カテゴリ:行動のポイント
田舎の住職さんが、107歳で亡くなられた篠田桃紅さんという女性芸術家の言葉を紹介してくださいました。
雑談や衝動買いなど、無駄なことを無駄だと思わないほうがいいと思っています。 無駄にこそ、次に何かが兆しています。無駄はとても大事です。 無駄が多くなければ、だめです。 お金にしても、要るものだけを買っているのでは、お金は生きてきません。 安いから買っておこうというのとも違います。 無駄遣いというのは、なんでこんなものを買ってしまったのだろうと、ふと、あとで思ってしまうことです。 私は3万円だと思って買ったバックが30万円だったことがありました。 ゼロを一つ見落としていたのです。レジで値段を告げられて驚きましたが、いい買い物をしたと思っています。何十年来とそのバックを使っています。 時間でもお金でも、用だけをきっちり済ませる人生は、1+1は2の人生です。 無駄のある人生は、1+1の人生を10にも20にもすることができます。 人は、寄り道をしたり、道草をくったり、どん底を味わったり、失敗や嫌な目に遭うという人生の無駄を経験するからこそ、人としての味や深みが出るのです。 この話はとても参考になりました。 振り返ってみると、私は効率重視の人生を歩んできました。 無駄や無理、ミスや失敗は避ける事ばかり考えていました。 イヤな思いをすることが予想されるといつも逃げていました。 お金やエネルギーを使うとき、コストパフォーマンスが悪いと判断したときは、手を出さないようにしていました。 無駄なこと、しんどいこと、面倒なこと、やる気が起きないことには手を出さないようにしていました。 逃げたときは一瞬うまく切り抜けたのでよかったと思いました。 しかしそれは大人になって大きな問題を抱えることになりました。 子供の頃の雑多な社会体験不足は、大人になって困難に出会った時に右往左往するばかりで、適切な対応ができなくなってしまったのです。 また、ちょっとした小さい問題が、自分の人生を大きく左右するような大問題に発展してしまうのです。 最後には手に負えなくなり、投げやりになってしまうのです。 集談会で人間は3000回の失敗を重ねて、大人になっていくのだと聞いたことがあります。 私の場合は1回の失敗も絶対に許せないと思っていたので、精神的には子供のままの状態で大人になってしまったのです。 今思うと子供の頃に多くの失敗の体験を持った方がよかったのだと思います。 無駄、ミス、失敗はそのときは注射針を刺されるような痛みがありますが、後で有効に効いてくるということだと思います。 無駄や無理、ミスや失敗の経験は誰でも持っています。 それを否定しないで自分がまともな大人に成長するための貴重な宝物だととらえるようにしたいものです。 私は30代から集談会に参加して世話役を引き受けました。 そこでの数々の失敗の経験が仕事や人間関係に多少は役に立ったかなと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.07.18 06:32:20
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