えがおの時間

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• 保育園の運動会

  リリーさん、ねねこさん、Imreさん、ご心配のメッセージありがとうございます。もう大丈夫です。気をつけます。雨と風と、ときおり晴天という変なお天気の中だけど、なんとか運動会が行えてよかった。ムービーしっぱ～い！(--;)　動きの大きい運動会の競技風景をムービーでとるのは至難の技ね。ましてまだ撮るのは２回目の未熟な私の腕だし。レンズを通すより、やっぱり生で見たいし、でも、お父さんに見せてあげたいからとがんばったけど、慣れない上に、ついつい生で見たいという気が起きてしまうので、ここというところでカメラがテントを撮ってたり(--;)、足を撮ってたりで～・・・まあそれでも、動画だという点でデジカメとは大きな差があるので撮ってみて良かったかも。昨日の名残りでまだ体調が今ひとつなので、午後の親子競技は次女にまかせて一足先に家に帰り、シャワーを浴びてから一眠りした。なおちゃんが帰ってきてシャワーを浴びたところで、今日はなおちゃんと二人で病院へ。病院で一緒に見たよー！お父さんと。端座位してフットバスしながら、ムービー一緒に。撮っておいてやっぱり良かった。

  2006年10月07日

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• 忙しすぎた１日だったかも・血管造影の検査結果(発症から356日/転院168日目）

  朝、なおちゃんを保育園に送っていったあと病院に直行。１階の検査室（手術室じゃなかった）にお父さんを見送った後、部屋で待っている間に仕事したり、在宅介護のことを考えてメモ作ったりと忙しく過ごした。お父さんが部屋に帰ってきたときに、ちょうど整形外科の先生が病棟を回っておられるところだったので、担当看護師さんがタイミングよく声をかけてくださり、褥瘡を診てもらった。傷の具合のチェックが丁寧で、どういう状態で出来たものかを検討し、洗い方、洗うときの石鹸、薬の選定、薬の塗布、カバーの仕方などとても細かい指示をしてくださり、さらに傷にかかる圧を測定し、圧の分散方法も伝授。こんなに丁寧に診てくれるものなのでしょうか。感謝感激です。担当看護師さんと私と説明を聞けて良かった。ちなみに翌日、病院に行ったときに、担当看護師さんが、「良かったわー、先生に診てもらって。１日で、もうすごくきれいになってます。」とのこと。気にかけていてくれて、すぐにそのことを教えてくださるのにも感激です。さて、先生からお呼びがかかり、説明室へ。とても緊張。血管造影の結果、前大脳動脈が詰まってたなんてことがはっきりすれば、今の状態悪化はこれが原因です、となって、治療方法なし。おしまい、の状態だからです。先日の別の病院の神経内科でのセカンドオピニオン外来では、MRIとCTを見て、事実、そのように断定されたのだった。まだ記憶に新しい。でも、結果は、否だった。H先生の説明。「どこも異常はありません。血管は全部きれいに写っています。細くなっているところもないし、問題はありません。昨年、10月15日に手術をしたときにかけたクリップもこのとおり、きれいにかかっていて、動脈瘤もありません。これでひと安心なですが、一方で、結局、この時点でまだ今の状態の説明がつかないままです。」とのことだった。「まだ、来週、血流検査とMRIをするので、それでまた何か分かるかもしれませんが、何も分からないかもしれません。外科では対応できないかもしれないので、内科、神経内科の先生にも相談することもありえます。阪大とも連携していますし。」やっぱり、I病院のときの先生の判断と同じになった。とにかく、良くなって欲しい。今すぐ良くならずとも、せめて原因をきちんと知りたい。原因が分かれば、それにどう対応するのかも分かる。もし今、治療法がないとしても、そのうち、新しい治療方法が出てくるかもしれない。その後、生命保険の担当者と会い、長女の子ども保険の掛け金免除の手続きをした。これで保険関係のいろんな処理がすべて終わって、経済的にかなり楽になった。娘が３人もいる我が家では、いざというときのためにいろいろな保険に入っていたのだけど、夫のみならず、私までもが思うように働けなくなって、この非常時に、通常通りの掛け金を払い続けるのがまずたいへんだった。その悩みが９月にやっとこさ解消された。その後、アポイントをとっていたケアマネージャーに相談に行き、２時間ばかり相談し、契約したのち、コーナンや家具店に寄って、お父さんの在宅に向けての下調べ。買い物して帰宅してから仕事。なんか１日にいろんなことをしたせいで疲れていたのか、夕食後に玄関の靴箱などの整理をしているときに、立ちくらみ。その後、すごい目まいが襲ってきて、立ってられなくなった。なおちゃんのお風呂を次女にまかせて布団で横になっていたけれど、いっこうに収まらず、嘔吐。別に風邪を引いているでもないし、食あたりのような症状。とにかく目まいでぐるぐる状態。気分が悪い。長女はとても心配していた。まるで、ちょうど１年前のお父さんを見ているみたいだったらしい。夜中もまだ、フラフラ状態でお茶を飲みに起きるのもやっとことだったけれど、早朝、目まいはおさまって、無事、なおちゃんの運動会の準備にかかれた。

  2006年10月06日

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• 先生との会話(発症から355日/転院167日目）

  今回の主治医の先生は、もともとの執刀医の先生、主治医の先生、それに４月からこの病院にこられた先生の３名。ベッドのネームタグに３名の名前が書かれている。昨日ちょうど転院してきたときは、T先生が緊急手術中、H先生とY先生が来て、すぐにお父さんの状態をチェックしてくださった。H先生の目には、前回の転院時（4.21）の記憶と比べて、少し悪くなっているような印象だったようだ。呼びかけに対する首の動きが鈍いのと、四肢が動かないのが決定的な差なのではないかな。それに看護師さんも、すごく痩せたね、と言われた。ここ一般病棟には、前回、半年もいたうちの、わずか５日間の「滞在」で、残りは全部NCUだったのに、みなさん、よく覚えてくださっている。そうかも。そういえば最近、体重を聞いてなかったなぁ。「奥さんの話を聞かせてください、奥さんはよくご存知なので。こちらへ」いつもは手術や検査結果を先生から説明していただく説明室に入って、今回は私が、この４月以降の夫の病状の変化を説明することになった。I病院から忙しい主治医の先生に代わって別の先生が分厚いカルテを持ってわざわざ一緒に来てくださっていたのに、もう帰られた後！　でも私から聞こうとしてくださっているのは、それだけ私の記憶と理解を信用してもらっているということなので、ちょっと緊張。８月にT先生とH先生に相談の手紙を書いたときにも、かなり詳しく状態をお知らせしていた。このブログ日記をもとに、できるだけ簡潔に、でも重要な情報を落とさないようにしてまとめていた。それを手元に持っていなかったけれど、カレンダーを眺めながら、経過をずっと報告していった。６月４日のけいれんの４，５日前に状態が悪くなったこと・・悪くなったときの詳しい状態いったん回復の傾向だったのに、７月に悪くなったこと・・・そのときはなぜ悪くなったのか、８月初めに主治医がけいれんを目撃したこと・・・その間の投薬のこと、８月下旬の状態の悪化・・・先生からも矢継ぎ早に、質問が入ってくるので、慎重に思い出しながら答えていく・・その中で、先生が、「呼吸器にも何かあるかもしれないのでそちらの方も調べよう」ということになった。帰宅してから、前回相談のときにまとめていた病状経過にさらに９月のを追加して、夜、病院に持参した。５月から９月までの血液検査の結果も何かの参考になるかもしれない、と全部、一緒に預けた。　　　　　　　　　◆◆◆お父さん、金曜は血管造影があるので、今日はシャワーを浴びさせてもらってた！　良かったねー。昼間、仕事の合間に病院に来て、フットバスもした。やっぱり病院が近いのはありがたい。ケアマネージャーさんに電話を入れて相談のアポイントもとった。介護保険は、すでに６月ごろ申請ずみで、８月初旬に最重度（要介護度５）の認定を受けている。今思いつくかぎりの相談しなければならない内容を、明日、病院で待機している間に再度、チェックしておく。

  2006年10月05日

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• 転院・帰ってきました(発症から354日/転院166日目）

