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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「三河雑兵心得7 伊賀越仁義」です。 三河雑兵心得(7) 伊賀越仁義 (双葉文庫) [ 井原忠政 ] 茂兵衛は鉄砲対象の隊長なのでもはや雑兵ではない ですが、「元百姓」というところは変わりません。 なので、何度か「かくなる上は腹を召して」とか 「派手に戦って討ち死にも本望」みたいなシーンが 出てくるのですが、茂兵衛にはその辺の心意気が 分からない。仲間のために命を懸けるのは吝かでは ないので、臆病者ではないんですけどねー 果てさて、信長が光秀に討たれ、状況は一変します。 堺に物見に来ていた家康一行は三河まで何とか 逃げ帰らないといけません。 色々な伝手を頼って何とか戻れる目処が立ち、 安堵する茂兵衛ですが、家康は既に先を見ています。 すなわち、まだ安定していない甲斐、信濃です。 旧武田領なので、信長亡き今、混乱しています。 その混乱に乗じて、手中に収めてしまおうという 魂胆です。 やったことは火事場泥棒なのですが、今まで辛抱を 重ね、様々信頼を得るための行動が家康の評価と なり、「家康に叛意なし」と認めさせることが できたのです。 こうして、5ヶ国を保有する大名となった家康。 その下に仕える茂兵衛はこの先どんな活躍をする のでしょうね。楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.10.20 12:12:58
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