人間は誰でも「めんどうだ」「おっくうだ」「やる気が起きない」「しんどい」「だるい」「眠い」「不安でいっぱいだ」「体がうごかない」「無駄なことはパスしたい」「楽をしたい」などという気分本位に振り回されてしまうことがあります。その気持ちを押しのけて、我慢して行動すればよい結果が生まれることはよく分かっているのですがなかなか行動にふみきれない。
そして後で後悔するようになる。ではどうすればよいのか。
よい方法がありますのでご紹介いたします。
森田先生は次の日が楽しみな遠足というときは、自然に時間になれば目が覚める。
ただちに準備に取り掛かることができると言われる。
作家の人などは、前の日に文章を途中まで書いて止めておく。
例えば、「私は」と書いて、止めておくと次の日は早速筆が運ぶという。
これらは、目標や目的を意識しているために、すっと行動に入っていけるということだと思います。
私は土日、祝日が休みですが、金曜日までにはやるべきことややってみたいことを紙に書きだしています。
休日は充実感とともにあっという間に終わってしまいます。
これは「呼び水」を入れるという方法です。
井戸水を組み上げるときは、最初に呼び水を入れてポンプを漕ぎます。
すると、呼び水がきっかけとなって、水を汲み出すことができます。
つぎに2022年2月号の生活の発見誌に「皮切り」という記事がありました。
外科の手術でも皮膚を切るときだけが痛く、その後は何ともないものです。
熱いお湯に入るときもちょっとはじめがつらいだけであります。
神経質のいろいろな症状に悩んでいる人にとっても、この「皮切り」が大事で、ちょっとはじめに思い切ってやってみれば、なんでもなくできることが分かるのであります。
さらに良いのは、ルーティンワークの習慣を作ることです。
規則正しい生活を確立すると「この次は何をしようか」と考えるまもなくすっと体が動いてくれるようになります。
同じ時間に同じことをするという生活はリズムのある生活となります。
適度に前頭前野を休ませることで脳がヒートアップすることを防止できます。