  転院しました。帰ってきました！！　家から10分の病院に。病院の救急車に乗せてもらって高速道路をサイレン鳴らして帰ってきました(^^;)。早かったです。今回は、検査入院ということで、ひょっとすると入院期間は最短１０日くらいとなるかもしれません。あまりベタベタ張るのは気が引けたので、写真は控えめに２枚だけ貼りました。きちんと検査してもらって、今の状態を正確に診断していただき、治療できることは治療していただけたら、それで大満足です。心おきなく、リハビリに専念したいです。その後、家に帰ることを先生に言うと、ここでもやっぱり、「とてもたいへんだから他の選択肢も考えて」と言われました(^^;)。でも、一応、家に帰る気持ちは今のところ変わりません。受け入れてくれるところはほとんどないし、受け入れてくれるところを探して、遠くの病院に転院したくないし、リハビリが積極的でない療養型病院も考えられません。症状さえ安定すれば、自宅に帰ることがお父さんの回復にとって一番のはず。自宅に帰る準備を着々と進めていって、検査の結果を聞いて、先生の勧めのとおり、外泊で状況を確認させていただけたら、と思っています。これから数週間、めちゃくちゃ忙しくなる。窓から箕面の山が見える、環境抜群の病室。「お父さん、ほら！　箕面の山が見えるよ！」に、お父さん、大きくうなずいてた。今日は、久しぶりに、ひらがなカードもできました！！　すごいわー。もう無理だから持って帰ろうかな、と一時は思ったのに！それから、ちょっと、ほんのわずかだけれど、手の指が動かせたように感じました。少なくとも、「指動かして！」のリクエストに、親指は震えた感じがありました。少ーしずつ、戻ってくるんじゃないかな！？今日は早速、血液検査。明日は、頭部CTとレントゲン。金曜日は、頭部血管造影。手術室に入ることになるので、朝９時から私も病院に詰める。来週は、血流検査、脳波検査、MRIなどの予定。

  2006年10月04日

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• 色の名前全部いえた(発症から352日/転院164日目）

  病院に着くと、ちょうどPTの先生のリハビリが始まるところ。呼吸の訓練もしてくださった。何とかしっかり呼吸するのと、咳反射がもっとしっかり出るようになりたいなぁ。咳反射もかなり強くなったのだけど、やっぱり時によって差がある。前ほどの意識レベルの極端な上下は見られないし、目はしっかり見れている。でも、短時間でレベルに上下がある。これがなくなったら、もっと状態が良くなると思うんだけどなー。このこと、忘れずに転院後も先生に伝えないと。今日は、いつもの色とりどりのウレタンボール見せて目の前で動かしたら、いつものごとく目で追ってくれたので、その後、色を聞いていくと、ちゃんと、全部正解した。今日は、私が色の名前を言ってYes/Noで答えてもらうのではなく、お父さんが全部色の名前を言った。病院あわてて出てから、学校へ向かい、その後、そのまま研修先の企業へ。このルート、東大阪から大阪市内ビジネス街を車で走るので、混雑がたいへんだったけど、すっかり道にもなれて、ベテランタクシー運転手さんなみに、うまく混雑の中をすり抜けて車を走らせることができるようになった。でもこのルートを走るのも、今日で最後かな。あさっては転院。

  2006年10月03日

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• 楽しい１日(発症から351日/転院163日目）

  長女は高校を辞めたというのに、久しぶりに吹奏楽部の集まりに行っている。次女は雨の中、陸上競技大会。なおちゃんと私は二人で病院へ。今日のお父さんも良かった。常にというわけじゃないんだけど、分かっているときがかなりある。今日は、口の動きが良いときに、自分の名前をフルネームで言ってもらった。そのまま続けて「私の名前は？」と聞くと、教えなくてもちゃんと、私の名前を言ってくれた！教えなくても即座に名前が言えたのは、かなり久しぶりじゃないかな。高気圧酸素治療以来、常時というわけではないけれど、毎日必ず口がよく動く時間ができて、９月にはいってから徐々にだけど着実に進歩はしていると感じる。手を洗ったときも、「熱い？」「ちょうどいい熱さ？」など、何回も質問するたびに、うなづいたり首を振ったりと意志を表せた。車椅子に乗って、１階に行ったり、洗面で、右手、左手と片方ずつ洗ったりして、病室に戻り、今度はフットバス。車椅子に乗っているときにフットバスをすると、お父さんを支えていなくてもいいし、お父さんも私もとても楽にできる。「なおちゃんも足入れたーい！」というので、お父さんの横に足を入れてもいいよ、というと、入れてみたんだけど、「熱い」といってすぐ出した。３８度くらいで全然、熱くないのに。でも、そのぬれた足をフットバスの上に置いたときにびっくり、黒い水が･･･「なおちゃん、足汚なーい」保育園で、はだしで走り回った後、足を洗わずに靴をまた履いたりしているので、なおちゃんの運動靴が汚いのだ。それで足も汚い。(~~;)今日も楽しい１日でしたー。

  2006年10月01日

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• そういう政治家を選んだ私たちが悪い(発症から350日/転院162日目）

  今朝、I病院に行ってきた。10月4日に検査のため転院するJ病院の後に転院を希望していたところ。受付が開始する朝９時に行ったのに、予約外でそれより前に来ていた人がいた上に、予約の人でいっぱいで３時間半も待たされた。そしてやっとのことで診察室に入ると、私が何も言う前に、S先生が、「あー、〇〇さんか。せっかく来てもらって悪いんやけど、ムリやわ」と言われた。持参したCT写真も見てもらえない。この忙しい中、わざわざ出かけて長い間待って、あまりにあっけない。先生の論理はいたって明快だった。先生が「うちは急性期の病院だから、慢性期の患者は受け入れられないんです。」という話に、私が質問した。「夫は、慢性期なんでしょうか？　発症から水頭症、髄膜炎、脳膿瘍となり、３月末にやっとシャント手術が完了しました。ボールを投げられるほど回復していたのに、５月末にけいれん発作や低ナトリウム血症を起こし、状態が大きく悪化し、少し改善したと思ったら、７月にも悪化、さらに８月にも悪化、と悪くなっています。病状が安定していないんです。」いつも私が疑問に思っていることだ。この夫の状態を「症状が安定した慢性期」と呼ぶのだろうか？私のこの質問に、ご自身の葛藤を吐き出すように先生の言葉が噴出した。「病院がもらえる医療報酬は、入院日数が長い患者を受け入れるとぐっと下がる。うちのような急性期の病院は、急性期の患者だけを受け入れろ、という国の指示なんです。私にはどうすることもできない。私に決める権利はないんです。そのために、重症患者は行き場がなくなって困っている。こんなことを決めた政治家が悪い。けど、そういう政治家を選んだ私たちの責任なんだ。」今新聞をにぎわしているリハビリ日数制限もそうだけど、リハビリだけじゃない。「聖域なき構造改革」の結果、そういうメッセージが病院に伝わっているんだ。入院日数が長くなると、病状がどうであれ「慢性期」というレッテルを貼られるんだ。先生も患者を受け入れられないジレンマを抱えておられる。私が「どうもありがとうございました」と頭を下げて、診察室を出るときに、「ほんとうにすみません」と先生が２回も言われた。こちらこそ、無理なことをお願いしてすみませんでした、と心の中であやまったけれど言葉にはならなかった。診察室から出てきて、すごくさばさばした気持ちだった。今の病院の先生方から「この状態じゃ無理だろう」といわれ、転院を勧められ、私自身ももう少し病院にいたほうがいいのかな、と思っていたけれど、これでJ病院の後は心おきなく家に帰る決心がついた。-----------------------------手術をするということはその患者の人生を背負うという覚悟がいる。-----------------------------こんなに元気になったのは、あのS先生の言葉を聞いたから。私との話の中で、断わられはしたものの、あの先生が言われたことにすごく元気づけられた。「医者が手術をする、ということは、その患者の人生を背負うということなんだ。それくらいの気持ちでないと、手術はしちゃいけない。手術をするからには、最後まできちんと面倒をみなくちゃいけないんだ。」先生の信条なんだ。そう、夫が手術をしてもらったJ病院の先生もとても親身になっていただいている。以前にも、転院してからでも何かあれば、いつでも電話してください、と言われたし、今回も異例だと思うのだけど再び転院の上、検査してもらえることになった。国の制度がどうであろうと、最初に診て手術した患者だけは守ろう、という気持ちを持っておられる先生方は多いのだと思う。お父さんは、今日もとてもよい表情。あいかわらず、「口を開けて」という簡単な指示に従えないことが多い。言葉の意味が分からないときと、口の開け方をそのときに忘れてしまっているのと、そのときによって違うように感じる。それでも舌が今日もよく動いた。状態が良い証拠だ。今日はなんだか気持ちがすっきりして、看護師さんに「いたれりつくせりやなー」といわれるほど、次々といろんなことをした。キムチ、歯磨き、新聞の読み聞かせ、転院の話をノートパッドに書きながら説明、手洗い、足洗い、端座位。安倍首相の所信表明演説の内容、中日のマジック。脳卒中最前線の記事。いくつかうなづいていたのは、ちょっと分かったんじゃないかな。

  2006年09月30日

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• 脳への血流を想像してるのだけど(発症から349日/転院161日目）

