。 城野さんには、かとうさんの体のことは知らされていました。 城野さんがかとうさんに声をかけました。 「目は見えるの?」 「あ、はい見えます」 「耳は聞こえるの?」 「き、聞こえます」 「言葉はちゃんとしゃべれるの?」 「はい」 うなずく彼女に、城野さんはさらに聞きます。 「両手を閉じたり、開いたりしてごらん」 かとうさんは、いわれた通りに手を動かしました。 「なーんだ、手もちゃんと動くじゃないか。心配いらないよ、 君の身体の90%は正常だよ!」 この一言で、かとうさんは心の暗闇に希望の光を見つけたような気持ちになり 涙が流れて言葉にならなかったそうです。 かとうさんは、正常である90%を見ずに、病である10%しか見ていなかった ということに気づいたのでした。 このあと、かとうさんは元気な体を取り戻して、司会の仕事やナレーターの 仕事につき、詩集も出版するようになりました。 90%は正常である自分がいるのに、そこは見ずに10%の病気の自分を大きく とらえすぎていたのです。 私は健康である、という新しい別の自覚ができたとき、私は生かされている という感覚が生まれてきます。 プラス面から物事を見るように心がけたいものです。 少しずつ、まわりに対する気持ちがおおらかになり、謙虚な自分になることが できるようになるでしょう。 (by ハートリンクス)