フラメンコギタリスト渕崎昭彦　公式BLOG　(ふちログ）

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• 最近

  湿度が高い季節になってきました、ギターにとっては少々しんどい時期ですね。昨晩は、八王子グランデセオでのライブでした！踊り手の出している音をよく聞く、踊り手の上体（状態も）よく見る歌をよく聞く、もちろん自分の音もよく聞く、そして全体でつくられていくコンパス（フラメンコのリズム）を感じるあらゆる感性を開いて・・・すると　今まで聴こえてなかったもの、見えていなかったものを感じとれる瞬間がある。もちろんそれに応えられる時もあればそうでない時もあるし、見過ごしてしまう事も多々ある普段の訓練もそうだけど、もっと自分自身のあり方を見つめてみよう丁寧にそして謙虚に。そうだ！先週、木曜日　不覚にも財布を落としてしまい、あきらめつつも落とした可能性のあるところを問い合わせたら何と　地下鉄の事務所で預かってくれていました！ホームに落ちていたのを乗客の方が届けてくれたとの事でした本当に感謝です。日本にもまだまだこういう倫理が生きている事にも感激しました。同時に　ボーっとしている事の多い自分に注意を払わなければなりません小さい事故は大きい事故を呼び込みます　はい

  2008.06.08

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• 調弦

  僕は、オーケストラのチューニングを聞くのが好きである。オーボエが基準音を鳴らした後　他の楽器がその音に合わせていくのだけど、その音が「ポワーーー」とホールに響き渡りだんだんあっていく感じが、何ともたまらなく気持ちがよいのだ生理的なものなのだろうか・・・先日　見に行ったフラメンコのライブにはコントラバスとバイオリンもフューチャーされていたのだけどその弦楽のチューニングも　やはりドキドキさせられた弦楽のチューニングは本当に難しいと個人的に認識しているそれぞれの弦がジャストの音になっても和音を弾いたときにジャストにならない部分がでてくるからだそのうえ気温や湿度の変化にも本当に左右されるスペインでは　まずこの「調弦」でよく先生に怒られたそういえば　前にセビージャで師事していた先生が日本に来たとき僕にこう言っていた「何で　日本にくると調弦が合わないのだろうか・・・？」と楽器が環境と共に変化したのだろうか・・・それとも　湿度そのものが問題なのだろうか以前　読んだ雑誌でビセンテアミーゴはこう述べていました「チューニングは演奏家としての義務である」と

  2008.05.26

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• ひと段落

  続いていた仕事が今日でひと段落しました！昨日、今日と東京大学の５月祭（文化祭）にフラメンコサークルの伴奏で参加しました。２年ぶりの参加です。ステージが屋外ということで気になるのは天候面。晴れれば、青空と木陰の下で最高に気持ちが良いのですが雨の場合は　場所を変更するか中止する、またはずぶ濡れになってもやる・・・という選択肢になります結果　土曜日はステージ終了後から雨が降り出し今日は　ステージ開始のほぼ直前に雨がやむという奇跡的なタイミング。こういう事もあるのですね。無事終ってホッとしました皆さん　本当にお疲れ様でした！ここ最近、素晴らしい踊り手の方々と共演させていただく機会が続きました。たくさんの刺激を受けた事はもちろんですが、自分の未熟な点がより明確に具体的になりました。強い危機感を感じています演奏のみならず、自分自身の在り方も思い切った選択をする時期なのかもしれません！　

  2008.05.25

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• グラナダの新星

  今日　スタジオで何気なくあるフラメンコの雑誌を手に取り開いてみると何と　グラナダの踊り手「パトリシア・ゲレーロ」が出ているではないか！とうとう日本の雑誌にも紹介されたんだ・・彼女を初めて見かけたのは　グラナダのあるスタジオでの練習であった。その　空気を切り裂くような動き、残像が残ってしまうかの錯覚を見せてしまうその踊りに僕は一目で魅了されてしまった。いや衝撃を受けたと言ったほうが正しいかもしれない。もちろん若さゆえの勢いに任せた面もあったかもしれないしフラメンコの奥深い世界観を表現してくるわけではないかもしれないしかし　それを差し引いても何か放置できないものを感じていた当時、彼女は１５歳。その時点でテレビにもでていたし、グラナダのフェスティバルでも踊っていたし、コンクールも取っていた。　彼女の母上のクラスで伴奏していた僕は、パトリ（パトリシアの愛称）の出演情報を母上に聞いては　あちこちに足を運び見に行ったものだ。親しい友人は苦笑いしながら僕にこう言った「あんたは　パトリの追っかけか・・・・」と　

  2008.05.18

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• ライブ等出演情報です

  ライブ等出演情報です５月１７日　土曜日１部　１５時　２部　１９時場所　クアトロエスプラス　　　０３－３３５８－５６０９　　　地下鉄丸の内線　新宿御苑前駅　２番出口徒歩料金　３０００円　ワンドリンク付踊り　奥濱春彦　他唄　　ホセガリシア（チェマ）ギター渕崎昭彦５月２２日　木曜日１部　１９時　２部　２１時場所　西日暮里アルハンブラチャージ　５００円踊り　石岡美紀　阿部千里　多田れい子唄　　佐々木紀子ギター渕崎昭彦５月２４日　土曜日１部　１９時３０分　２部　２１時場所　ソレアド　横浜線矢部駅　徒歩３分踊り　小島裕子、川崎裕子、守屋理沙唄　　佐々木紀子ギター渕崎昭彦

  2008.05.15

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• ホールにて思う

  すっかりブログから遠ざかっていました先週の土曜日は、高野美智子さんのフラメンコ教室の発表会で弾かせていただきました。通常は、以前師事していた師匠が弾いているのですがいま　スペインに行っているということで僕に機会が廻ってきたのです。何とか　役割は果たしたと信じたいところですが自分の中にはやはり反省点というか明確な課題点がかなり残った気がします。以前　師匠にこういう指導を受けた事があります「広い空間で弾くとき　リズムのペソ（重み）がないと　音は抜けていかないよ（ホールの奥まで音が飛ぶという意味）　そしてそれは音量の問題ではないのだよ・・」とその意味が今になって（何と６年遅れ！）でやっと体感できるようになった気がします、もちろん会得にはこれから相当な時間がかかると思うのですがそのイメージで練習していかなければなりません。今日は、久々にフラメンコのＣＤを大量購入しました探していたものの全てが手に入ったわけではないのですが嬉しいですね　やっぱり。ドキドキします　はい

  2008.05.12

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• トゥルーコ

  夜になると　がぜん練習に熱が入ります音がいい感じで聞こえてくるのはやはり夜なんですただ、今、住んでいるところが賃貸のマンションなので近隣との兼ね合いで２１時で終わりにしなければなりませんこれについては、弾く事を容認してくださっている近隣住民の方に感謝はすれど不満を言えませんある有名なクラシックギタリストが以前こう言ってた「練習は午前中にやりなさい　頭も耳もクリアな状態のうちに練習するべきなのです」と確かに　これも一考の余地があると思います自分の練習のやり方を見直す時期なのかもしれません先日、縁あってスペインのマドリードからやってきた踊り手「トゥルーコ」のクルソで伴奏をしました。彼女の名前は聞いたことがあったのですが、踊りを見たこともなければ顔も知らなかったので「どうなるかな・・・」なんて思っていたのですが人も踊りも素敵な方で、いろいろな意味で貴重な時間を過ごせました。動きのひとつひとつから　彼女が感じている確かなコンパス（リズム）が見えてきます。骨太で地を這うようなコンパス久しぶりの感触です。　