  昨日は岐阜からお父さん、お母さん（夫の）が来てくれた。８月に来たときに比べると、すごく良くなってると言ってもらえると、そうだったなぁとあらためて思う。毎日会っていると逆に１か月前がどうだったか、記憶があやしくなって日記を読み直さないと分からなくなる。今日は、さらに良かった！口元を拭いて口の動きが軽いのが分かったので、「舌を出してみて」というと、唇の外側まで舌を出せた！これが出来たのは久しぶり。さらに私のリクエストがエスカレートして、「舌で唇をなめてみて」と言って私がやってみせると、唇をなめようとして舌先を上唇につけるしぐさ。でも、つくかつかないか、くらいで止まっている。一昨日、先生と会ったときにも「最近は前みたいに、フーッと意識が遠のく感じがないよね？」といわれていたのだけど、確かにそうだと思う。４，５月に比べると全体に状態が悪化してしまったけれど、意識の安定度は以前よりよくなっている。それでも、前ほど明確ではないけれど、ずっと起きていても反応が悪くなったり良くなったりする。お父さんの様子を見ていると、脳への血流が一時的に悪くなったり、良くなったりしているのかな、という感じがする。血圧は頻繁に変わるのだし、理論的にありうるのかな。家のリフォーム（といっても壁を抜いて、居間とお父さんの仕事部屋をひと続きにして、扉をつけかえたりしただけ）が終わって、昨日、今日はなんかぐったりしてしまった。大きなものを移動させたり、昼間うるさい音の横で、仕事してたりしたせいか、予想外にお疲れ。まだ、移動させたままの本棚や、オモチャなどのなおちゃんグッズが山のように押入れや子ども部屋にあるのよねー。そうそう、お父さんの仕事部屋の書類の間から、なんと、なおちゃんの日本脳炎の予防接種の案内と問診表が出てきた！本当は、3歳か4歳のときに受けておかないといけないのにー、もぉー！！お父さんが病気になってから、子育てのリーダーが私にバトンタッチになったのだけど、母子手帳見て、なおちゃんの予防接種がいっぱい未摂取だったのに気づいて、冬の間に全部受け終わった、つもりだった。・・けど、日本脳炎だけ残ってたんだ。でも、今、見つかってよかった。5歳でもまだ接種できるはず。ずいぶん捨てたけど、まだもうちょっと捨てないとね。テーブルも椅子付きのものだけど、お父さんが戻ってくるまでに、もう少しスペースを使えるように座卓に変えようと思ってる。子どもたちは家がきれいになって、なんか楽しそうだ。土曜は次の検査入院の後の転院先として希望している病院に夫の代理受診で行く、その後、仕事へ行って病院へ。昼間、病院に入ると、夜、なおちゃんが園から帰宅しているところで仕事をしないといけないのだけど、なかなかさせてもらえないので、夜更かしか早朝に仕事をすることになる。この忙しい生活も転院して家から近くなると、少し楽になるかな。

  2006年09月29日

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• 高校に行くメリットとデメリット(長女の決断つづき)

  １か月間、学校を休んで家で勉強できるかどうかの実験。正確には勉強だけの問題じゃない。いろんなことを娘と話した。（１）まず、重い教科書を背負って通学せずに済むので、長女の左足が痛まない。主治医の先生から、重い荷物は持つなと言われているけれど、高校に通学するためには重い教科書をリュックに入れて背負わなくちゃいけない。これから解放されるのはプラス２０点。（２）規則正しい生活をする---長女の場合は、夜更かしをしてしまっても、翌日、朝寝坊ができるので不健康にならない！？違うんだけどなー。朝きちんとおきて早く寝ること！　プラスマイナスゼロ（３）集団学習のデメリットが解消される（当てられたときに答えられるように、あせって英語の宿題を授業中にするために、落ち着いて授業中に勉強できない----これはきちんと予習をしていっていないのがイケナイのは、本人も分かっているが、分かっていてもそれができない）家で自分で勉強することで、本当にやりたい勉強を集中してできる。しかし一方で、学校に行っているとスケジュール管理がなされていて、毎日６時間みっちり勉強するのに、家にいると６時間も到底やっていない！　プラスマイナスゼロ（４）つまらない授業も受けなければならなかった悩みが解消される（確かに熱意が十分に伝わってこない授業も存在する。教え方が興味を持たせるような授業ではない場合も多々あるのは自分の経験からも想像できる。---先生ごめんなさい！もちろん楽しい授業もある）　プラス５点（５）より有意義な時間の過ごし方---本当に気の合う友人とのつきあいを続けているようだ。それから藤田嗣治展、ボローニャ絵本展など、芸術展に友人と一緒に出かけている。私からも、長女に読ませたい本を渡した。学校に行ってて忙しいときは、そんなパワーが残っていたかどうか？　プラス１０点（６）学校社会という社会生活から離れることになった。学校は大人の社会に出る前に社会生活を経験する貴重な場だからね。本当に辞めるなら何か別のグループに所属したほうがいいんじゃないかと思う。　マイナス３０点（７）母がガミガミ言わなくて済むか？これは、微妙。確かに、朝、起こしてもなかなかおきない娘にイライラすることがなくなった。けど、学校に行かないから、といつまでも寝ていられるとやっぱりイライラする！約束が違うじゃなーい！！でも、長女が疲れていないことで、母との会話量がアップした。　プラス５点（８）お手伝いもすると言っていたのに、今のところあまり変わらないなー。プラスマイナスゼロ（９）そして、肝心の勉強の効果は？　一学期の期末試験結果で判断する。　？点やはり試験の結果を見て判断しようってことに考えが至った。

  2006年09月27日

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  「黄色」って答えた(発症から347日/転院159日目）

  夜、病院に行った。キムチを、と思ったけれど、意識レベルが少し低い感じだったので、先に落語を聞くことにした。今日、届いた桂枝雀さんの落語家で見るならDVDだけど、病院なのでCDにした。その後、キムチ。やっぱりむせた。キムチ自体ではむせないのだけど、キムチに刺激されて唾液がたくさん出るのかな？キムチで咳反射が良くなっただけなのかな？酸素飽和度が落ちているわけではないけど咳き込むので吸引をしてもらった。吸引してもらうと、ちょっと粘っとした痰が出るので、キムチ刺激以前から入っていた痰なのではないかとも思う。歯磨きの後、座ってボールで遊んだ。サッカーボール風デザインの色とりどりのボールをお父さんに見せて、ボールを放り投げるのを何度か見てもらった後、上下左右にボールを動かして、目の運動。その後、その色を指差して、「これは赤？」「青？」「黄緑？」「オレンジ？」と聞くと、しっかりうなづいてくれるお父さん。一度、わざとウソの色を言っても、うなづいたけれど、何度か続けた後、また、赤色を指差して「緑？」とウソの色を言うと、今度はつられずに違うと分かったみたい。もう一度、「赤色？」と正しい色の名前を言うと、大きくうなづいた。それから、「これは何色？」と黄色を指差すと、「きいろ」とお父さんの口が動いた。　　やったね！お父さん。これ１回だけだったけど、１回でもOK。今日は、昼間、PTの先生に「笑って」と注文されて、ちゃんとスマイルを見せたそうです。ヘルパーさんが教えてくれました！

  2006年09月27日

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• 体育祭

  ﾅﾝﾄ･･･中学につくと、すでに青中ロード終わってた･･･見ることできなかったけど、１位だったらしい。混合リレーも１位。よくガンバッタよ。部屋の壁を抜いてもらって部屋が広くなった。まだガス管や配線、部屋と部屋の継ぎ目の処理などであと２日少しずつ工務店の方に入ってもらって出来上がる予定。何とか、お父さんが家に帰ってきたときのための医療ベッドが置けそうだ。なんだか疲れて、夜、病院行くつもりだったのに、サボった。

  2006年09月26日

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• 足洗ってスッキリ（発症から344日/転院156日目）

  長女と出かけた。昨日のフットバスのときに、足の指の間にアカがたまっていたので、今日は石鹸できれいに洗ってあげた。それでもまだ皮が少しポロポロととれる。長女は、家庭教師の先生にたんまりと出されている英語の宿題をお父さんのベッドサイドでやっている。朝日新聞に何度か掲載されていた、西城秀樹さんの脳梗塞との闘いを読んだ。お父さんもがんばるのよー！

  2006年09月24日

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• 「ぴ」の口がきれいに（発症から343日/転院155日目）

