カテゴリ:行動のポイント
山田太一氏のお話です。
人間は、決して平等ではありません。 この世に生まれ落ちたときから、運命や宿命といったものを抱えています。 どういう親の元に生まれるか、どんな才能を持っているか、容姿はいいのか悪いのか、あるいはどんな病気を持っているか、まさに一人ひとりが異なった宿命の中に存在しています。 まずはそれらをひっくるめた自分自身を、意識し受けとめることが大切ではないかと思っています。 どう頑張ってもできないこと、自分の抱えているマイナスの部分、それらをしっかりと認めることです。 「人間がんばれば何でもできるんだ」 そう叫ぶのはいつでも成功者です。もちろん彼らは相当な努力をしたでしょう。 でもそれは、彼らの幸運や才能のなかでのことであり、決して普遍的なものではないのです。 多くの人にとっては、「がんばれば何でもできる」なんていうのはウソ。 失敗した人は努力が足りなかった、ということになってしまうような人生論は、私は単純すぎるように思います。 そんな幻想が、我々の小さな幸福感を奪っていると言えるかもしれません。 (50代から人生を楽しむ人、後悔する人 PHP 72ページ) 100人の人間がいれば、100人100様です。 人と比べて足りないところや欠点や弱みを、せめて他人並に引き上げようと考える人が後を絶ちません。 山田太一さんはそれは生き方が間違っていませんかと言われています。 そんなことに取り組むことは、時間とエネルギーとお金の無駄遣いになります。 100人100様という意味は、人間には「でこぼこ」があるということだと思います。決して平等ではない、差別があるということです。 別の言葉で言えば、人それぞれ独自の個性を持っているということです。 森田理論に劣等感的差別観というのがあります。 これは自分の弱点や欠点と他人の強みや長所を比較して、自己嫌悪、自己否定に陥っている状態のことです。 本来最大の味方となるべき自分が敵味方に分かれて戦っている状態です。 それよりも優越感的差別観の立場で分析してみるのは如何でしょうか。 自分の強みや長所と他人の弱みや短所を比較して自己肯定感を高めることです。 私の場合でいえば、弱点や欠点として、良好な人間関係作りが苦手。マネージメント能力がない。気分本位である。仕事に対する責任感が欠如しています。 その反面、強みや長所として、好奇心が異常に強い。探究心が強い。分析力がある。論理的である。読書力が旺盛です。 それらを組み合わせた仕事を見つけることができたら、どんなに幸せな人生を送ることができただろうと思います。 例えば、刑事、鑑識官、裁判官、不動産鑑定士、麻酔科の医師、宮大工、DNA鑑定士、血液分析、分析化学、農業試験場の技師、養魚場の技術者、シェフ、ライターなどである。 基本的にはチームでこなす仕事や人と関わる営業や教師などの仕事よりも、個人の能力や技術を高める仕事が向いていたように思う。 職業は12000種ほどあるそうだが、高校入学以降は詳しい人に協力を仰ぎながら、自分が一生涯携わる仕事選びに専念しておくべきだったと考えている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.25 19:58:31
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