  2008.04.30

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• サロンコンサート

  家から自転車で５分ぐらいのところに「りとるかりん」という室内楽専用のミニホール（サロンかな・・）があるのですが、今日は、同じアウラギター学院で講師をされている方々のギターコンサートがあるということで奥さんと見に行ってきました。一部がクラシック、フラメンコのそれぞれのソロ、２部が二重奏を中心に、スペインものや映画音楽その他、クラシックギターとフラメンコギターという楽器、もちろん演奏者によって　その音色は幾千にも変化するわけで何ともいえない部分も多いですが、それぞれの楽器が持つ基本特性というか生かされる音色の守備範囲というものを今更ながら考えさせられました、僕は　もっとたくさんの事を学ばなければなりません！！ライブの後、初対面だったのですが出演されていた方々や、お客さんとして来場していたギタリストの方とも会話させていただきました皆、気さくな方々で楽しいひと時でしたよ！同じアウラで講師をしていても、担当の曜日や場所が異なるせいか通常の交流があまり無いんですよね。こちらも　もっと世界を広げていかなければなりませんねライブ後は、そのまま自転車で図書館へたくさん本を借りてきました。夜が楽しみです。

  2008.04.27

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• 桜とロッカメンコ

  先日、仕事で山形に行ってきたのですが関東ではすでに散ったはずの桜がこの土地ではちょうど満開ではないですか！「１年に一度のある時期だけそれを見る事が出来る」という事に価値をおき「だから　別に２度見る必要はない」という気持ちもなくはなかったのですが、せっかくその時期にその場所にいるのだからと少しばかりの時間桜達を眺めてきましたその恐ろしいぐらいに美しく咲き乱れた桜たちに僕はため息をもらしました、そして　あまりの美しさに僕はその場から足を動かす事を忘れ。「僕はやがてこの桜の木の下にいるタンポポとなり　何も望まず何も蔑まず、そして永遠にこの地に根を張り生きていくのだ・・・」と本気で考えてしまうぐらいの桜だったのですしかし　ある時間が過ぎると自分の感覚がかすかに狂ってきている事に気付きました数分前まで、何とも美しいと感じていたものが、何か自分を落ち着かなくさせている事、かすかに自分をゆがませている狂の感覚を覚えたのです。ある種の美は人のある部分を狂わせるのでしょうか・・・そんな感じのまま、いっきに東京へ戻り「赤坂ブリッツ」へその夜は「ロッカメンコ」の全国ツアーの凱旋ライブだったのです。エレクトリック楽器のコンサートにいくのなんて何年ぶりだろうか・・・会場は大盛り上がりでしたよ！彼らの音楽を聞くのは初めてだったのですが楽曲はロック側からのアプローチが強いのですねそこにフラメンコのリズムやトーンのテイストを融合させている印象を受けました。ファンも定着し始めている様子で（結構　みんな踊ってた！！）ステージングも素晴らしく、エンターテイメントとして興味深いステージでした！

  2008.04.20

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• 旅の記憶

  地下鉄の出口を出た時ある匂いが鼻をそっとかすめた。それは、やわらかい光がアスファルトに反射した匂いであり新緑の少し湿った匂いでありそれらに車の排気などが混ざり合った匂いであったほんの一瞬であったが　その匂いはかつて訪れたある土地を思い出させるには充分すぎるものであった。そう　それはイスタンブール。もちろん　イスタンブールと東京の匂いは同じであろうはずがないただ　僕の鼻腔をかすめた一瞬がそれを思いださせたのである僕の記憶が自分の肉体のどこに保存されているのかそれは脳であり、細胞であり、僕の判りえないどこかなのかもしれないただある種の音や匂いは、時間や空間を超越してそれを一瞬のうちに引き出すのだそれは今から１０年近く前の話だった。南太平洋の島、アラスカ、スペイン等を訪れた僕は、いつもどおり畳の部屋に世界地図を開き次なる場所を探していた今まで南、北、西と方角と直感のみで旅先を決めていたのだがその時は違った。そうイスラムの世界に惹かれるものを感じていた僕は東洋と西洋の交差点でもあったトルコを選んだのである。空港からバスに乗り、イスタンブール市内の路地で降りた時のあの匂い僕は一生忘れないのだろう・・・・。　

  2008.04.14

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• ライブ出演情報

  すみません　いろいろな事に追われてブログの更新していませんでしたが、近日　まとめて書きますぎりぎりになりましたが明日　４月１０日のライブのお知らせです場所　高田馬場ファミリア時間　１部　１９時　２部　２１時ショーチャージ　５００円踊り　石岡美紀、河野いおり、辰井浩美唄　　佐々木紀子ギター渕崎昭彦

  2008.04.09

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• ライブ等出演情報です

  ３月３日　月曜日　１４時　　　（終了済み）北習志野　カフェアンダンテ踊り　上藪洋子唄　　須田隆久　浜田吾愛ギター渕崎昭彦３月２１日　金曜日恵比寿サラアンダルーサ「ソニケテ・フラメンコ」開場　１８時　１部　１９時３０分　２部　２１時～ショーチャージ　１５００円問い合わせ　イベリア事務局　０３－３４４９－８４５４踊り　野中亮子、赤尾朋美、前新留美子、谷口弘恵唄　　今枝友加ギター渕崎昭彦３月２３日　日曜日羽生市産業文化大ホール「スタジオ・ソル　フラメンコ発表会」開場　１６時３０分　開演　１７時料金　１９９９円問い合わせ　スタジオ・ソル　０４８－５５７－０２８７３月２７日　木曜日西日暮里「アルハンブラ」１部　１９時～　２部　２１時～チャージ　５００円問い合わせ　アルハンブラ　０３－３８０６－５０１７踊り　石岡美紀、佐藤聖子、阿部千里　他唄　　佐々木紀子ギター渕崎昭彦３月３０日　日曜日盛岡ペーニャフラメンコ発表会踊り　ペーニャフラメンコ一同、福山奈緒美他唄　　大渕博光ギター渕崎昭彦４月５日　土曜日八王子グランデセオ踊り　奥濱春彦、他唄　　ホセ・ガリシアギター渕崎昭彦

  2008.03.11

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• 永遠の仔

  ここ最近、たくさんの本や映画と本と出会いました。その都度、ブログとして文章にしようかとも思っていたのですが感じた事が言葉として外に出すべく種類のものではないと思いそのままにしていたのですただ先日読んだ　天童荒太氏の「永遠の仔」実は、この本には以前から強い興味を持っていながらもなかなか対峙する勇気がなくそのままにしてしまっていたのです様々な虐待を受けてきた子供たちが持つ心の闇そしてそれでも生きていこうとする強い光。何が狂気で何が正気だというのであろうか・・・僕が今まで見てみぬふりをしてきたものを言葉として正面から投げかけられました作者の強い意志から紡ぎだされるその言葉は僕の平常心すらをもいとも簡単に奪っていきました「自分以外の他者を受け入れる」僕は、これをわかっているふりをしてわかっていなかったという事を認めなければなりません

  2008.03.06

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• 我孫子

  今日　仕事の途中で千葉県我孫子市を通りました。実はこの町　今から約２０年前に北海道から上陸した時に初めて住んだ土地なのですあれは１９８７年８月４日　とても暑い日だった。駅から町を眺めていたら様々な記憶が押し寄せてきました、住んでいたのは会社の寮で　６畳の二人部屋、相方は九州から上陸したばかりの方でした。そんな状況なので部屋にはテレビはもちろんのこと物など何もない状態。最初の給料で小さいラジカセ（古い！）を買って、やっと音楽が聴ける状況になりました.そういえば　最初の給料をもらうまでは本当にお金がなくて会社の上司から「渕崎　その長い髪を切ってこーい！」と言われて僕は「すいませーん　床屋に行くお金がないのです！」と答え上司からお金を借りた事もありました。この町、付近に手賀沼という恐ろしく汚い沼がある他は何もなく（居酒屋すらほとんどなかった）１８歳という若者のエネルギーを満足させるような期待溢れる町では決してなかったけど、この落ちつき加減は決して嫌いではなかったし慣れてくると愛着もあってか好ましい場所になっていた。３年ぐらい暮らしたのであろうか？やがて　成田の新しい寮に引越した決してたくさんではないかもしれないけど何かの時に、ふと思い出せる土地があるというのは幸せなことなのかもしれない　