  なおちゃんと次女と一緒に病院へ。今日は、歯磨きをした後、久しぶりにまず、車椅子に乗った。ホールでまたボール投げ。次女と私がやっているのを、なおちゃんがちょっかい出しているのをお父さんはずっと見ていた。とにかく賑やかなので、この賑やかな会話だけでも、お父さんの耳にいい刺激だと思う。私一人のときとはまた全然違う刺激になっている。途中から、次女となおちゃんが遊び出したので、私とお父さんがそれを眺めながら、お父さんに娘たちの名前を聞いたら、私が教えた後、ちゃんとオウム返しできた。しかも、「チャッピー」（次女のニックネーム）と口がはっきりと動いた。ここのところ、口が動いてもはっきりしないことがほとんどだったのに、「ぴ」の破裂音を言うために、上下の唇を合わせることもできた。嬉しくて、何回も言ってもらった。部屋に帰ってから、フットバスでさらに血流を良くしながら、両隣に次女と私が座り、ちょっとベッドを揺らしてQueenのCDでミニ音楽運動療法もした。キムチも味わって、キムチのせいで湧いてきた唾液を３，４回は上手に飲み込んでいた。＜備忘録＞22日に血液検査実施していて、数字は全体に改善していた。とくに、CRPが、0.42と、１以下になるのは久しぶり。この体調のよさが意識状態が良い原因かな。

  2006年09月23日

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• 我が家の価値観(娘の決断つづき)

  たった１日の実験で、「家で勉強できる」とのたまう自信過剰で自分のことを分かっていない、脳天気な長女。でも、考え方はたいへん合理的だと、実は私は思った。長女がこんな考えに至ったのは、我が家に生まれたせいも大いにあると思う。もともと、うちのお父さんも私も、周囲にとらわれない合理的な考え方をするほうで、教育に関する価値観も一致していた。自分の考えをしっかり持つ、自己責任型の人間に娘が育って欲しいと。小学４年生の頃、足に障害のある長女は、ある男の子にいじめられ、落ち込んでいた。そんな娘に、お父さんも私も、「いじめる相手の子が、本当はかわいそうな子なんやで。自分のほうを向いて欲しいというさみしさがあって、そんな方法でしか、自分をアピールすることができていない。〇〇ちゃん（娘）は幸せな家庭で育ったんやから、毅然とした態度でいたらいいんよ」と話していた。娘にとって、その頃は、「私はお父さんやお母さんみたいに強くない」と辛かったようだけど、５年生の頃から自分でも自覚があるほどに、心が強くなっていった。本人も作文にそのことを書いている。中学では、自由奔放マイペースでリーダータイプじゃないのに、クラブの部長をつとめた。高校受験を控えた中学３年のときは、ちゃんと勉強しない長女に対し、お父さんは、「勉強しないなら、高校に行く必要はない！一定レベル以上の高校に行かないなら、勉強する資格なし！行かんでいい！　働け！」と、かなりの強硬派だった。お父さんは、相当、真剣だったからなー。私も基本的な考え方は同じだったけど、そこまで言わんでも・・・と内心、心配していた。まあ、星野仙一さんのように過激で頑固なうちのお父さんのことなので。自己管理力を大事に考えていたし、夜に外出させるのも嫌だったので塾にも行っていなかったけれど、さすがに心配になって、３年生の夏から塾に通わせることにした。自分でできないならまずは、塾で勉強の習慣をつけてもらおうと。塾通いに加え、ひょんなことで娘はちょっと変わった。長女が高校受験で本気になったのは、「制服」のおかげだった。公立高校でも、制服のところと、制服は一応あっても私服でＯＫなところがある。長女は制服がどうしてもイヤだったので、服装が自由な、この間まで在学していた高校を希望した。高校の合否決定は、内申書をスコア化し、そのスコアと入試結果の合計で単純に決まる。第２学区はもともと中学間の受験者数調整をやらないので、公立高校でもかなり倍率の上下が激しく、人気校は落ちる子もたくさん出る。「うちの中学から、その内申書の成績では、合格どころか、受けた子もいない」と先生にいわれたのに、長女はその高校を受けると主張。押し切った。まあ、お父さんもお父さんなら、長女も相当に頑固で自信家だ。それに、まぐれにも合格してしまった。中学の先生方もすごく驚いて（！）喜んでくれた。娘が受けると決心してから、最後の１か月はお父さんも一緒に受験体勢だった。大阪府公立高校入試の過去問を娘にやらせ、長女の得意・不得意を考え、各教科それぞれの獲得しなきゃいけないスコアまではじき出した。「各教科それぞれでこれだけの点をとれば、オマエの内申で合格、とれなきゃ不合格だ」と、まさにお父さんの緻密な分析と細かい戦略を娘に伝授していた。受験後、自己採点で凡ミスにも気づき、相当危ない状態だった。倍率も高く、相当数の受験生が落ちる。お父さんはもう覚悟していた。合格発表当日、私は仕事に出ていて、お父さんは娘と一緒に合格発表を高校まで見に行っていた。ふと気がつくと、私の携帯にお父さんから留守電が入っていた。おそるおそる聞くと、「予想通り・・・」とすごく暗いお父さんの声、しばし沈黙の後、「合格でしたー」と。おどかすなよー、コノー！入学してから、友達と内申書のスコアを比べあって、その差に本人も愕然としたらしい。そんなわけで、１年半の間、長女は、Ｔシャツとジーンズで気楽に通学することができたのだ。最後の追い込み勉強の苦労と幸運に恵まれてそんなにまでして入学した高校なのに、いとも簡単に辞めると言い出した。高校に入る前は、「みんなが行くから行きたかった」という長女。入ってみたら、それほどでもなかったのだ。◇◇　◇◇　◇◇　◇◇　◇◇　◇◇　◇◇大学には行くというけれど、「あなたのように、ぐうたらな性格で、高校行かずして、自己管理をきちんとして大学受験まで計画的に勉強できるとは、今のところ、お母さんには思えないなー・・・」という私に、娘本人もうなづいている。「そりゃー、そんなんでお母さんは、納得できないで。お母さんを納得させてよ。そうやなぁ･･･１日だけの実験じゃなくて、６月の１か月間、学校行かずに家で勉強して、７月初めの期末試験を受けなさい。１か月自分で勉強して、期末試験で結果を出して証明してよ。まずは、その結果を見てまた話し合おう」と私が提案した。あっさりと娘も納得した。それで６月は学校を休むことに。担任の先生とも娘本人がきちんと話をつけた。私も、後日、高校に行って担任の先生と話をした。スーパーバイザーという、なかなか切れそうな「先生の先生」とも話をして、ズバズバと鋭い質問をたくさん浴びた。担任の先生もスーパーバイザーの先生も、とても話のわかる先生で、すごく安心した。数学は家庭教師の王子さまがいるし、英語も母親の私が教えられるし、担任の先生は、「このままだと期末試験で結果でそうだし、そうなったらホントに辞めることになりそうやなー。」と逆の意味で本当に心配してくれていた。スーパーバイザーの先生は、私と話をした末、「それだけ親子のコミュニケーションがとれているなら、（娘の足の病気やお父さんの病気など、うちの家庭の特殊事情を考えたら）高校を辞めたところで確かに都合がよくはなっても、失うものはないなー」とヤケに納得していた。この人も合理主義だ。親と娘がきちんと話ができているので安心だと思ってくれたみたい。とりあえず、７月の期末試験の結果まではそのまま様子をみることになった。続く・・・

  2006年09月23日

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• 長女の決断

  長女の成長の記録として私が今、感じていること書こうと思う。この夏に、長女は大きな決断をした。親の私も迷ったけど、かなり濃～い話を何度かして、彼女の決断を尊重し、私は全面的にバックアップすることにした。その決断とは、高校を辞める、ということ。この話の過程で、長女とはたくさん話をして、お互いに人生について考えていることを共有できた。変な話だけど、意外に充実感がある。今回の事の発端は、５月末だったかな・・・まだ６月に入るか入らないかの頃。朝、時間になって起こしてもおきない。いつものことなんだけど、この日は全然起きてこなかった。しょうがないので、私はそのまま出勤したのだけど、夜、仕事から帰ってきて聞いてみたら、やっぱり学校に行っていなかった。長女がめずらしく、自分から居間に来て私の前にすわり、「話したいことがあんねん」という。ただごとでないかなぁ、と思いつつ、こんなふうに話に来てくれるのは嬉しいことなので、話をじっくり聞くことにした。長女の話は・・・前からずっと、「学校行っても意味ない」と思っていたので、学校を辞める。授業受けてても時間の無駄やと思う。朝早くから重い教科書を背負って行って、疲れて授業中、眠いし、クラブで疲れて帰ってきたら、疲れすぎて好きなことをする時間がなくなる。好きなことをしたいと思って夜更かししてしまうと、寝不足でさらに学校での時間が苦痛になって悪循環になる。とにかく、学校に行っていると好きなことができない。学校に行かなければ、こんなに疲れることはないし、家で勉強もできる。手伝いもできる。今日は、学校を休んで試しに自分で勉強した。やってみた結果、できると思う。だいたいのところはこんな話。学校を辞めるとしても、クラブ（吹奏楽部）と美術の授業だけが、わずかに心残り。この春、クラブ案内の部員紹介に、「すでに悟りを拓いている人」と紹介され、長女の顔写真に、ひげ生やして杖をついて、山の頂上に君臨しているマンガを描かれていた。（見たときは、私は大ウケしました。）「何を考えているか分からないナゾの人」「AB型っぽい人」とも書かれていたけど、ますます、何を考えているかわからない人と、多くの友人には思われているかもしれないねー。本当に通じ合う友人は何人かいるみたいですけど。本人は、上記に対して「何が分からないのか、わからないー」とコメント返していました。辞めることを決めたときも、クラブ部員の友達に泣かれたのに、本人はいたって、さわやかな気分だったようでちなみに、本当は、B型なので、「B型なんだって！！」とも書かれていました。続く･･･

