カテゴリ:行動のポイント
森田理論学習の要点のなかに「行動の原則」があります。
その中に「今できることはひとつしかない」というのがあります。 神経質性格の人は目の前のことも気になりますが、いろんなことが気になって混乱することがあります。 例えば、外出するときに仕事のことや人間関係のことが気になって、鍵の確認がうわの空になってしまう。 他のことを気にしながら戸締りをすると、後で不安になります。 引き返して再度確認することも発生します。 私は学生の頃、神奈川県の丹沢山系で沢登りというスポーツをしていたことがあります。 川沿いの15mから20mの崖を登るスポーツです。 このときインストラクターから落下しないための指導を受けました。 その中でも手先、足先の3点確保を心がけることが印象に残りました。 それと注意や意識は次の確保点を探すことに集中するようにということでした。 少しでも下の方に視線を移すと、恐怖で頭が真っ白になり身体が固まってしまうのです。 競技続行が不可能になり、ロープで地上に降ろしてもらうことになります。 車の運転中は、よそ見や心配事を抱えてうわの空になることは大変危険です。 特に交差点で右折するときは、細心の注意を払う必要があります。 対向車の有無、交差点内の人の動きを無視すると悲惨な事故につながります。 電車道では電車の有無も確認する必要があります。 私たちは将来のことに取り越し苦労し、過去の不祥事をいつまでも後悔するという特徴があります。 それは神経質性格者の特徴ですから仕方ない面があります。 そんなときは「今できることはひとつしかない」をキャッチフレーズにして、目の前のことにしっかりと集中したいものです。 そうしないと、本来集中しなければならないことがおろそかになります。 「二兎を追うものは一兎も得ず」ということわざのように、何の成果もあげられないということになってしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.08.08 06:20:08
コメント(0) | コメントを書く
[行動のポイント] カテゴリの最新記事
|
|