人の為 2
今日も日中の気温は高いようです。「我」の羽衣を脱ぎ捨てるのにも、だんだん良い気候になってきました。一つ一つ、何かを自分の心に課して行く。達成できるか出来ないかは、問題ではなく・・・・。(もちろん達成できればそれが一番良いでしょうが・・・・。)何かを心に投げかける事が大事なのかもしれないなと感じる毎日です。「今日一日、これをやってみよう。」そう心に投げかけて、楽しんでみる。その積み重ねの中から、明日はまた違う課題を自分の心に投げかける。投げかけた課題の小石が、水の紋のように心の表面に模様を作り、そして、奥底に沈んで行く。目標は、澄み切った湖のようなきらめきを持ち、静寂の中に包まれた心。そして、その湖底には大きな溝もあるだろうし、哀しみ苦しみの石も沈んでいるけれど、喜びや楽しみの生き物が大きく成長している。でも、表面はあくまでも穏やかに澄み切った、静寂の中の湖。できれば、晴れていて岸辺には花も咲き誇り、遠くに鳥の声や山並みを望む事ができればもっと嬉しいけれど。さて、昨日の人の為1の続きです。昨日と同じくヘルスアートクリニック熊本の中原和彦院長のコラムから。『人間関係に大事な事。自分を愛する事を忘れて、人の為、社会のためと一生懸命に頑張っておられる方がたくさんおられます。それぞれいい人で、優しい人が多いのですが、そういう方が心や体の病を抱えられることも多々あります。反対に憎まれっ子世に憚るという言葉もあります。自己犠牲の上に、人の為にと思って生きている方に対し、「もう少し自分を大事にして、もう少し自分を愛してはいかがですか?」と話しかけて見ると、たいていの方は涙を流されるそうです。「人の為」とっても良い言葉に聞こえますね。しかし一方で、「人の為」と書いて「偽り」という字にもなります。実は、「自分を愛する事を忘れて、人の為に行動する事」=「偽りの愛」「自己犠牲的愛」といいます。大事な事は、「まず自分を愛す事」それから「人を愛す事」です。「自分を愛することが出来ない人は、真に人を愛することは出来ません。」健康は、内から外が基本です。愛の達人であるイエス・キリストも、「自分を愛するが如く、人を愛しなさい。」と仰っています。「人と人との間をつなぐものを「愛」という。」この「愛」は、まず自分を愛する事、そして人を愛する。この順序が大切です。「自分が変われば、相手が変わる。周りが変わる。」という交流分析の一端は、言い換えれば「自分の見方、感じ方、行動の仕方を変えることが健康的に生きる基本である」という事です。「相手を変えるのではなくね。」』「誰かの為に」「自分を犠牲にして」って、とても美徳に聞こえます。でも、本当の意味での献身が出来ている方は、きっと「自分の為に」「自分の喜びだから」と心から思えるのだと思います。偽物ではなく本物の「愛」で人間関係を繋ぐために、まずは、自分をしっかり愛してあげる事にいたしましょう。あぁ、なんて可愛いわたし。あなたと一緒に時を刻めることが幸せ。