  2006年09月22日

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• なかなか帰れないのよね（発症から342日/転院154日目）

  私が病室にいるときは、ほぼ100％、リハビリのつもりで時間を過ごしているので、自己流リハビリをしていてお父さんの意識レベルがよくなってくると、逆に帰りにくくなるのよね。今日は、キムチをなめて、歯磨きをして、それからベッドに座って、一緒に写真を４冊分みて、Queenの曲にあわせてベッド揺らしてお父さんの手でひざをたたき、ミニ音楽運動療法もした。途中、意識が落ちたときにSaturationも落ちたので、曲を、"I was born to love you."に変えると、ぐぐーっとすぐにSaturationが上がった。やっぱり、この曲にお父さん、愛着あるんだ。座っていても、以前のように傾眠状態にならないので、長く座っていられる。それからベッドに寝かせても、今度は逆に、意識レベルが上がって口を動かすので、なかなか帰れないのよねー、もったいない、もっとリハビリ続けたいって思って。「バイバイ」といってから、なかなか帰らない私。さらに精査してもらうために、前の病院に１０月４日に再転院することが決まった。お父さんが自宅に帰ってきたときのために、来週の火曜と水曜はちょっとした家のリフォーム。家具を動かさないといけないし、配線もあるので、週末は最終の準備。火曜は次女の中学の運動会もある。青中ロード（ミニマラソン）と混合リレー出ますー。楽しみ

  2006年09月22日

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• 語学のカウンセリング（発症から341日/転院153日目）

  今日も、言っていることが分かっているような感じがあった。端座位して、ちょっとベッドを揺らして上下運動の刺激。週刊ベースボールも見た。昨日の脳波検査では、けいれん波は出なかった。お父さんの様子も傾眠ぎみになることもないし、今は、薬のバランスが合っているように思う。またも企業研修でついつい時間を大幅に延長してしまった。スクールで教えるときはそういうわけにはいかないのだけどね。全然関係ないんですが、スクールではちょうど10月から始まる英会話や翻訳講座がたくさん。ご興味おありの方は、どうぞごらんあれ。http://www.ilc-japan.com/osaka/index.htmlスクールのお手伝いが充分に出来ていないので、メールなどでカウンセリングができたら・・と思っています。今の状態を教えてもらったらどんな学習をすればよいのか、きちんと回答します。（ILCで受講してみようかなー？と考えている人なら。生の方がいいけれど、通信教育もあるので、遠方の人でも大丈夫。）トップページの左下の方の、「Mail 　メッセージを送る」からどうぞ。

  2006年09月21日

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• シャワー（発症から339日/転院151日目）

  火曜日はいつもシャワーを浴びさせてもらっている。ヘルパーさんの話によると、身体全体をつつみこむようなカプセルに入って、四方八方からシャワーが出て、すごく気持ちいいらしい。３分も入っていると、身体全体があったまって熱くなるくらいだそうだ。「今日シャワー浴びた」と聞くと、お父さん、「浴びてない」これくらい字数のある言葉を自分から話してくれたのは、久しぶりのような気がする。答えは違うんだけど、嬉しかったなー!!

  2006年09月19日

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• そろそろ運動会の季節（発症から338日/転院150日目）

  今日も病院に行くと、目がしっかり開いていた。いったん状態が悪化してからは、人がいないと目が上向いてしまっていて、呼びかけても反応がなく、私が顔を拭いたり歯を磨こうとしてから初めて、意識が戻ってくる感じが続いていた。でも、昨日・今日は、私が来る前から目が景色をちゃんととらえていて、呼びかけると、こちらを向いてくれる。意識が安定している。今日も37.4度。冷やしてもらって帰る前には下がった。それから今日、良かったことは、２つ。歯磨きのときに、口にたまった水分を全部口から出せた。ノドのあたりから口元までうまく自分で押し出す。舌の動きもとても良い。ティッシュがいっぺんになくなってあわてて売店に走った。うがいもできるかなぁ。今日は私がいる２時間の間、吸引をまったくしてもらわないでも、Saturation９７－１００をキープできた。今日もまた写真を持ってきて、端座位をしてベッドに一緒に座って支えながら写真を見た。なおちゃんの保育園のお友達の名前を言うと、うなづいていたし、写真を見ながら私の説明に何度かうなづいていた。もうすぐ娘たちの体育祭や運動会。ムービーでとるべきか、デジカメがいいか・・・。やっぱりムービーにするべきかなぁ。病院で見せるのに手軽なのは写真なんだけど。どっちもとっておけばいいよね。忙しいなー。３人もいると、だんだん面倒になってきて、撮るのが好きなお父さんにまかせて、私はもっぱら生の目で見るのを楽しんでいたからなぁ。

  2006年09月18日

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• 昔の写真（発症から337日/転院149日目）

  家族全員でお父さんの病院に行った。子どもたちは最近は、病院にくるのがしんどくなってる。お父さんも前のように反応がないので、長女、次女は来ても本を読んでいることが多い。なおちゃんはあいかわらず　　　　　楽しそう。食事がくると、部屋ではお父さんだけ流動食なので、「なんでお父さんの食事ないのー」と聞く。お父さんのベッドの上に乗って遊ぶし、病院の中を探検するし、ナースステーションの前で看護師さんたちのじゃまをしている。端座位でフットバス、結構長い間、座った。昔の整理できていなかった写真が今日、押入れから出てきたので、持ってきてお父さんに見せた。長女や次女の保育園や小学校時代の写真。なおちゃんが、「うつってないやーん」と不満気味。あなたが、この世に生まれてきたのは、まだまだもっと後だからねー。キムチをつけた綿棒を噛んでなかなか離してくれない。キムチの後、最近はいつも痰がからんでしまうのだけど、それも反応が良い証拠だし、咳反射もよくなってきている。今日は、咳き込んだときに、そのまま出そうな勢いだったし、実際に３度くらい口からも出せた。何度かうなづいてくれるけれど、やっぱり、もっと会話ができていた頃のことを思うので、とても悔しい。悔しい、悔しい、悔しい、くやしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい！面会中、一瞬だけ、言っていることが分かってくれたときがあった。あいうえおも言えたけど、続かない。来た時に熱っぽかったので検温してもらって冷やしてもらった。３７．４度。帰るときには下がっていた。それから、記録をみたら、便が５日も出ていないので、そのことを看護師さんに言うと、座薬を入れてくれた。下痢と便秘の繰り返し。便がたまっても調子くずしたりするから。

  2006年09月17日

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• 「電車男」テレビで見ました

  帰宅すると、次女が「電車男」という映画を見ていた。一時、流行したときに、名前だけは聞いていたけど、内容のことはほとんど知らなかった。晩御飯を食べながら、私も見たけど、笑えたし、良かったなー。何が良かったって、電車男の「正直」なところ。ブームになったときのことは、私はよく知らないけど、私には、電車男が最後に正直になるのがステキだと思った。映画はキャラクターを誇張気味に作るけど、臆病さって、ほとんど誰でも持っているもの。電車男は、自分に釣り合わないくらいステキな女性に対して、臆病を克服して正直になったことで幸せをつかんだ。自分の正直な心と向き合うのは、実は勇気のいること。そして、正直であろうとすれば、正直な自分を人に見せるわけだから、自分の中の悪いものを捨てようという気持ちも生じる。正直であろうとすることで、自分の心が浄化されていくし、偽りのない自分に自信が出る。正直な人は魅力的！子どもたちに一番教えたいことは、正直で、今のところ、３人ともいい感じだと思う。

  2006年09月16日

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• HBO終わり（発症から336日/転院148日目）

  HBO１０回終了した。お父さん、口を動かしてくれなかったけど、やはり表情は良くて、ほとんどうつろになることがなかった。何度か口を動かそうとしているけれど、唇は動かず、舌がかろうじて少し動いている。うつろにならないのは、疲れていない、ということなのかな？体温は、36.5度。私には全然答えてくれなかったのに、HBO終了後、チャンバーから出てきたとき、技師さんから「〇〇さん、今日で終了です」と言われて、うなづいていた。私にも返事してよー、おとーさん！病院の後、学校へ行って、ビジネス技術翻訳講座の体験レッスンをしてきた。久しぶりに、翻訳の講師して、楽しかったなー！(^^)

