【何かを捨てれば、運は開く】
【何かを捨てれば、運は開く】 本田 健氏の言葉から。《私たちは小さい頃から「ものを大切にしなさい」と教えられてきました。 その教え自体はすばらしい教えだと思います。 でも、ときどき「大切にする」を勘違いして、「捨てる」ことができなくなって いる人がいます。そして、それによって運気を滞らせているのです。 捨てるのは「大切にしなさい」という意味ではありません。 ときに、「捨てることで、大切にすることができる」のです。 捨てるという言葉に違和感があるなら、「手放す」と言い換えてもいいでしょう。 自分にとって不必要なものや、あまり上手に使いこなせていないものを手放せ ば、それを誰かが使ってよりよい価値を生み出してくれます。 でも、手放さずにいたら、なんの価値も生み出せないままになってしまいます。 だから、かえってムダになってしまうのです。 また、よけいなものをとっておくことで本当に大事なものがダメになってしま うというムダもあります。 たとえば、あなたの家の冷蔵庫を想像してみてください。 必要なものだけがほどよい量入っていれば、冷蔵庫はきちんと作動します。 ところが、賞味期限が切れた古い食品や、カビた食品がギュウギュウに詰め込 こまれていたら、冷蔵庫の温度は適切に保たれないし、カビが移ってほかの 食品もダメになってしまいます。 クローゼットも同様です。 もはや着ることがない古い服は、言ってみれば息をしていない服。 それを捨てることに罪悪感を持つ必要はありません。 息をしている新しい服をよりきれいに保つために、むしろ捨てるか、あげる ほうがいいのです。 「身軽さ」は、運を呼び込む重要な条件です。 ためしに、家を片づけてゴミ袋10個分のいらないモノを捨ててみると、気分 がスーッと晴れるはずです。 すっきりした状態に、素敵な運が呼び込まれてくるのです。》 (出典元:本田 健著「強運を味方につける49の言葉」PHP文庫) * * * 捨てるべきもの、と捨ててはいけないものの区別をつけるのは結構むずかしい ものです。 「物」であれば、古くなったり損傷したりして使えなくなったときが捨てる べきときになります。 ところが、物がない時代に育った年代の人にすれば、使えなくなっても修理す ればまだ使えるという気持ちがあるため、簡単に捨てられないものです。 また、物に何かの思い出のようなものがあれば、所有する人にとっては大切な 宝物となるかもしれません。 いずれにしても、捨てるか捨てないかの判断をするときはいつか来るはずです。 問題は、捨てるべきものが目に見えない感情や心の場合です。 判断に迷ったときの対処法のひとつは、身のまわりを片づけて掃除をすること があげられます。 まず、自分の部屋など身近なところをきれいにすることから始めると、心が 軽くなります。 このことが、著者が述べているゴミ袋10個分の不要なものを処分するという ことになります。 捨てると同時に、整理整頓できることは気持ちの面でも効果はあります。 整理整頓とは、不要なものは捨て、必要なものはあるべきところに置き直すと いうことです。 物の整理整頓と感情や心の整理整頓はつながっているのです。 掃除や片づけを習慣にすることで、内面の美しさを保ちましょう。 内面の美しさで良いことを引き寄せましょう。 (by ハートリンクス)