  2008.03.05

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• トマティートよ永遠に

  今日はすみだトリフォニーホールまでフラメンコギター奏者「トマティート」とフラメンコピアノ「ドランテス」の豪華２本立てコンサートに行ってきました１部はドランテスのグループピアノ　ベース　パーカッション　カンテの４人編成ちなみにカンテは以前パコ・デ・ルシアのグループにもいたラファエル・ウトレーラである。ドランテスの音楽を初めてライブで聞いたのは約５年前のセビージャ在住時の事だったと思う当時フラメンコピアノの世界の知識など皆無だった僕だが彼の演奏、音の根底にフラメンコが見えてきたことだけははっきりと覚えているそして彼の音楽をしているときの佇まいや、独特の空気感に何かしら魅了されたと記憶している。そして　今日のコンサート。漂う空気と時間を感じながら奏でられる音メンバーの信頼関係もさることながらアンサンブルの精度、調和の高さ。そして　演奏しているドランテスはまさに何かを捜し求めやまない思索している人間独特の目をしていた・・・そういう人の音楽は間違いなく伝わってくる何とも心地の良い時間。さて２部はトマティートのグループギター二人、カンテ一人、踊り一人、パーカッション一人の５人編成プログラムに記載されていた女性の歌い手「ラ・タナ」は欠席であった、（彼女もパコのグループで２年前来日している）残念であるが何かしらの事情があったのだろう、フラメンコのコンサートでは良くあることと言ってしまえばそれまでだが・・・・彼のコンサートには日本スペイン含めてたぶん４，５回はライブに行っていると思う彼に対するエピソードや個人的な思い入れはたくさんあるのだがそれを書き出すとややこしい長文になりそうなのでここでは触れないことにする。トマテの登場と同時に場内から大きな歓声があがるそれはまさに千両役者的な人気である、その宴はアレグリアスから始まった！僕は彼のアレグリアスが大好きなのだ。（もちろんタランタ、ブレリアも）だがオーケストラ用のホールということもあってかステージ内の音響のセッティングも上手く行ってないらしく微妙な空気のままその演奏は進む、その音響のせいなのかアウェィでの演奏のせいなのか、はたまた午後５時というフラメンコの気持ちに向かうには早すぎるであろう時間のせいなのかは僕の知る由もないがトマテも調子が上がっていないようだだがソロのタランタ、ブレリア、タンゴと続き彼もいつもの調子に戻ってくる徹底的にドライブしまくるコンパス、ひたすら黒くそして乾いた音色泣く子も黙ってしまうようなラスゲアードとレマーテ（決め）の爆発音更に聴衆の拍手に応える彼の佇まいは健在であった。音楽の構成美よりも、フラメンコとしての瞬間美を愚かしいぐらいありのまま、そして徹底的に出してくる彼のあり様にまたしても僕はノックアウトされてしまった。音楽の感じ方はそれぞれであろう、その時の聞き手の調子や関心の方向性等様々な事象に左右される場合も多い。ある部分を良いものと解釈する人もいればよろしくないものととらえる人もいるであろう僕はと言えば、その愚かしいまでの彼の純粋性と無邪気さに最高の敬意と賛美を贈りたい「トマティートよ　永遠に！」

  2008.02.17

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• 日々

  詰まっていた仕事が一段落。いくつかの本を読みそして音楽を聴くそして友人達との会話。適度に静かで適度な微笑がある調和の世界。もし　これらが失われてしまったら僕の心の平安を保つのは容易ではない事になるであろう今日、久しぶりにグラナダに住んでいた頃に師事していたギターの先生のクラス録音を聴いてみた。当時もどぎもを抜かれたが、やはり今聴いても「ドキっ！」とするそう　「ああ　かっこいい！」とか「何てきれいなメロディ」とかではなくただ「ドキン」と心が揺さぶられるのだ。その「ドキン」とさせてしまう彼の音の根源と「ドキン」と感じてしまう僕の心の根源ここに僕が探しているものがある・・

  2008.02.04

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• ロンドンからやってきたピアニスト

  先日はロンドン在住のピアニス「本多恒一郎」のコンサートに行ってきた。彼と知り合ったのは今から１０年以上前の旅先のグラナダ。当時　彼はピアノを学ぶためにスペイングラナダに留学していてやがてイギリスはロンドンへと移ったそして今も帰国することなくロンドンを拠点に世界中でピアノを弾いているほとんどスペイン語がしゃべれなかったにも関わらず（今はベラベラ）辞書も持たずグラナダにやってきたという本多くん彼の頭にはピアノを弾く事以外のことはきっとなかったのだろうそして今も基本的にはそうだと思うしこれからもそうだと思う・・・たぶん家の電気を止められてそこが闇だったとしても彼はひたすらピアノを弾くと思うそしてこういう人間の音楽は実に面白い西洋音楽に精通していない僕が当日の演奏の批評を論ずるという愚かしい行為はもちろんする気もないがもし個人的に付け加えるならば「そこには　確かに本多君がいた・・・」という事である正当な音楽の楽しみ方とはずれているのかもしれないが僕は、彼の指先と背中から発散される強烈なエネルギーと音楽に何かしら共感していた。　それは時に「音楽への純粋さ」であったり「実直さ」や「勇気」であったり時に「愚かしさ」であったり・・コンサート後の食事も実に楽しい時間であった。「勇気」と「笑い」を共に与えてもらえた事、僕は心から感謝したい　

  2008.01.31

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• リンク追加のお知らせ

  リンクのお知らせですフラメンコ歌手「小里　彩」さんのサイトをリンクしました。興味ある方はブックマークからどうぞ！

  2008.01.30

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• お知らせ

  僕のブログの「掲示板」「トラックバック」「コメント」ですが宣伝等の不当な書き込みがあまりに多くなっており一時的に凍結させましたので了解下さい。ここ最近までの出来事は時間出来次第整理して書こうかと思っております。取り急ぎ！

  2008.01.30

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• ライブ情報です

  ライブ等の情報です１月２６日　土曜日スペイン割烹「ソレアド」JR横浜線　矢部駅より徒歩３分１部　１９時３０分～　２部　２１時～料金　１部のみ４２００円　通し５２５０円（ショーチャージ、ワンドリンク、食事付）踊り　伊藤邦子、乙訓裕子、守屋理沙唄　　那須慶一ギター渕崎昭彦予約、問い合わせはソレアドまでお願いします０４２－７５２－３５１３１月２７日　日曜日　午後銀座シェリークラブ「松田悦子フラメンコ教室発表会」踊り　松田悦子、他唄　　大橋範子ギター渕崎昭彦

  2008.01.22

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• ああGranadinaよ

  昨日は仕事で盛岡に行ってきました。朝、家の玄関を開けるとまだ汚されていないひんやりとした空気が頬をかすめます。空を見上げると雲間から静かな光が差し込んでくる何か、新しい一日を期待出来るような瞬間「うむ悪くない・・」話は少し戻りますが先日、友人誘いでスペイングラナダから来たというカップルと共に食事をする機会がありました。僕の語学力とセンスでは会話を弾ませるどころか必死で聴いてついていくのが精一杯なのですがそれでも彼ら彼女たちとの会話は素敵な時間でした。これは在住時にもよく考えていた事なのですが彼らがもつ「コミュニケーション能力の深さ」とでも呼べばいいのでしょうか・・方法論的な話とは別次元の話で心で感じた事を純粋な形で伝え訴えかけてくるあり方に（時にそれは言葉や表情であり、時にそれは音楽や踊りで）僕は「ああ　そうだったな・・・」と思い返しましたそうなのだ・・・・僕がグラナダで学ぶべきはギターを弾くという行為のみではなくこういった人間のあり方ではなかったか・・・JR新宿駅構内でルンバを歌いながら彼らと別れたああ　Granadinasよ　永遠に！

