藤井英雄先生のお話です。
ネガティブな言葉を1回言えば、自己肯定感が1%弱くなり、ポジティブな言葉を1回言えば、自己肯定感が1%強くなると仮定します。
90回のネガティブな言葉を口にすることで、100の自己肯定感は40(0.99×90乗=0.4)に減少します。
365回後には、(0.99×365乗=0.03)100から3になります。
90回のポジティブ言葉を口にすると、自己肯定感は100から245(1.01×90乗=2.45)に増加します。
365回後には、(1.01×365乗=37.5)100から3750へと膨れ上がります。
(「平常心」と「不動心」の鍛え方 藤井英雄 同文館出版参照)
普段の生活の中でネガティブな言葉を使っている場合が多いように思います。
私は自分のカラオケをビデオ撮影したことがありました。
最後に歌唱力の採点が発表されるのですが、そのときいつも否定的な言葉を発していた。「ああ、ダメだ」「悪すぎる」「最低だ」というような言葉です。
このような否定的な言葉を聞かされた友達はイヤになったのではないかと思いました。私が反対の立場だったら、否定語を連発するような人と付き合うとこちらまで滅入ってしまう。
否定語を使うことが多い人は、それが習慣となっていて、物事の良し悪しを判断するときに、ほぼ毎回ネガティブ、悲観的、否定的な言葉をしゃべっている場合が多いように思います。
始末が悪いことに、そのことに自分では全く気付いていない。
無自覚なのです。これを無知の知といいます。これは大きな問題です。
ネガティブな言葉はすぐに取り消して、ポジティブな言葉に置き換えないと自己肯定感が持てなくなり、自己否定感が猛威を振るうようになります。
否定語は、「ダメだ」「悪い」「最低だ」以外にもいろいろあります。
「限界だ」「無理だ」「能力がない」「耐えられない」「我慢できない」「もう打つ手がない」「救いようがない」「難しすぎる」「厳しすぎる」「運がない」「ついてない」「あきらめるしかない」などがあります。
肯定語もあげておきましょう。
「すばらしい」「うれしい」「楽しい」「順調だ」「この調子だ」「がんばっている」「信頼しているよ」「申し分ない」「最高だ」「これでいいのだ」「助かった」「ありがたい」「感謝、感激、感動した」「やればできる」「この次はきっと大丈夫だ」「成功するまであきらめないぞ」「またチャンスはやってくる」「たいしたもんだ」「問題や課題が分かっただけで成功だ」「失敗は成功の糧になる」「ここは是非とも改善してみよう」「あきらめるには早すぎるぞ」「家族のためにも頑張るぞ」「英気を養って出直そう」「いいところもあった」「神様は乗り越えられない課題は与えない」「ここを乗り越えれば自信になるぞ」「自分ならきっとできるはず」「運命を切り開いて、ツキを呼び込むぞ」