鳥取物語 番外編 呪の子 第五節 ●生まれ出ずる悩み●
うみやめとは、これ以上は生み止めること──すなわち守宿の誕生を神々が告げるものであった。 父宮であるおづぬさまは喜びにあふれ、嬉々としてゆたの身体に神々からいただいた徴(しるし)を捜した。 しかしながら、ゆたの身体のどこにもその徴は見えなかった。 ──なぜ生まれぬ、なぜ生まれぬ。 と、おづぬさまは並み居る皆の前で、おのれの不甲斐なさを悔いて涙すら流された。 余談ではあるが、このおづぬさまは、包衣出水、秀骨清像と謳われる、常人が目を合わせられないほどの優れた容姿にめぐまれた方であった。 すなわち、包衣出水(ほういしゅっすい)とは水から上がってきた者の衣が身体にぴたりと貼りついてなまめかしいさまからとった、艶のある人を称える言葉である。また、秀骨清像(しゅうこつせいぞう)とは、読んで字のごとく、体躯がすらりと清々しく、美しいさまを指す。 このおづぬさまに生き写しと囁かれたのは、他ならぬこのゆたであった。 けれども、彼はあるものが決定的に不足して生まれてきてしまったのである。 もちろん、ゆたが長じてからも、おづぬさまはあきらめがつかぬ様子で、その関節という関節、肋骨、背骨の一本一本から指で触れて確認した。生えてきた歯の数も何度も数え直した。 だが、いつも同じ結果に終わった。 おづぬさまはゆたを見るたびにことさらに肩を落とし、ゆたはしだいに一族のなかでも見えない子供になっていった──。 本日の日記--------------------------------------------------------- 更新できたっちゃ! さて、本日はお手数ですがお時間の許す方は── このブログを開いていただいた後、アドレスバーをいったん消し、下記のソースを↓をコピー&ペーストして入れなおしてEnterを押してください。JavaScript:with(document.body)innerHTML=innerHTML.replace(//g,'フゥーーー!!').replace(/。/g,'フゥーーー!! ').replace(/」/g,'オッケ~~!!」').replace(/w/g,'セイセイ');focus() 今日、発表だから・・・景気づけ! では行ってまいります! 明日は●その徴を持つ者は●です。 やっとその徴を持つ者が顕現します。 タイムスリップして、相生の秘密を共有しにきなんせ。