  2008.01.21

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• 謹賀新年

  謹賀新年遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします！年末は家の大掃除に没頭していました。ここで問題になってくるのは「物を捨てる」という作業若干おおげさに言うならばそこには様々な「判断」が必要とされる。基本的に僕は物に対しての執着が少ない人間だと思うしできるだけ物を所有したくないと願っているのだがひとつの場所で生活をしているとやはり物は増えているようだそんな事をブツブツと思考しながら少しだけ清潔になった空間でギターを鳴らしてみると恐ろしいぐらいクリアに聞こえてくる。身の回りを清潔に保つという儀式によって得られた精神の清潔が僕の脳と耳をクリアにしたのか、物理的な意味でホコリなどが除去され空気振動がクリアになったのかは僕にはわからないが恐らく両方であろう　うむ掃除もあなどれない１月１日は新宿京王プラザホテルのイベントに出演今年最初のステージも何とか無事終了その後、奥さんの実家へと向かい　素晴らしいおせち料理と日本酒を堪能この日、妻の母から取れたてだというみかんを頂いたどこで取れたかと聞くと家の庭だというではないか！特に菜園や農地として保たれているわけでもない普通の庭なのだが２０年前、その庭の片隅に小さなみかんの木を植えその後何ら手をかけることもしなかったのだが２０年の時を越えていきなり実がなったというのだ何ということだろう・・・生命はその生命自身の力によってのみ生きるといわれるがまさかこの場でそういった事に出会うとは・・僕はその自然と生命の偉大さをかみ締めながらそのみかんを口にした懐かしい甘さ　それはいにしえの味だった悪くない１年のスタートである

  2008.01.07

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• 年末

  第一回大掃除をしていたら押入れの奥からホコリをかぶったバックパックが出てきた２０代の中旬から３０代前半までの旅の相棒雑巾で拭きながらよみがえってくる記憶それはローマの恐るべし落ち着きと喧騒だったりリスボンの時が終ってしまいそうな静かな光だったりパリの冷たい雨の中で見たセーヌ川の流れだったりイスタンブールのチャイの匂いとアザーンの音だったりシリア砂漠で出会ったベトウィン族の奏でる弦楽器の音だったり・・またこのバックパックを背負って歩き出す日が来るのでしょうか・ここから話題を転換して少し時間が経ちましたが、１６日日曜日は奥さんのフラメンコクラス君津チームの発表会でした。会場は満員御礼、皆さんの踊りも本番が一番よく大成功だったと思われます！たぶん、皆さんそれぞれが貴重な時間を紡ぎだし何度も録音のテープを聴き練習された事と思います。そういう感じはバックで弾いていてひしひしと感じてきます本当にお疲れ様でした！あと　いつも思うのですが発表会をやるとなると様々な事務その他多数の裏方の仕事があるわけですがそういうのを夜なべしながらコツコツとこなす奥さんをみてると仕事とはいえ　ついつい尊敬してしまいます。少し　いや、かなり見習わなくては・・・２３日　日曜日は西日暮里のアルハンブラでした。今年のライブ出演はこれにて終了。自分の課題は山積みですが、来年も継続して頑張らなくてはいけませんちなみに１月１日は新宿京王プラザホテルのイベントに出演します（宿泊客用のイベントと推測されます）

  2007.12.27

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• ライブのお知らせです

  １２月２３日　日曜日場所　西日暮里「アルハンブラ」ＪＲ，千代田線西日暮里駅から徒歩１分１部　１９時　２部　２１時ショーチャージ　５００円踊り　折橋恵子、石岡美紀、河野いおり、他唄　　水落麻理ギター渕崎昭彦

  2007.12.18

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• 沖仁君のコンサート

  今日は、フラメンコギタリスト沖仁君のコンサートに行ってきましたＣＤ発売記念を兼ねたコンサートツアーの東京公演最終日1部はフラメンコギターソロを中心とした楽曲2部はバンド形式という内容リズム隊はパーカッション二人とベース、そしてパルマ（手拍子）二人（パルマの二人はそれぞれ踊りと唄を兼務）メロディ隊はピアノそしてゲストにトランペットを向かえた編成あまりＭＣが上手ではない仁君でも　とつとつとしゃべるその言葉は聴衆を和ませ、やがてひきつけてしまうたぶん　言葉に嫌らしい計算とかがなくあくまで自分自身の言葉として話しているからなのだろうまず最初に感じた事は音響のバランスの良さであったフラメンコギターを中心としたバンドアンサンブルのサウンドメイキングは難しいとされているがギターの音を損ねることなく上手く調和されていたこと音響スタッフの良さもあるのだろうけども演奏者の音の鳴らし方が突出しているからこそ出来る事もあるだろうそれぐらい　彼はきっちりとギターを鳴らしていた演奏者それぞれのパフォーマンスもさることながらタイトなリズム感をしばし要求されるシーンでも見事なアンサンブルを聞かせてくれたメンバーの資質の高さはもちろんだが演奏中の仁君を見ていると、他のメンバーをいかに信頼し敬意を払っているかは一目瞭然であるメンバー同士が音楽を通じて互いに触発し高まっていく瞬間というのはたまらなく気持ちが良い。音楽が歩み寄ってくる彼らは本当に音楽をしていた音楽をするのは演奏者だけではない僕も聴衆として共に音楽をした後の心地よい感触が残った！コンサート終了後、久しぶりに彼と短い言葉を交わしたそこには大きな仕事をやりおえた人間特有の素晴らしい表情があった

  2007.12.12

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• アルカンヘルのコンサート

  今日は、スペインの歌い手アルカンヘルのコンサートに行ってきました本当に久しぶりのスペイン人のカンテコンサートアーテイストも聴衆も少し緊張気味でどうなるかと思っていたのですが、ステージが進むにつれてだんだんとリラックスし一安心在住時には当たり前の様に見聞きしていたフラメンコのカンテ（唄）もギターも日本ではたまにしか聞く事ができません「ああ　こういう感じだったな・・」と様々な事を思い出しましたアルカンヘルはセビージャ、グラナダで二回ほどコンサートに行った事がありますよく通る声とニュアンス、そして呼吸の長さが印象的でしたやはり、彼の地元であるウェルバ地方のファンダンゴが良いですね！伴奏のギタリストは、グラナダ出身（セビージャ在住）のミゲルアンヘル・コルテス以前聞いたときにはわりといい意味で伴奏者に徹していたのですが、今回は違ったアプローチで伴奏していたのが印象に残りました。実は彼とはセビージャのある場所（ディスコみたいもの）で出会って、少しだけ話した事があります電話番号を教えてもらい、その後僕は習いに行く事はなかったのですがグラナダ在住時に彼の兄である「パココルテス」に一時期習いました。風貌や佇まいもそうですがギタースタイルもやはりそっくりです（弟の方が前衛的ですが）ただ正直なところやはりスペインの空気の中で彼らの唄とギターを聞きたいですね！