  2006年09月16日

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• 今日の状態はどう判断できる？（発症から335日/転院147日目）

  HBO中、目ははっきりしていて、ずっと興味を持って私が見せるオレンジページの料理を見ている。それなのに、何度か口を動かす練習をしたけれど、「あいうえお」にわずかについてきてくれたのが１回だけ。HBO中では、最初は目が泳いで、もっと意識が落ちている感じのときでも、今までなら、覚醒してきて話をしてくれていたのに、今日は、話してくれない。どういうことなんだろう。お父さんの脳の中がどんなふうになっているのか、想像しようとするのだけど。HBOに慣れてきて脳に対する刺激が和らいでしまったせいではないかな？でも、今日は、過呼吸がなく、落ち着いていた。HBO前、HBO中、その後も、ずっとはっきりしていて、本を見せたり、話しかけたり、写真を見せたりしている間は、ずっとこちらに注意を向けてくれている。指し示すほうに目をむけ、頭を動かす。「今から加圧だから、耳が痛くなったら口を動かしてよ」に、小さくうなづいた。口を動かしてくれないけど、意識状態が安定している今日の状態は、どうなんだろう？部屋に帰ってから、キムチ刺激のときに、舌の動きは昨日より確実に良かった。キムチの刺激で、唾液がすごく増えて咳き込み、吸引してもらわなくちゃいけなかったけど、それだけ刺激に身体が反応しているということ。咳反射も最近では、かなり大きい。咳で身体が揺れるくらいまで戻ってきた感じ。足が冷えていたので、洗面器で足浴を片方ずつした。しているときも、お父さん、じっと見ている。その後、マッサージして足を動かしているときに、「痛くない？」と聞くと、大丈夫だというように、うなづいた。

  2006年09月15日

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• 転院日はまだ未定（発症から334日/転院146日目）

  転院がほぼ確定しました、最初にお世話になった急性期病院へ。期間は、１週間から１０日の検査だけになるのか、その後、治療になるのかは、検査の結果次第ということになります。そのあとも、在宅ではなく、たぶん在宅準備に向けて再度、転院ができることになる可能性が高そうです。今日は、病院に行けなかった。

  2006年09月14日

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• 目は澄んでいます（発症から333日/転院145日目）

  最近は、雑誌の記事内容が理解しにくいのかな、という印象があるので、久しぶりに、なおちゃんに絵本を借りて持ってきた。『バムとケロのさむいあさ』これは、お父さんが買ってきた本。なおちゃんのお気に入りで、死ぬほど繰り返して読んだ（お父さんも私も）。最後のオチがお父さんも気に入っていたのだ。HBOの中で、お父さんと絵本読み楽しんだ。傾眠する時間が、めっきり減ったと思う。ランドセンは、１０日から入ってるとのこと。今日は、昨日までほど口を動かしてくれなかったけれど、目は澄んでいたお父さん。今日、また、CTとMRIをお借りした。先生の紹介状を持って行く。

  2006年09月13日

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• 仕事ブログ準備

  最近は、スクールに出勤せずに自宅や企業で仕事をしているので、闘病記ばかり書いていると、「いつ仕事してんのー？」という印象になってはいけないので、仕事ブログを書くことにした。仕事ちゃんとしてますよー（汗）今、企業研修で教えているのですが、授業で時間が不足して説明しきれていない分をブログで補習授業にしようかな、というアイデアがまず浮かんでいます。生徒さんたちは、忙しい商社マンなので、昼休みや授業のない日に確認してもらうことで、モチベーション維持にも役立つかな、と期待。それに、ブログで書いておけば、スクールの方にも私が企業に行って、何をやっているか具体的に知ってもらえるのが利点。あとあと、人事担当者との話の材料にもなる。それで、私が借りてるレンタルサーバーで提供しているブログサービスで作ろうと思ったんだけど、どうも使い勝手が悪い。それで、長女に相談すると、「これ使ったらー？　使いやすいでー」と、さっさと私が見ている前でブログを立ち上げてくれた。娘のPCの扱いの、唖然とするくらいの早さに驚いてしまった。見ていても、何やってるのかわからないくらい早いのだ・・・・私も、１５年くらい前、MS-DOSの頃からユーザーで、PC操作も早い方だと思うんだけど、娘のコンピュータの扱いを見ていると、私もオバサンになったなぁと実感。いや、まだまだ負けへンよ。

  2006年09月12日

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• 今日も口パク順調（発症から332日/転院144日目）

  今日も、HBO中、口がはっきり動いた。自分の名前と家族の名前を全部言った（教えてからだけど）。より多くの酸素が脳に行き渡っている証拠なんだ。「覚えていてよ。わかった？」と聞くと、「わかった」と言ってくれた。雑誌も私が見せて読んでいる間、ずっと見ている。でも、「わかる？」と聞くと、「わからん」といって首を横に振る。返事してくれるのが嬉しい。前みたいに、全部わかるようになるよ、きっと！HBOから帰ってきたら、リハビリの先生がすぐ来てくれて、リハビリ開始。端座位の間、高校野球の雑誌見せながら、去年から活躍していてお父さんも知っている選手の写真を見せて、「知ってる？」と聞くと、何度か「知らん」と答えてくれた。お父さんが高校時代に野球をしていたので、先生が、「〇〇さんはスライダー投げれる？」「フォーク投げれる？」と言うと、全部首を横に振っていた。「ストレートだけ？」には、首を縦に振ってる。会話できてるのが嬉しいー。＜備忘録＞血液検査の結果、CRPは2.04、改善傾向。ナトリウム１３３。あと、やはり少し過呼吸ぎみなことがあるので、ランドセンを再開することに。木曜日に、今度は前にずいぶんお世話になった急性期病院に、お父さんの代理で外来受診する。

  2006年09月12日

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• 口の動きがきれい（発症から331日/転院143日目）

  ６日ぶりのHBO。HBO治療中に、お父さん、かなり意識がはっきりして、口が滑らかに動きました。今日は、「甲子園の星」をチャンバーに持ち込み、お父さんにたっぷり読んであげようと思っていたのだけど、他に患者さんが２人いたので、しゃべるのも気を使うなー、と思ってたけど・・・一人は移動ベッドに寝ておられる状態の方、もう一人は治療中に小説を読んでおられるサラリーマン風の方、途中から、まっいいかー、と決勝戦、田中投手と斉藤投手の記事を読んであげた。目と顔の表情から察するに、明らかに内容わかって聞いていたと思う。それからしばらくして、口が滑らかに動き出しました。自分の名前はいえなかったけど、教えてあげるとオウム返し。「私の名前は？」と自分の鼻を指して聞くと、「知らん」と、激しく首を横に振るお父さん。その大きな反応が嬉しいのよね。教えてあげると、オウム返し。次に、「娘の名前はー？」に、私の名前を繰り返すお父さん。「違う、違う。」３人の娘の名前、教えてあげてオウム返し。口の動きが、とてもきれいだった。声が出ていたら、発音は、きっと明瞭だったと思う。やっぱり、高気圧酸素治療で、血液中の酸素量が増えると、よくなるんだ。今日は、病院の後、仕事先へ。帰宅は午後10時をまわった。帰ってみると、なおちゃんが、リビングで大の字で寝ていた。

  2006年09月11日

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• グルメなお父さん（発症から330日/転院142日目）

  次女となおちゃんで面会に行ったら・・・今日、私の不在時に、お見舞いに来てくれていた友人が、「オレンジページ」と「甲子園の星」持ってきてくれていた！！　（朝、楽天で発注していた「甲子園の星」を帰宅してから、あわててキャンセル）次女に手伝ってもらって、ベッドの上でフットバスした。ベッドを起こして、足の付け根にクッション２つ入れ、足を立てて、フットバスに足を入れた。次女がいなかったらできなかったなぁ、ありがとう！フットバスで足あっためたおかげか、お父さん、その後、よくわかってる感じでした。お父さんのために持ってきてくれたのに、次女が「甲子園の星」読んでる、読んでる。お父さんは今日は、オレンジページでおいしそうな魚料理などを一緒に見た。お父さん、おいしそうやなあ、にうなづき、魚食べたい？　に、しっかりうなづいていた。そうそう、うちのお父さんは、かなりグルメなのです。グルメといっても、高級料理という意味ではなく、普通の素材を何でもおいしがって食べる人なのです。私は、お父さんが作る、厚揚げと小松菜の煮物、それに、こんにゃくと枝豆のピリ辛味噌いためが食べた～い！！あー、仕事、仕事！

