|
カテゴリ:言の葉
今年は急に気温が上昇して、桜の花もパッと咲いてしまって、咲くと同時に散りはじめている感じ。
桜はいつものように美しいのだが、生暖かくてなんだか妙に気に食わない。 そんな気持ちの季語ってあるかしらと、ただ一冊だけ所持している平井照敏編・新歳時記をぺらぺら捲ってみた。あるわけないのかもしれませんけど。 気分に近い季語を書いてみます。 春強風、春の疾風(はやて)、春荒れ…不安なおちつかぬ気持ちをそそる。 春塵、馬糞風…春が来た喜びの裏側にある不快なものだが、感慨のこもるものである。 春愁…はっきりした理由の無い、人間の持つ本来の哀感である。 春嵐屍は敢えて出でゆくも 石田波郷 春塵や病めば後るゝことばかり 泉 春花 山椒魚の春愁の顔見とどむる 後藤秋邑 思いっきり花の暗さを歌った句を探してみたい、変な宵です。 なぜならば、歯が痛いからです。 明日は歯医者さんに行ってきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.10 22:11:05
コメント(0) | コメントを書く
[言の葉] カテゴリの最新記事
|