  2007.12.04

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• 絶賛！カフェボヘミオ

  先週の木曜日、先日のブログでも触れた「カフェボヘミオ」の初コンサートを見てきた正直なところ僕は彼ら彼女たちのパフォーマンス、そしてこの興奮と感動をどのように言葉にすべきなのか今も悩んでいる。その瞬間に起こった生々しい感動は僕の言語能力をはるかに超えたものであったし書いたとしても甦る興奮に言葉が暴発する危惧を感じているからだしかし　やはり書くべきだろう例えそれが愚でも　ある種の感動は言葉にすることによって整理され昇華していくまずコンサート会場に一歩足を踏み入れるとアラブ料理の屋台や民族楽器、民族服の販売所がすでに設置されそのざわめきと賑わいに祭りが始まる時に感じるであろう軽い興奮を覚えるそのままホールへの扉をくぐると、黒をベースとした巨大なステージが目に飛び込んでくる。何が起こるか判らないこの宴、そこで何かが起こると予感させるに相応しい空間である席につき　僕はこれに近い興奮を感じた記憶があることを思い出したそう　それは中学生の時に初めてカシオペアというバンドのコンサートに行ったときのものに似ているのだ強烈なドラムのビートでその宴は始まったベリーダンサー達の恐るべしパフォーマンスは女性性の本質と欲望肯定の美学を彷彿させるもので全ての人間は女性から生まれてくるという摂理を思い知れされる。一方、これまたフラメンコの強烈なストイシズムは静寂と破壊を見せ付けてくるそしてそれを支えるリズム隊の強烈なリズムは我々をトランス状態に導き繰り広げられる圧倒的な音楽は僕の時間と空間すらを奪い去っていくどこまで行くのであろう・・・宴の幕が閉じ　僕は軽い眩暈すら感じていた脳はまだあの強烈なリズムと印象的なメロディを唄い続けている「エンターテイメント」という言葉の本当の意義は「人を感動させる」というところにあるのではなかろうか素晴らしいパフォーマンスで僕に感動を与えてくれたステージ全ての出演者に僕は敬意を表したい可能性の追求・・・・・単なるコラボレーションに留まらず、フラメンコ、ベリーダンスのそれぞれのポテンシャルを信じて引き出し見事に融和させたその眼力と創造力そして実行力。信念を通しつつ、自らの損得抜きで動く事のできる人間性それぞれ第一線で活躍している２０人以上の出演者達をまとめ形にするエネルギーは僕の想像を遥かに超えていたとこにあるであろういかなる時も最善を尽くし可能性を信じた友よ　友人として観客として、そしてギタリストとして全ての立場から君に感謝と最高の賛辞を贈る

  2007.12.02

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• カフェアンダンテと君津

  先週の木曜日の日中、北習志野のカフェ「アンダンテ」のフラメンコライブに出演してきました。静かな住宅街の中にひっそりと位置するこのカフェ中に一歩入ると清廉な空気と落ち着きが感じられる空間。今回は初めて共演する方ばかりで未知数の事が多かったのですがユニークなＭＣを入れた進行に（僕ではありません・・）お客様にも喜んでいただけた様子で何より。個人的な反省点は残るものの、新しい出逢いもありまた学ぶ点も多いライブでした踊り　上藪洋子唄　　浜田吾愛　須田隆久ギター渕崎昭彦今日は、２週間後の控えたフラメンコクラス発表会のため千葉県君津市にミニ遠征。本番も近づき、皆さんいい感じでまとまってきました！当日が楽しみですね。会場となるライブハウス「トリックアイ」の親方には昔から公私にわたりお世話になっているのですが、今日も、音響面に関連する話からそれにまつわるコミュニケーション方法等様々なアドバイスを頂いた。なるほどこうやって今も昔もそしてこれからも僕は育てられているのだ！忘れないようにしなくては・・・そうそう　この親方夫婦の息子がニンテンドウＤＳという物を持っていてしばらく眺めていると何とも楽しそうにゲーム「マリオカート」をやっているではないか！耐え切れずお願いして少しだけやらせてもらったのですがその１分後には「ああ！ふっちー何やってんの！！」という言葉と共に取り返されてしまいました・・・・・・何という事だろうこれでも中学生時代には町のゲームセンターのパックマン大会で優勝した事もあるのに・・・

  2007.12.02

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• ある発表会にて

  先週の土曜日は、古くからお世話になっているフラメンコ教室の発表会に出演してきました。この教室は、先生の人間力に魅了されて通う方々も多く普段から家族的な匂いがするのが特徴なのですが発表会当日も抜群のチームワークが更なる巨大なエネルギーと化しこちらも大いに触発されました！人と人が集まる事で何かが起こる・・・そんな大事な瞬間を垣間見る事が出来たのは僕にとっては幸せなことです　自分自身の演奏にはいくつか反省点があるのですが特に気になったのは、やはり大きいホールでの演奏経験不足を感じました狭い空間で弾いていて気にならなかったことが広い空間では気になってしまう音がホールの奥に届くその手前でポトリと落ちてしまう感じとでも言えば判りやすいのかもしれませんこれは音響の問題よりも演奏者自身の問題によるところが大きいと考えていいと思います。普段の練習でのイメージ力をもっと高め、一粒一粒の音を更にはっきりと明確な意志を持って弾かなければいけません　タッチスピード、瞬発力をもっと上げなければ・・・・今週の木曜日は北習志野駅周辺のカフェで演奏します時間は日中なのですが、詳細が不明なため判り次第アップします　でも間に合うのだろうか？！

  2007.11.27

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• カフェ・ボヘミオ

  ブログからしばらく遠ざかっていました、今日、池袋のメトロポリタンプラザ地下の特設ステージで行われた「カフェ・ボヘミオ」のステージを見てきました。カフェボヘミオ・・？と書いても判らない方もいらっしゃると思うので簡単に説明しましょう。フライヤーからそのまま抜粋しますね「カフェ・ボヘミオ　ＧＩＰＳＹ　ＭＵＳＩＣ　＆　ＤＡＮＣＥ」フラメンコとベリーダンス、情熱の音楽と妖艶な舞新しい時代のエンターテイメントが東京に誕生する各界の第一線で活躍するアーティスト達が集い一夜限りの火花を散らす幻のステージを見逃すな！今日、見てきたのはメンバー一部による抜粋の内容でしたがそれでも寒風を忘れ、興奮させられるステージ特にベリーダンサー達のパフォーマンスには正直なところ久々に度肝を抜かれました!!僕が出演するわけではありませんがぜひとも多くの人に見てもらいたいです２００７年１１月２９日木曜日ラフォーレミュージアム六本木開場１８時３０分　開演１９時３０分全席指定　６０００円問い合わせ　０３－５５７０－１１９０ベリーダンサー　E-ｃｈａｎ＆Ｍｉｌｌａ　　　　　　　　タカダアキコ　　　　　　　　ニコル＆ニコル組　　　　　　　　Ｎｏｅｌフラメンコ　　　伊集院史朗　　　　　　　　稲田進　他音楽　　　　　　オルケスタ・ボヘミオ　　　　　　　　プロデュース兼ギタリスト　　長尾ゆうたろう

  2007.11.22

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• 旭のライブ

  週末、土曜日は千葉県旭市のバーでのライブ。今回の共演者は時期の違いが多少あるものの皆スペイン・セビージャ在住経験のあるメンバー。来ていただいたお客さんの空気も温かく非常に楽しいライブ、有意義な時間を共有する事が出来た。しかし　新たな課題点がより具現化され楽しかった反面、打ちのめされたのもまた事実である、さてさて　今後にどうつなげるか・・・「打ちのめされるのは知性の証・・」とある作家が述べていたなるほど・・・だからと言って自分が知性的な人間だと勘違いするほど僕は若くはない。でも　何度打ちのめされてもそこから立ち上がるエネルギーだけは失わないようにしたいものだそうそう　店のマスターや来ていたお客さんから今度「ビセンテ・アミーゴ」を弾いてよ！というリクエストがあった。僕は「むむむ？じゃあ　５年後ぐらいに・・・苦笑」等と軽く受け答えたのだがあらら、何と恐ろしいことを言ってしまったのだろう・・

  2007.11.13

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• 青森編　最終

  青森での今期最終イベントが終了した。行き始めたのは夏の終わりだったであろうか新幹線の車窓から見える黄金色の田園も今や冬の到来を待っているかに見える。青森の文化ホールの街路は、黄色、赤そして金色の落ち葉で彩られていた。落ち葉を踏みしめた時の「カサッ」という音その音に、何かしら放置できないものを感じるのは日本人共通の趣きなのであろうか、それとも北国に生まれ育った人間特有のものなのであろうかはたまた個人的なものなのであろうか僕には知る由もない大ホールでの演奏はサウンド面も含めて違った角度からの学ぶ機会を僕に与えてくれる。今回も自分の向上した部分、反省すべき部分が浮き彫りになったもっと想像力を駆使して日常の練習を取り組まねば・・・今日は、肉体と精神をリフレッシュすべく日中、川原に走りに出た。いつもは３０分ぐらいのコースなのだが今日は１時間コース（もちろんペースはダウンして）夜と違って、いろんな風景や音が耳と目を刺激する。さて今週末もライブがあります頑張るぞお！

