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楽天フリーバードの辛口音楽談義

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2006.12.13
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カテゴリ:邦楽
kokia


失礼ながらKOKIAというシンガーを知らなかった。
化粧品(?)のコマソンや赤い羽根共同募金の協賛ソングでパーソネルに名前を見たような記憶はあった。

トレイに入れ、プレイボタンを押してから、最後のナンバーまで、練りに練られた作品が並んでいる。

練りに練られた、と記載したが、今風の”ギミックてんこ盛”の音楽と確実に一線を画した、いわば”引き算の美学”という形容がぴったりの上質な作品だ。

「じゃ、癒し系・・・ですね?」

それも違う。

体にやさしいメロディーラインを唄うKOKIAのチャーミングな声をシルクのような演奏で包み込んだ作風ゆえ、そういう評価もあたらないではない。

あえて否定したい。

KOKIAのメッセージは強い。
癒されるというより、むしろチカラをもらっている感がある。

現実はきびしい。

みんなそこそこの大人だから、仕事やら家庭やらで忙しい。
体も頭も心も一つしかないから、何かを犠牲にしてはじめて、日常の生活が成立する。
犠牲にするプライオリティーは人それぞれだが、なにやら大切なことを忘れているような気がする、そんな時に聴いていただきたい。

日向敏文のピアノも光っている。

小生はつたない鍵盤弾きだが、なんでこんなシンプルで美しい演奏ができるんだろうと嫉妬する。
録音もきれいで、心地いい。

何度も何度も聴いているが、この作品のタイトルは”songbird”しかありえないと納得する。

まさに、プロフェッショナルな作品だ。





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Last updated  2007.04.25 21:19:44
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