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テーマ:暮らしを楽しむ(388279)
カテゴリ:zen
最近自分の世界を持つようになった娘は、ちょっとずつ親離れをしています。 親がいなくても大丈夫な時間が随分増えて、一人遊びも上手になって、自分の世界も広がって・・・。 こうやって、一歩一歩私との距離が広がっていくんだなぁと思う今日この頃です。 もちろんこれは娘に限った事ではなくて、私も、親も、そのまた親も、そして周りにいる人々も、こうやって少しずつ自分の世界を構築して、一人で生きていく力を身につけてきたことです。 しかし、一番近くにいて一番小さな肉親からそれを教えられると、果たして自分はその過程を上手に過ごしてこれたかなぁと思うのと同時に、子供が苦しむ事にならないように、上手に子離れする術をそろそろ用意しなくてはならないなぁと思っています。 最近は座右の書として、禅語が書かれたものを気に入って読んでいます。 その中で、これは!と思う言葉があったので、日記にも書いておく事にします。 それは、「別是一壺天」(別に是れ一壺の天)です。 意味は、「壺の中には、その壺の中の天地がある。人の心にも各自宇宙が存在し、それが全宇宙と一体である事に気付いたとき、その人は大きく生まれ変わる事ができる。」という教えだそうです。 身の回りにある小さな箸ひとつとっても天地がある。 ましてや、身の回りにいる方々は例え自分のお腹を痛めた子であろうとも、自分とは違う壺中の天地がある。 そして、自分を含めて全ての人が全宇宙と繋がっているのであれば、自分がその宇宙の邪魔にならない程度の人間になる努力をし続けなければならないし、子供も宇宙の邪魔をしないような子に育てるという哲学を持ち続けなければならないと思えるようになりました。 果たして娘が大人になった時、きっとあちこち不満足な親である事と思いますが、それでもこういう子に育って欲しいと私なりに一生懸命やったという自負があれば、どんなに責められたとしても乗り越えていけるかなぁと思います。 あと十数年後、親行通信簿の評価はどうかなぁ? でも、娘にもこの言葉は忘れて欲しくないと思います。 別大地の営み、親と思う。感謝無くせば、わが身失う。 是山深く、足踏まれこそ、是・美・味・香かな。 一盛者必衰。沙羅双樹、一日の命慈しむ。 壺色香鮮やか、恵み豊か。四季を生かして、まことの味。 天雨風耐えて、生きた味。枯れて滋味なる人になりたい。 さぁ、頑張れ私!! ずっと、あなたはがんばってるよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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