  2007.11.05

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• １１月ライブ等の情報です

  「青森市民文化祭洋舞踊の部」１１月４日　日曜日開場　１３時３０分　開演　１４時場所　青森市文化会館大ホール１１月１０日　土曜日開場　１８時　開演　１８時３０分場所　千葉県旭市国道１２６号線沿い　　　「アマポーラ」　０４７－９６２－３３５６料金　　５０００円（フリードリンク、おつまみ付）踊り　木矢村裕子、斉藤恵子、堀江朋子唄　　小里　彩ギター渕崎昭彦「ビバ　フラメンコ　ＶＯＬ３」１１月２４日　土曜日開場　１７時３０分　開演　１８時場所　かめありリリオホール料金　１０００円　踊り　柴田元子と仲間たち唄　　永潟三貴生　小里彩ギター渕崎昭彦　盛植俊介問い合わせ　０８０－５０７６－８１００（柴田）　

  2007.10.30

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• 週末

  この日曜日は友人夫妻のスタジオオープンに伴うオープニングパーティでの演奏であった。かつての文豪たちが愛したであろう武蔵野の緑の中を少しだけ歩いたところに生まれた新しいスタジオは、愛されて丁寧に創られたことが一目でわかる空間であった。おまけにその建物の屋上のテラスに出たらば富士山まで見えるではないか！パーティに集まったのは、夫妻の家族、近所の方々、そしてスタジオを手がけた職人さん他・・あたたかい皆さんとメンバーのおかげで無理なく自然な形でフラメンコが出来ました。弾かせてもらった事に感謝です！そしてスタジオオープンおめでとう！！前日の土曜日は矢部にあるスペイン料理「ソレアド」に出演、台風の中、お客さんは満席でまったくの感謝！本当にありがとうございました。しかし　僕達はそれに対して何をもってどう応えるのであろうか・・？今後の自分のために再考していきたい

  2007.10.29

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• 青森　秋

  この週末の３日間は青森で過ごした。北国特有の鮮やかな紅葉を堪能することは出来なかったもののみちのくロードと呼ばれる道を走る車の中から外を覗くと深緑や黄緑、そして紅色に彩られた木々が目に飛び込んできた「何ということだろう・・・・・・」ある種の言葉は発することで確かなものになるがある種の言葉は内に秘める事で僕の中に残る。僕は、言葉を発することなくその風景を胸の深い部分で感じた。といっても観光旅行で青森に行ったわけではない。今回、ブログにアップすることは遠慮したのだが日頃からお世話になってきたバーのマスター他関係者の要望とはからいでフラメンコミニライブが実現することになった。ギターと唄の二人だけという形のライブ。演奏面以外でも考えさせられる事が多い機会であった。日曜日は十和田市で行われた青森県洋舞合同公演に参加してきました次回は　１１月４日に行われる青森市民文化祭「洋舞踊の部」に参加予定です！ここ最近　身内、友人も含めて状況変化が激しい　何かが変わる流れの中にいる気がしてなりません

  2007.10.22

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• 再会

  昨晩　札幌時代の小学校の同級生二人（何と！２６年ぶり）と時間を共にしたかれこれ２ヶ月前ぐらいであろうかミクシィ上で奇跡的な再会を果たし「いつか　会おう」という言葉が実現したのだ！２６年という歳月時間の長短は主観的なものであろうしそれを長いと感じるも短いと感じるもそれぞれであろう小学校時代で止まっていた彼、彼女達に対する記憶僕の目の前に現れたのはあまりにも当然なのだが当時の面影を残しつつも成熟した大人の二人であった話は当然ながら当時の小学校時代の思い出、そこから現在に至るまでの略歴他のクラスメートの消息、当時の担任について等から始まっていく自分以外の誰かと話すことで湧き出てくる当時の記憶達僕は、忘れていた・・そうだ　子供たちには子供たちの世界があったのだクラスメートや先生との関係性をはじめとする無数の暗黙のルールそしてそれらは時に幸福で時に残酷であったことをその世界を共有した愛しい友人たちよその世界は必ずしも僕達の自由意志で選んだものではなかったかもしれない全てが光に彩られていた時間でもなかったかもしれないそのクラスで出会ったことも偶然か必然の判断なんて出来ないかもしれない卒業してから今日までその間には僕にも君にも彼にも彼女にも多くのあらゆる出会いが訪れたであろう恋もすれば失恋もしたであろうし自らがするべく仕事に夢も見たであろうある者は木陰で音楽を奏でたであろうし砂漠で羊泥棒と間違えられて犬に追いかけれらた者もいれば道端でカンガルーと夜空を見上げた者もいるかもしれないそれぞれ　その人だけにしかない唯一の物語を経て今がある何て幸せで切なくて愛しい時間なのであろうかまたの再会を誓って

  2007.10.17

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• ライブ等のお知らせ

  ライブ情報です１０月２１日　日曜日「青森県洋舞合同公演」開場　１５時　開演　１５時３０分場所　十和田市民文化センター大ホール１０月２７日　土曜日スペイン割烹「ソレアド」ＪＲ矢部駅　下車徒歩５分開店　１８時ショー　１部　１９時３０分　２部　２１時料金　１部のみ４２００円　通し　５２５０円（ショーチャージ、ワンドリンク・軽食）踊り　正路あすか・淵岡ひとみ・守屋理沙唄　　福田加弥子ギター渕崎昭彦

  2007.10.11

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• ジプキン

  昨日、ある結婚パーティでの演奏のため群馬県の高崎に行ってきました。新郎が司会を兼ねて進行役を勤めるパーティは初めて見たのですが、これはこれで面白いものですね実は、ショーの中で「ジプシーキングス」の曲を弾く事になり一度も彼らの曲を弾いたことのない僕は大慌て！大急ぎで　友人の個人レッスンを受講し何とかやってきました。世間ではフラメンコギター弾きだから「ジプシーキングス」は当たり前に弾けると思われがちですがとんでもありません！実際に取り組んでみてわかったのはあの風を切るようなルンバ・カッテイングとリズムフラメンコでは恒常的に用いられない和音印象的なメロディラインとそれにに対する和声の動きこれらが特化されて素晴らしい音楽に仕上がっているという事です。なるほど　彼らの音楽が世界中に愛されるのも頷けます。そして　パーティ等では親しみやすく喜んでいただけるという事実際　「手拍子の中　弾いて歌うのはいいものだな・・」と思えたのが僕の最高の収穫かもしれません話は少し変わりますが僕は、彼らの音楽を聞くと南フランスのアルルという町を思い出します以前、アルルを旅した時です電車の駅を降りた僕はバックパックを背負いトボトボと道を歩いていましたふと目をやると、広大な駐車場（野原？）に駐車してあったキャンピングカーの脇で、浅黒の少年二人が素っ裸で駆け回り、そしてその横ではエプロン姿の太っちょのおばさんが青空の下で洗濯物を干していました今まで目にしたことのないシーンに出会った僕はその場に佇み「これが　ジプシーと呼ばれる人々なのかもしれないな・・・」そして「現代のジプシーは馬車ではなく　キャンピングカーなのだな・・」などと一人ぶつぶつ思いその場を去りましたもちろん、その彼らがギターを弾いていたわけではありませんし歌っていたわけではありませんただ僕の中に眠っていた記憶の一部が、彼らの音楽によって強烈に蘇ってしまうというだけの話です

