カテゴリ:感情の法則
山富浩司氏のお話です。
潜在意識は、生まれたときからの膨大な記憶が全て保管されている貯蔵庫です。 意識的に思い出すことができないものも含めて、いいことも悪いことも、すべて入っています。 潜在意識は私たちが新たな考えごとや行動を選択するとき、それが過去の記憶に照らし合わせて、「快」か、「不快」かの判断をしているのです。 但し、潜在意識は「快」「不快」の判断が、客観的に見て普遍性のある正しいか選択なのか、間違った選択をしているかという判断はしていません。 潜在意識が判断しているのは、「過去の記憶のデータベースと合致しているかどうか」なのです。 過去に成功体験を積み重ねていると「快」と判断します。 過去に惨めな失敗やイヤな思いをした経験を積み重ねていると「不快」と判断します。 具体的に見ていきましょう。 あなたが過去の失敗体験から「何をやってもうまくいかない、能力のないダメな私」という自己イメージを潜在意識に刻みこんでいるとします。 ある時上司から大きな商談を任されました。 熱心にその仕事に取り組んでいました。 いざ勝負の商談の席で、緊張のあまりポカを犯して契約には至りませんでした。 商談の途中で「本当にうまくいくのか」と予期不安が湧き上がってきたのです。 こうしたことが起きるのは、自己イメージに対して、潜在意識が「過去の記憶とは違う。こんなのは私じゃない」と判断したためです。 過去のデータベースには、「うまくいかなかった過去の経験=ネガティブな感情」ばかりがインプットされていたため、潜在意識は「うまくいきそうな今」のほうを間違いとみなしたのです。 「心のブレーキ」が作動してしまったので、商談は予定通り失敗に終わってしまったのです。 こうしてみると潜在意識の力はとても強力です。 人間にはもちろんプラスの潜在意識もあります。 しかし数からいうとマイナスの潜在意識のほうが圧倒的に多い。 それは直接生存に結びついていて、生き長らえるという面ではその方が有利だからです。 人生において何かを変えたい、変わりたいという思いを抱いても、マイナスの潜在意識が絶えずちょっかいを出してくる。 建前でいくら奮い立たせようとしても、本音(潜在意識)の力が強力なのでどうすることもできないのです。 私たちは潜在意識の特徴を理解して、マイナスの感情が生じてもそれに振り回されないように心がけることが必要になります。 山富浩司氏はマインドフルネスタッピングを活用すると、潜在意識に振り回されることが少なくなると言われています。下記の本にそのやり方を詳しく紹介されています。 (願望実現脳は1分でつくれる 世界一かんたんなマインドフルネス法 山富浩司 大和出版) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.13 06:20:09
コメント(0) | コメントを書く
[感情の法則] カテゴリの最新記事
|
|