医療保険vol.2
やっぱりシリーズ化です。今回は、「民間の医療保険に入る前にチェックすること」です。1,公的医療保険の仕組みを知ろう! *高額医療費の払い戻し Q.もし、医療費が仮に100万円かかったら、 自己負担額はいくらでしょう?? ↓ 自己負担は3割だから、30万円? ↓ A.いいえ、違います。 実は、医療費の自己負担額(1ヶ月あたり)は上限があるんです! 自己負担額:72,300円+(医療費-241,000円)×1% この式に当てはめると、上記のケースですと、 自己負担額は、79,890円で済むのです。 *傷病手当金 また、サラリーマンや公務員なら 「傷病手当金」というのもあり、 病気などで働けないとき 給料の6割以上を1年半分までもらえる制度もあるのです。 意外に手厚いでしょう?2.勤務先の福利厚生制度を確認しよう! 健康保険組合に加入する サラリーマンや、公務員には、 各組合が独自に付加給付することもあるので、 医療費の自己負担が、月額2万円前後ですむ人も 少なくないと言います。 ただ、自営業者の方は、自助努力の必要性が高いでしょう。3.入院した時の費用を見積もってみよう! 例を出してみます。 医療費の自己負担・・・月額72,300円超(日額2,410円)←上記の式を参考に 食 事 代 ・・・1日3食780円 高額分は、公的医療保険から給付されます 家族の交通費など・・・1日2,000円弱 (雑費) ↓ 合 計 ・・・日額5,000円程度ここで、問題になるのが「差額ベッド代」。実は、本来患者が望まない限り、支払う義務はないのです。救急時や手術後など治療上の理由で使う場合、病院は請求できないと厚生労働省は通知しています。また、大部屋に空きがない場合も、事情や料金を患者に示し、同意書に署名を貰わないと、徴収できないのです!4.どう備えるか考えよう!まず、入院期間について。病気別の入院日数は、ほぼ60日に収まります。(脳血管疾患、結核などを除く)医療技術の進歩もあり、短期化しているということも言えます。ただし、重病で入院が数年に及んだり、入退院を繰り返すリスクもないとは言えません。以上をふまえて、どのように備えるか決めて下さいね。貯蓄が十分で、長期入院にも耐えられそうなら、医療保険は不要でしょう。医療保険で全てのリスクに備えるのではなく、コストに見合うか考え、貯蓄と組み合わせるのがオススメです。ちなみに、ガン保険の場合は、入院日数に制限もなく、がんは治療費のかさみやすい病気ですので、ガン保険を優先するのもいいかもしれませんね。以上、長文失礼致しました。