  2006年09月10日

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  輝け甲子園の星（発症から329日/転院141日目）

  昨日の様子から心配していたけど、今日はやっぱり調子が悪そう。37.8度。今日は無理せず、HBO（高気圧酸素治療）はやめておこうということになった。Ry Cooder かける？と聞くと、うなづいた。キムチで飲み込みが１回できた。大学野球の雑誌を買い、大阪体育大の優勝までの記事を読んだけど、しっかり聞いていた。ささやかな楽しみ。感動をもう一度。輝け甲子園の星（2006選手権号）注文しちゃいましたー。ついでにこれも。医学部じゃないんだけど、長女が、薬学系（化学）と芸術系に興味を持っているので、考える材料に。最近は、国公立も授業料、私学と変わらないくらい高いらしいねー。医学部と薬学部はそんなことないと思うけど、一応確認。薬学は６年制に変わるらしい？いろんな学問、職業、実際やってみたら、なってみたら、想像と全然違うものだから、少しでも知っておくにこしたことはない。

  2006年09月09日

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• 私もハンカチ王子に感動した一人です（発症から328日/転院140日目）

  下痢が続いている。点滴で水分補給はしてもらっているけれど、大丈夫かなぁ。大脳動脈が細くなっているとすれば、脱水は脳に良くないのよね。血圧いくらだったか聞いたらよかった！と、帰ってきてから心配になってきた。37.1度。微熱も続いている。表情はそんなに悪くなかったけど、今日の反応は今イチ。それでも、AERAの記事を読んであげると、ずっと聞いていたし、目はしっかりしてる。ハンカチ王子が「息子にしたい」「部下にしたい」と中年女性から大モテらしい。うーん、私も例外じゃないなー。PCに向かって仕事をしていても、googleが、斉藤君の最新ニュースをポップアップさせると、つい読んでしまう。あの素直さが、魅力よね。この世の中、頑固で融通の利かない男性陣が多い中で異色の存在。しかも、いろんなところに目を配る、視野の広さを感じさせるナイスプレーとピッチングを見れば、思わず「部下にしたい！」と思う気持ち、よーくわかる。今日は、CDの入れ替えをした。たくさん置いているのだけど、もう聞き飽きたのも多くて、今回はお父さんのレパートリーから、渡辺貞夫などのジャズを少しとりまぜた。CDジャケットを見せて「聞く？」と聞くと、かすかにうなづいてくれた。

  2006年09月08日

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• カルテに感動（発症から327日/転院139日目）

  今日も少し話せた。しかも、ヘルパーさんの名前を覚えていた！笑顔も出た！洗面器で早速、ベッドの上でだけど、足湯しました。お父さん、大きな目を開けて気持ち良さそうでした。毎日、毎日、病院に通ってお父さんの様子に心配したり喜んだり。何もできないお父さんをとてもかわいそうに思う私は、一方で、お父さんに完全に支配されているような気もする。＜備忘録＞まだ下痢が続いている。急性期病院でカルテ開示を申請していたのが、許可がおりたので、行ってきた。分厚いカルテを全部めくって、薬の名前を写してきた。先生、看護師さんたちの記録を見て、驚きと感動だった。ものすごく細かく、私の発言が書かれていた。夫の突然の発症に対する私と娘たちの受け取り方。家族の心にいかに沿った看護をするか、家族の気持ちをいかに支えていくかを、これほど重視して接してきてくださっていた。今さらながら感動。

  2006年09月07日

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• 負けない（発症から325日/転院137日目）

  今日は、HBOはないのに意識は良かった。昨日、気管切開部のカニューレを、バルーン付のものに変更してもらっている。４月以来だ。意識が悪いと気管に唾液や痰が落ちてしまう。これを防ぐためにバルーン（風船）が入っている。今までは、気管切開をしていても、呼吸は口と鼻でしていたお父さんだけど、バルーンがあるために、必然的にノドの気管切開部で呼吸することになる。後退したとはいえ、ここ１，２週間のお父さんの様子を見ていれば、これは仕方がないこと。でも！今日は良かった。高気圧酸素治療をしていないのに、ちゃんと口が動いた。私の口に合わせて「あいうえお」がはっきりいえた。一通り練習して、いけそうだ、と思ったので、久しぶりに、くもんのひらがなカードを使ってリハビリした。以前のように、自分ですらすらと読み上げるとまではいかないけれど、私が読み上げるとそれに続いて口パクできる。ときどき口の動きが悪くなるので、また「あいうえお」を練習すると、できるようになる。昨日はかなり下痢していたので、今日は点滴で水分補給してもらっている。おかげで、右手はSaturationのコードがつき、左手は点滴が入っていて、手を動かすのもままならない。しょうがないから、足の屈伸リハビリをした。右足を上げると、やっぱり「痛い」というお父さん。今日は、反応が良かった。目もはっきりあいてる時間が増えた。若くて可愛いヘルパーさんがいつも笑顔で声をかけてくれる。お父さんの目がぱっちりした。お父さんの脳の血流が戻ってきてるという実感がある。

  2006年09月06日

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• もう一度、奇跡（発症から324日/転院136日目）

  大学病院の神経内科を受診した。主治医からの詳しい紹介状はすでに送ってくださっている。CTとMRI写真１８枚。主治医がMRIを見て疑っていた考えを断言されてしまった。最初にクリッピング手術を受けたときに、一時的にはさんで血流を止めた大脳動脈が細くなっていて、その動脈が脳梗塞を起こしてる。８月にとったMRIには、大脳動脈が１本しかうつっていない。これは、夫が撮影中に動いたために、写りがぼやけているのか、本当に大脳動脈が梗塞で血流が止まって写っていないのか、と言われていたのだけど・・・この先生は、MRI、それに、４月のCTと８月のCTを比べて、断言された。「発症当日に、再出血、再々出血していたら、死んでしまっている場合が多い。それが、手術で助かり、その後、奇跡的に回復された、、ということでしょう。」奇跡的にという言葉が、私にはとてもひっかかった。何とか、５月の良かったときに戻って欲しい、という私の気持ちに対して、この先生は、あれは奇跡だったんだ。だから戻ることはないんだよ、と私を諭そうとしているそう聞こえた。それから、「ご承知のとおり、死んだ神経細胞は元に戻らない。死にかけた細胞は、時間が遅れて、遅発的に死んでいくものです。アポトーシスというんですが。」理屈では、とても正しい、もっともな説明をされているのだと思う。でも、私には、そうは聞こえない。「医学的にこういう説明だから、あきらめなさい」と聞こえる。昨日、あきらめない、と心に決めていてよかった。朝、この先生の話を聞いて、ぐったり疲れてしまったけれど、５月の夫の状態を、「奇跡的な回復」と言われるのなら、もう一度、「奇跡的な回復」があってもおかしくないんだから。医学界の認識が変わるようなことは、いくらでも起きているのだから。＜備忘録＞今日、HBO５日目今日も、意識ははっきりした。高気圧室から出てきてから口を動かした。それから、病室に戻ってから、PTの先生が来てくださって、リハビリ中に、足を伸ばしているときに「痛い」と何回も言った。何か違うこともいったけれど、聞き取れなかった。明日から３日間、高気圧酸素室は、年に１度のオーバーホールでお休みになる。次のHBOは、９日（土）１時から。

  2006年09月05日

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• あきらめない（発症から324日/転院136日目）

  今日のHBO（高気圧酸素治療）も、２気圧のチャンバーにいる間は、ずっと目を開けていたけれど、瞳孔が大きくて見えていないときがあった。それでもうつろな感じにはならず、意識は覚醒している様子。終了後に、私の「わかる？」という問いかけに、「わからん」と言った。そう、HBO治療直後は、「あいうえお」などを言えるようになるのだけど、言っていることが分からない感じなのだ。おかしい。なんで、こんなに後退してしまったのか、あれだけ会話できていたのに。原因を突き止めて対策が立てられるまで、絶対あきらめない。今日は、企業で英語を教えて、夜１０時半に帰宅。帰ってきたら、なおちゃんが、おもむろに、「お父さんが病院にずっとおって、しゃべってないから、お父さんの声、どんなんやったか忘れたー」と言う。「じゃあ、聞かせてあげるわ」と言って、私の携帯に録音されているお父さんの声を聞かせてあげた。携帯の留守電に入ってるメッセージは聞いたら消してしまうのだけれど、偶然、昨年のXデーの朝、私が留守電のチェックをするために、夫にメッセージをテスト録音してもらったのが、残っているのだ。その５時間後に、救急車で運ばれることになった。だから消さずに残してる。テスト録音したお父さんの声は、正確にはメッセージじゃなくて、泣いてスネてるなおちゃんの物まねだけど。