  2007.10.09

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• 帰郷

  この３日間を札幌で過ごした空港から一歩外にでると染み入るような青い空とさわやかな９月の風が出迎えてくれる時間の関係上、友人たちには連絡をせず義理は欠いてしまったものの、家族、親族とのひと時を楽しむ事が出来た日高町にすむ祖母のところへ向かう道中久々にレンタカーを運転している僕は、丘から見えてくる太平洋の輝きやすぐ横で牧草を食べている馬たちや、広すぎる空に浮かぶ雲に目を奪われていた気分が盛り上がってきたところで持参したお気に入りのフラメンコのCDを車内でかけてみる「むむ・・・？」何が、「むむ・・」なのかというと音楽が僕の中に入ってこないのである、どういうことかというとこの環境とフラメンコがあまりにアンマッチであるということだ。もちろんフラメンコがBGMに適してる音楽だとは思っていないしスペイン、アンダルシアの風土に密着しているその音楽達が北海道の大地に適合するとは思っていなかったけどここまで違和感を覚えるとは思っていなかった！もちろん　僕のそのときのコンディションが作用したこともあるのだろうが隣の奥さんに聞いても　まったく同じ意見であり結局　音楽は止めることにした。そう　その瞬間に欲していないのにあえて聴く必要はない今回、ほんの少しの時間ではあるがイサム・ノグチが手がけた「モエレ沼公園」と札幌の象徴ともいうべき「藻岩山」を訪れる事ができた２５年ぶりであろうか・・・藻岩山の頂上から見下ろす札幌の町を見て懐かしさとは別物である何かしらの心の動きがあった「この町に戻る日が来るのであろうか・・・」

  2007.09.27

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• 昨日のライブ

  昨晩は、八王子グランデセオでのフラメンコライブでした。客席を見渡すと、盛岡フラメンコチームの皆様、日ごろお世話になっている大学のフラメンコチームの皆さん、奥さんの生徒さん夫婦、そして座長の福山さんクラスのフラメンコチームと知った顔が多いではないか！こうなってくると僕も何かやらねばと！いう思いになり、予定外ではあったのですが２部の冒頭にギターソロで「ブレリア」を弾いてきました。通常　僕がブレリアを弾くときはパルマ（手拍子）をいれて皆で盛り上がりをつくるというスタイルでやるのですが、今回は、あえてギター一本で勝負要は　誰の助けも借りずに一人で登場してブレリアの空気をつくりそしてコンパスを輪廻のごとく回転させ何かを生み出すという事にトライしたかったのですがまだまだですね・・・・はいでも　またチャレンジしていきます　僕の大事なテーマですから。あと楽器はグラナダの銘記「マヌエル・ベジード」を使いました２年前グラナダで出会ったこの楽器。今更ながら、そのポテンシャルの高さを思い知らされます一時はその「じゃじゃ馬」ぶりに悩み、こちらも力でねじ伏せるという悪循環な時期もあったのですが、やっとその時期も過ぎたようで少しだけ仲良くなれた気がします。でもまだまだ多彩な音が出るはず、演奏者次第ですね　はいその場の空気感を共有しながら紡がれるフラメンコまだまだ自由に対応できるわけではないですが座長の福山さんの踊りの伴奏をしていて何かしらそのヒントを感じ取る瞬間がありました、「いやあ　凄いよ　ふくちゃん！」踊り　福山奈緒美、他唄　　那須慶一ギター渕崎昭彦明日からは札幌です

  2007.09.23

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• 近況

  今朝　青森から帰ってきました、今回「町の台所」ともいうべく市場につれてっていただき市場のおばちゃんから新鮮なホタテを頂戴手馴れた手つきで貝から「ひゅっ」と中身を取り出したおばちゃんは「醤油をつけずに　そのまま食べなさい」と言う口に入れると　「おっ！！」　なんと瑞々しい味なのだろう！併せて　いつもお世話になっている青森市内のお店「木馬」でのフラメンコライブが決定しました！ギターソロもある予定です詳細は後日　アップしますね明日は、八王子のお店「グランデセオ」に出演来週は、プライベートで札幌に帰省するので少々　ドタバタしそうです

  2007.09.21

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• インド

  昨日、あるイベントに出演にした。プログラムを見てみると　フラメンコ、ジャズダンス、社交ダンスインド舞踊・・・おっ何と南インドの音楽隊が来てるではないか！ということで　サウンドチェックから通じて彼らのあり方をじっくりと観察、ヒンドゥー語で唄われている歌詞の意味はわからなくともそれらが神に捧げられるであろう神聖なものであることは僕にだってわかる。深いお辞儀が捧げられた後に始まる彼らの音楽は僕を不思議な世界に誘った。何なのだろう　この眩暈を覚えるような感じは次第に熱を帯びてくるタブラ（インドのパーカッション）の律動ふと　奏者に目をやると彼が瞑想の果てに律動を生み出しているのが肌で感じられる。彼の眼差しに映るもの・・・その昔　僕が世界地図を開いて瞬間的に興味を持った地は「スペイン」と「インド」であった結局　そのときの僕は「スペイン」を選び（選ばれ？）それ以来　幾度となくスペインを訪れそして住む事にまでになり現在は「フラメンコギター弾き」として生計を立てているしかしその間、インドへの興味が失せたわけではないよく関係書物も読んでたし　いつも心のどこかで「インド」という国を意識していたその「時」が来れば　僕はインドに行くと思っていたでは　その「時」はいつ満ちるのであろうか

  2007.09.16

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• つぶやき

  夕方　ふと窓に目をやると茜色の光が見えたギターの練習を中断し外に出てみると何とも美しい空と雲ではないか近所の野良猫「ミー」と共に空を見上げ　しばらくそのままでいた。今まで、何千、何万回とあらゆる場所で見てきた空どうして　僕は、この美しい空があることへの感謝をすぐに忘れてしまうのであろう・・・自転車を盗まれたり、エアコンが故障したり雨でびしょ濡れになったり、思うような演奏ができなかったり等など些細なことで苛立ってしまう僕気持ちが焦り始めたら　空を見上げてみよう

  2007.09.12

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• ライブお知らせです

  ライブのお知らせです９月２２日　土曜日１部　２０時～　２部　２１時１５分～ミュージック・チャージ１０００円場所　八王子グランデセオ　ＪＲ八王子駅から徒歩３分踊り　福山奈穂美　他唄　　那須慶一ギター渕崎　昭彦食事も美味しいですお酒のつまみもたくさんありますので　お気軽にどうぞ！http://www.deseo.jp/sched.htm

  2007.09.04

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• 青い森にて

  久しぶりのブログですこの３日間、秋に行われるステージのリハーサルの仕事で青森に上陸してきました　約１年ぶりです今回は幸運なことにもリハーサルの空き時間、青森の八甲田山他の自然に触れる機会を持つ事ができた。下界を離れ山中へ　空気は透き通りはじめ鳥たちの声の音が響き、雲海の狭間から降り注ぐ太陽の光は神々しさすらある。山間の木々たちの状態から、この地の冬がいかに厳しいのかは容易に想像できる。そして雪に埋もれるであろう厳しい冬を越えた後太陽の光を一杯に浴びた木々の喜びの声はあまりにも美しい誰もがそうしてしまうように僕は，風のささやきに耳を傾けながら、胸いっぱいに深呼吸し目を閉じるてみるそして　やがて開いてくる自分の感性の泉に心を近づける気の遠くなるような年月を通して語り継がれてきたであろう僕の眠っていた遺伝子の「遥か遠い記憶」が呼び覚まされる僕も君も彼もかつてはひとつであった頃の記憶帰りの日　早朝の新幹線にのるため早起きし何気なく宿泊していた市内のホテルの窓を覗いて見ると山の稜線が朝焼けで赤く輝いているではないか次第に深みと拡がりを増していくその赤い空に目をやり僕はあらためて思う「世界は哀しいぐらいに美しい・・・」と

