おそるべし、ムード歌謡
昨日月曜は一日休暇。ヤボ用で京都へ車で出かけた。京都の中心地あたりの”駐車場難”は、実は大阪よりもすさまじい。で、某老舗デパートの契約駐車場に潜入。「3000円以上買ったら、2時間無料!」ということで、まぁ、CDでも買うか・・・、と思いきや、そこは某老舗デパート。いつも物色するような音源がない。そこで、普段やったら買わないCDを買おうと画策し、 1) ポップス&ポップス 2) 黒沢明とロス・プリモスベストを購入。これが、あたりだった。まず、1)ポップス&ポップスは、よくある”昭和歌謡詰め込み型”のコンピレーションCDだったのだが、夏木マリの♪絹の靴下♪が光っている。じっくり聴いたことがなかったため、新鮮、ものすごい歌詞(上流階級の唄・・・だったんですね、あの唄)、パンチの効いたアレンジ、これでもか・・・とばかりの、フェロモンむんむんの唄いっぷり(笑)。帰りの車で事故りそうになるほど、笑ってしまった。当時の歌謡曲は、パワーあるな。さらに、2)黒沢明とロス・プリモスベストは、なんかコッチまで哀しくなってくるほどの”女の哀愁”路線で、銀座がシチユエーションとしてよく取り上げられている。 ※たそがれの銀座、恋の銀座、雨の銀座おそらく、ターゲットは”夜の蝶”で、特定のお客との禁断の恋愛感情が表現の中心におかれている。なかでも、♪小さなお店をもちました♪が秀逸。第一線を退いた”元夜の蝶”が、ヨコハマに5~6人入ったら満員の店を出したことを、かつて好きだったお客に伝える案内状を歌にした工夫が面白い。新規開店・・・なのに、かなりしみったれた内容で、お世辞にも「喜んで行こう!」とは思えない。まぁ、昭和歌謡はターゲットとコンセプトが明確で、そこにはナチュラルな感性・・・などという言葉は、まったくない。今考えれば、結構新鮮です、ちゃんちゃん。