ジャズは優しい
Jazzは優しい音楽。長野の旅行に行って、市内の楽器屋さんに立ち寄った。スタッフの方といろいろ話していて、彼の友人が当日の夜、ジャズ屋さんでライブする、というので、”牛にひかれて・・・”よろしく、ついていった。ナンていう店だったか、どんな曲を演奏したか、は一切覚えていないが、いい雰囲気の夜だった、という記憶が残っている(ちょっとキザですが)。Jazzは優しい音楽。大阪の京橋ビー○イヴという小さなコヤは個人的に好きなお店。たまたま、隣に座っていらっしゃった2人組の男性が 「こんなところに思わぬ店が・・・」などと、会話されている。我、後輩のジャズライブ。小生は風邪で体調ヘロヘロだったが、トローンとまどろみながら、スタンダードを聴く。各人のソロは丁寧で優しい。飛び入り参加の女性ボーカルものもヤンワリでいい感じ。 「モーダルでめっちゃ早い4ビートに半音上のドリアンでブヒブヒ・・・が大好き」などと吹聴しているが、それはJazzの一部で、大半の「優しいジャズ」があるから、光を放っているのだ、と得心もしている。大阪のさるイタリアンレストラン。パスタが絶妙にうまい。この店は金曜日にカンツォーネではなく、ジャズライブがある。その夜は貴公子ピアノ氏、ややメタボなウッドベース氏、ヴォーカル姫のトリオのパフォーマンス。彼女のやさしい唄声に絡まるようなシルキーなピアノとポイントを押さえたベースプレイに、自分の存在を忘れる。”年金問題”も”少子高齢化問題”も”地球温暖化対策”も”ナントカ還元水”も”宗教問題”も”保険金未払い事件”も”飲酒ひき逃げ公務員”も”天下り天国”も”談合”も”夏の参議院選挙”も”勝ち組”も”負け組”も”だんこ○、もとい団塊の世代問題”も”過去”も”現在”も、そして”未来”も・・・。すべて一瞬にして、忘却の彼方に去る。Jazzは優しい。