カテゴリ:行動のポイント
樺沢紫苑氏は緊張と弛緩の逆U字理論について説明されています。
これによると、過度に緊張すると頭が真っ白になりやることなすことが出鱈目になる。 逆に弛緩状態に陥ると意欲が減退して行動力が鈍ってくる。 過緊張もリラックスし過ぎというのもどちらも問題がある。 その中間あたりに適性緊張というゾーンがある。 適性緊張になると、一心不乱、注意集中力アップ、軽い緊張と興奮、ワクワクした感じ、緊張を楽しむことができるようになる。 講演、演奏会、スポーツなどで大きな成果を上げることができるようになる。 スポーツの世界ではゾーンに入るという言い方をされます。 過緊張を適性緊張に戻していく方法が3つほどある。 ①交感神経優位の状態を副交感神経によって抑制していく。 そのためには、深呼吸、ゆっくり話す、筋肉をほぐす、笑顔、睡眠、飲食物・趣向品を上手に使う、自律神経の乱れを整える等の方法を紹介されている。 意識して笑顔をつくると10秒で過緊張を緩和すると言われている。 ②セロトニン神経系を活性化していく。 朝日を浴びる、リズム運動、朝食をとる、トリプトファンを摂取する、3ヶ月続ける、ガムを噛む、姿勢を正す等の方法を説明されている。 ③ノルアドレナリン神経系を抑制していく。 徹底して予行演習を行う、正しくフィードバックする、イメージトレーニングをする、正しい情報を集める、ポジティブワードをつぶやく、ルーティンワークを作り上げる等を説明されている。 (いい緊張は能力を2倍にする 樺沢紫苑 文響社) このブログでも最新の脳科学というカテゴリーで関連記事を取り上げています。 ②については2022年2月13日で具体的な取り組み方を説明しています。 セロトニン神経の果たしている役割については、2022年4月11日の記事をご参照ください。 ③については、2021年12月13日に「やる気と脳の仕組み」の記事で、ノルアドレナリン主導の防衛系神経回路のからくりについてご紹介しています。 私たちはこちらのほうに片寄っていますので、報酬系神経回路を活性化してバランスを整えていくことが肝心です。 関心のある方はご参照ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.07.04 06:20:12
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