CSRのCは何のC?
友人のBLOGで、「あなたがこのコメを選んでくれると森や谷がまもられます。その代わり,値段は1割高いです」と言われて選択する消費者はどのくらいいるのか。農山村にもCSRが求められるようになったと思うがという表現があった。細かいことを言えば誤りではあるんだけど実に示唆的だなぁと思った。基本的にCSRのCはコーポレートの責務であって、消費者が1割高い商品を選択するということではない。どちらかというと、ネオ農山村といえるものが、自然を破壊し消費者の健康を破壊したおしたため、その利潤を消費者に還元したり、自然の維持に使うって話であることが一般的。なので、CSR達成のために高く商品を売るというのは、あまり本筋的ではない。他方で、社会的責任という意味では、この話はその通りだったりする。でも、このとき、社会的責任を突きつけられているのは、Coporate(企業)ではなく、Consumer(消費者)立ったりする。いわば、CSRはCSRなんだけど、消費者の社会的責任が問われているというシーンのように思える。当然、社会的責任を果たす上で消費者に迎合しないで高い商品だけを売るというのは、ある面で企業の責任ではあるけれど、「消費者が買わないものを売れ」というのは、市場経済における企業の責任の取り方ではない。以前も書いたが、食にまつわる事件等々でも、結局はそこに行き着く。これからの社会で大事なのは、二重の意味でのCを考えることに他ならない。企業にばかり責任を負わせてはいけないのである。