  2007.09.01

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• ジスモンチのコンサート

  先日のブログでも書きましたが今日は、ブラジルの音楽家「ジスモンチ」のコンサート若干出るであろう当日券を求めて開場の１時間３０分前から並び、なんと奇跡的にも特別に用意されたパイプ椅子補助席が入手できました！！コンサートホールでのこういう対応は耳にしたことがないのですが少しでも、彼の音楽を届けたいという主催者側の意向であるならば何とも嬉しいことです会場には、僕がＣＤを持っているような有名なクラシックギタリストやＪＡＺＺギタリスト、その他音楽家もウヨウヨ（当然だけど）僕は、興奮と胸の高鳴りを押さえて席につきましたコンサートは、全てジスモンチのソロによる演奏１部はギターソロ　２部はピアノソロ初めて生で見るジスモンチ、そして彼の音！！この森羅万象の世界にある音は星の数同様無数でありその全ては音楽となりうるというのだろうか・・僕は、気がついたら夢中になりそこは東なのか西なのか、はたまた東京の都会なのかアマゾンの密林なのか仏教徒なのかカトリック教徒なのか、過去なのか未来なのか要するに　何もかもが取っ払われた別の世界に誘われるかのように音世界に入り込んでいました僕が地図もコンパスも持たない旅人ならば彼は、その旅人を導く案内人コンサートを終えた後の聴衆の幸福そうな表情、そしてそこを漂う何とも神々しい空気「そうなのだ音楽はこれが出来るのだ・・・」

  2007.08.20

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• 新人公演の後に

  まず　この新人公演出演に際して様々な形で協力、応援、そしてコメントを下さった方々そして僕の演奏を聴いてくださった方々に心から感謝いたしますここまでの取り組み過程から多くを学んだのはもちろんですが演奏最中、そしてその後の反響からも多くのことを学びました、多くの人の関心の的になっていると思われる受賞結果についてですが「受賞ナラズ」でした。ちなみにそれに対する本人の正直な心を言葉にすると「ふむふむ」という感じです傍観的になっているつもりはないのですが、かなり静かな感じです。演奏から時間が過ぎているせいもあるでしょうしこれは僕の個人的傾向なのかどうかは判りませんがひとつの演奏が終ったら、その直後「次の演奏をどうすればもっと良くなるのか」「何を反省し、何をどう生かすか」というところに意識が向かっています音を発したらば、それはもう僕のものでありませんし聴衆その他全てに委ねられてしまうものです、（僕がそこまで達観しているか否かは怪しいですが・・）そういう感じなので、僕はそれら一切を受け止め明日の自分につなげるという事ぐらいしか考えられないというのが本音ですただ、今回のチャレンジで得たものは大きかったです、演目を決定してからは、あらゆるギタリストの「タランタ」を聴いて「カンテ」を聴いて、「タランタ」とな何ぞやというとところから始まり、その上で僕は何が出来るのか？何が僕の感じるフラメンコなのか？という疑問、楽曲構成の際、５分という時間的制約の取り組みで悩む事によって新たに発見したこと。それらを実際に演奏するに際して明らかに不足している技術面、そして勘違いしていた解釈そしてそれらは本当に僕が共有できて、心から弾く事を欲するものなのか自分の演奏を録音しては聴き返す途方もない作業この曲を弾く事によって聴衆に何を伝えようとしているのか・・・そして　これらはこの公演に出演するしないではなくこの集中力のレベルで日常からやっておくべき事であるという事そんな感じで「うだうだ」が一巡すると本番当日は開き直っている自分を発見しました（もちろん　緊張はしましたよ！心臓の鼓動がマイクに入るかと思った）これが２００７年夏の僕であるのだという事、そして、これが今の僕の偽りのない姿であるという事、楽屋で他者のギターを聴いても、僕は僕の音で行くと胸をはって思えたことそしてミスを恐れず、唯一の目標であった「僕は僕を解き放つ勇気を持つ」という気持ちをもてたこと公演後　たくさんの嬉しい感想をいただいてもなかなか素直に受け入れられなかったのは僕の人間的未熟さでその点についても多々、考えさせられましたでも本当は嬉しかったのですよ！どうもありがとうただ虫の良い話ですが　僕の耳には良い話しか入ってきませんそのうえで、僕は今一度謙虚になって自分の演奏をそして自分という人間を見つめなおす必要を強く感じています。なぜなら　今の僕は、僕が目指す演奏に程遠いところにいるのですから・・・最後に、様々な形で応援協力してくれた友人、知人の皆さんへの感謝僕の演奏を聴いてくれた聴衆の皆さんへの感謝、あらゆる角度からサポートをしてくれたギタリスト「長尾ゆうたろう氏」そして、世界で一番厳しく、あたたかい応援をしてくれた我相棒の奥さんへ心から感謝を述べます。僕は、皆さんに育てられそして生かされているのだということを再認識できました本当にありがとうございました。追記！！ものすごくたくさんの人に言われたのが「あの演奏する前の空白の時間は何だったの？」というコメントあれは、呼吸を整えて心の静寂を感じるために必要であったということと最初に弾くべき音が頭に鳴るのを待っていた時間なのですがその日のコンディションによってかかる時間はマチマチなのです。僕にとっての常識が、他の方々にとっては奇異に映るということなのですね　はい

  2007.08.20

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• ジスモンチ

  先日の演奏についてたくさんのメールや書き込みのお言葉ありがとうございました謙虚に受け止め、今後に生かして行きたいと思います！感謝一昨日の新人公演の演奏を終え昨日は、八王子のライブレストラン「グランデセオ」に出演今日は、新人公演（３日目）の前半部を観賞後友人から招待を受けていた「ベリーダンス」のライブを見てきました明日は、あのブラジルの鬼才音楽家「ジスモンチ」が１５年ぶりの来日コンサート！僕が情報を仕入れた時点で問い合わせするもチケット完売・・ただ当日券が若干出るとの情報で、それに賭けて行ってみようかと思っていますちょっと体も心も休めて、いろいろと思索したいというのもあるのですがこれを逃したらもう一生見ることができないかもしれませんそう考えると答えはひとつです。物凄い楽しみです（見れないかもしれないけど・・）

  2007.08.19

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• 新人公演終了

  新人公演終りました２００７年夏の１ページが終りました見に来てくださった方々本当にありがとうございましたたくさんの方々にエールと協力を頂きまた何かしらの言葉をいただけたこと僕にとっては、本当に貴重な経験であり喜びです。詳細の後記はまたあらためてブログに掲載しますね本当にありがとう！

  2007.08.17

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• 新人公演を控え

  しかし　暑いですね！日本各地でどのぐらいの人間がこの言葉を発しているのでしょうか・・僕の、練習部屋にはエアコンがないのでハチマキを頭にまいてギターの練習をしています新人公演を２日後に控え、もう少し精神的にピリピリするのかな・・と思っていたのですがそんなこともなく心は静かです、もちろん　演奏には不安材料だらけです、技術的欠陥が解消されたわけではないですし頭に描いた音のデザインそのものもまだボヤけているところがありますまた自分のコンディションで演奏にムラがあるのも否定できません先日破損した中指の爪も未だ結局伸びていませんそして自分で構成したこの楽曲は、精神的にぎりぎりの部分までいかないと絶対に弾けないし他者に伝わらないということも判りましたそのうえで　「それでも僕は演奏したい」というポジティブな感情が残ったのは、今回の過程から得られた成果かもしれません今回の楽曲は、グラナダ在住時にヒターノの師匠から習ったファルセータを中心にし、自分のフレーズを織り込みながらアレンジ、構成していきました。特に習ったものについては、どこまでニュアンスを模倣するのかというひとつの命題にぶつかり、「彼はこう弾く」「でも　僕はこう弾きたい」「でも　こっちがフラメンコ」「うーん　先生もいつもニュアンスが違うし・・」という自分の中で問答を繰り返しつつ音を探し今日に至っています、全編　自分のオリジナルという方法もあったのですが、今回は、自分の音楽的オリジナリティというものよりも自分がスペインで直接感じたフラメンコ、グラナダのヒターノたちのアイレを大切にするという方針を優先しました（僕の演奏でグラナダの品位を落とさないようにしなくてはいけませんね）曲目は「Ｔａｒａｎｔａ　ｄｅ　ｍｉ　Ｇｒａｎａｄａ」ですでは！

  2007.08.15

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