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楽天フリーバードの辛口音楽談義

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2007.04.22
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カテゴリ:邦楽
mayuzumijyun1.jpg

歌手と呼ばれる職業人が歌ってるんだ・・・”と意識したのは、黛・ジュンだ。

ミニスカワンピースで

  ♪すぅっきぃーなのぉにぃー、アノひぃーとはいなぁーいー♪

と踊りながら唄う彼女は、私にとってのファーストアイドル体験だったのかもしれない。

しかし、アイドル路線といっても、昨今の生半可な状況とは、少し違う。

当時テレビは”生番組前提”だった。
生ゆえに失敗は許されない。
とは言え、ハプニングは起こる。

  「○○さんの入りが遅れてるんで、なんかやって、つなごう!」
  「××ちゃん、高音が厳しいから、リハより、全音下げてやって」
  「オシてきてるんで、テナーのソロ4小節切って、Aメロ飛ばしで、
いきなりサビからいきます!」

まさに、戦争だったんだろう。

最先端のミュージシャンはいつの時代も、ウマい。
時代が求める最もカッコいいビートや演奏が要求される。
それのみならず、当時は、やり直しやができない状況での”ハプニング対応力”とでもいうべき、アカデミックな練習では獲得できそうにない特殊技能が不可欠だったはずだ。

対応できません、では仕事にならない。

そんな環境のどまんなかに身を置く歌手たちも、当然そうである。

譜面が読める、あるいは、少なくともある程度理解できなければ、ついていけない。
もちろん歌手は常に主役であり、最優先はされるが、状況に応じた妥協が求められることがないわけではない。

前述の「いきなりサビからいきます」の後で、パーンと唄わなければならないのは歌手本人であり、

  「なんでっか、それ??」

では、話にならない。

さらに大変なのは、彼らはなにも音楽職人でもゲージュツカでもなく、アイドルであったことだ。
当時の市民があこがれる存在であり続けることを常に要求される反面、音楽職人的なスキルも要求される。

ミニスカを脱いだ黛ジュンは、そうとう努力をしていたんだろうなぁ。





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Last updated  2007.04.23 03:38:11
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