  2006年09月04日

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• 今日の様子（発症から323日/転院135日目）

  次女となおちゃんを連れて行ったせいか、何度か話してることがわかって、うなづいたりしてくれた。車椅子で１階に降りて、新聞を読んだけど、すぐに集中できなくなって朦朧とする。でも、次女となおちゃんや私がウレタンボールでキャッチボールするところは、結構見ていられる。このところ追視もままならないことが多いのに、ボールはよく目で追っている。ときどき朦朧とするものの、見ていられる１回の時間も長く、戻ってくるのも早い。今は、新聞や雑誌より、写真やボールが飛ぶのを見るほうがいいのかな？端座位はリハビリになると思ってしているけど、意識がいいのは最初だけで、悪くなることが多いのよね。それでも、Saturationは下がらない。ベッドに寝ていると、酸素はあいかわらず、ときどき下がる。

  2006年09月03日

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• もっとずっと良くなって（発症から322日/転院134日目）

  今日も高気圧酸素治療を受けた。HBOのチャンバーに別の人もいた。終了後、チャンバーから出てきたときに一番はっきりして、話ができた。看護師さんが迎えにきてくれるまでの間、あいうえお・・を２回言って、自分の名前と私の名前も言った。私の名前を聞いたときに、違うように口を動かしていたので、教えてあげるときちんと言ったので、「名前忘れてた？」と聞くと、「わかってた」「覚えといてな」と言うと、「わかった」と明るい表情で言った。私が嬉しげに、HBOの技師の人や迎えに来てくれた看護師さんに、お父さんの様子を伝えていると、声の抑揚に反応して、お父さんも嬉しそうな表情になっていた。＜備忘録＞HBOでの治療中は、過呼吸になることが多く、ずっと大きく目をあけている。まばたきがとても少ない。酸素が行き渡って、意識がいいのは違いないと思うけれど、緊張があるような感じもする。耳抜きは、必要に応じて、上手に口を動かしているように思う。チャンバーに入ったのは、午後１時～２時半頃、午後４時ごろ、病室で呼吸が下がり気味だったのがとても気になる。抱き起こして座らせると、しばらくして意識が落ちてくるものの、Saturationは９６以上を保てるのに、ベッドに寝ていると、意識がうつろになったときに、酸素が落ちることがある。吸引しても、９０台前半を行き来することがあった。心配でなかなか帰れない。

  2006年09月02日

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• 高気圧酸素治療その２（発症から321日/転院133日目）

  昨日の耳の出血、耳鼻科の先生に診てもらった。以前にした耳そうじで傷ができたもので、それをとると鼓膜はきれいで大丈夫だった、ということなので、今日も予定どおり高気圧酸素治療室に入りました。昨日は先生が一緒に入ってくださったけれど、今日から私が一緒に入る。お父さんは意志をあらわせないので、痰で呼吸困難になったりしたら私が痰の吸引をする。治療室にくると、意識がちょっとはっきりして、「圧力あがってきたら、唾飲み込みするのわかってるよね？」に、うんとうなづいた。最初はとても緊張した。チャンバーに入ると、がっしりしたドアで密閉されて、私とお父さんだけになるので、カメラがついていて外から技師の人が見ているし、声も聞こえるとはいえ、大丈夫かどうかとても心配。お父さんが加圧中に、「耳抜き」のために唾の飲み込みをしないので心配したけれど、途中から口を動かしていたのは、あれで十分抜けていたのね。加圧15分。治療60分減圧10分２気圧。海底１０ｍくらいの圧力。加圧中は圧力の関係で、一瞬、部屋の温度が高くなり、最初は緊張のあまり、私も唾が飲み込めなかったけれど、リラックスできると、全然たいしたことはなかった。治療中、お父さんは、まったく表情がはっきりしたままだった。目をきょろきょろさせているし、逆に、ひょっとしてハイパーになっているのかな、という感じだった。治療40分を過ぎた頃には、話しかけに、お父さんも口をはっきり動かして答えた！！！！私「HBOって何の略かな？」夫「何やろ」私「Oは、酸素やから、Oxygenだろうね」夫「Oxygen」　　　　ハッキリ口が動いた。私「お父さん、今、すごいいいやん。すごい全部わかってる」というと、とても明るい表情で、うんうんと何度もうなづいた。私「今、あいうえおって口動かせる？」というとちゃんと、あいうえお、ときれいに口を動かした。左右両腕、指をマッサージして、自分で動かしてみて、と頼んだけど、これは無理だった。減圧されて、チャンバーを出て病室に戻ると元に戻ってしまったけれど、明らかに効果があった。HBOでは、気圧が高いので、ヘモグロビンに溶ける酸素の量が増え、より多くの酸素を血液が運べる。この治療、期待できそうです。とても忙しい中、毎日一緒に入るのは、正直キツイと思っていたけれど、効果が期待できそうで、一緒に入るのがとても楽しみ。帰って調べると、HBOは、HyperBaric Oxygenation　でした。

  2006年09月01日

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• 高気圧酸素治療（発症から320日/転院132日目）

  高気圧酸素治療、２気圧で90分の治療を受けた。初回は先生が一緒に入ってくださった。最初に気圧が上がってくるときに、痛そうな表情をしたので、「唾を飲み込んで」と先生が言うと、２回きちんと飲み込んで、それから表情は良くなったそうです。治療後、先生が耳を診察すると、右耳だけ出血していたそうです。明日、午前中耳鼻科の先生に診てもらい、その結果で、明日以降、高気圧酸素治療を継続するかどうかの判断が出る。部屋に帰ってきてからは、反応がよくなかったけれど、端座位にしてから意識レベルが上がり、きょろきょろしたり、言っていることにうなづいたりできた。舌や口も動かせた。途中、PTの先生がリハビリにこられたので、そのまま座っていたけれど、かなり長い時間、意識は悪くなったり、覚醒したりを繰り返しながら、４０分くらい座っていた。今日は、岐阜から両親も来ていて、リハビリの先生のあと、看護師さんやヘルパーさんも来て、とてもにぎやかなときに、ヘルパーさんの話しかけに、応えていた。それまでは、うなづくだけだったのに、やっぱり賑やかにして刺激が多いほうがいい。

  2006年08月31日

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• MRI、だけどわからない（発症から319日/転院131日目）

  MRIの写真を、先生と一緒に細かくみながら説明を聞いた。CTに比べると、MRIの写真は、わずかな兆候も白くなって表れるので、より細かい情報がわかる。それでも、４月のCTと比較しても、どこにも新しい異常はみられない。左右前頭葉に大きな影のほか、視床下部、大脳動脈の流域に沿った箇所（おもに右）に損傷があり、これは、以前から変わっていない。大脳動脈流域の損傷部に、足の運動野があるが、ただし左足の部分。右のほうはほとんどきれいなまま。各部にある神経が集まる神経束が通るところに、ごくわずかに白い影があるが、これは、一部の損傷を考えると妥当な影で、それ以上の問題があるわけではない。ただ、血管の写真で一つ新しい疑惑が出てきた。大脳動脈が１本しか映っていない。本来、２本。夫の場合、発症当時のカテーテル血管造影で分かったのだが、動脈奇形で３本あった。それが、１本しか映っていない。撮影中に夫が動いたこともあり、画像がはっきりしていないだけなのか、血流が本当に悪い（詰まっている）のか、血管造影をしないと本当のところは分からない。もし梗塞が起きているのであれば、大脳動脈による前からの血流がない分、後ろからの血流で脳全体への血流を補うようになる。それを妨げないためには、血圧を低くしないこと、脱水を避けること。血圧を下げすぎないように降圧剤をやめること、脱水を避けるために水分調整をすることを先生から聞いた。ただし、水分調整は、低ナトリウム血症も考慮して慎重さが必要。昨日の血液検査で、すでにナトリウムがまた下がっている。　正常値　135-147mEqのところ、126。この数日、点滴液で１日450ml水分が以前より多く入っていたから。それにしても、やっぱりわからない。なぜ、四肢脱力が起きたのか・・・それに、夫の意識の悪化はどこから来るのか・・・・それに、意識がこちらに向いているときでも、「口をあけて」などの私の言っている簡単なことの指示に反応できないのは、なぜ？　写真では、脳に変化がないのに。昨日の血液検査でCRPが、4.01と高い。今日は、熱が37.4度と少しある。今夜は、端座位もキムチも昨日と同じような感じ。ただ、目はいい。目が見えている時間が長いと感じる。「今日はもう帰るわ」と声をかけると、ハッと意識がこちらに向くので、後ろ髪を引かれるような思いで病室を出る。明日から10回の予定で高気圧酸素治療を受ける。＜備忘録＞ドーパミン受容体の刺激作用を持つ、パーロデルを使う。パーロデルの副作用、心配なので注意して観察しないと。

  2006年08月30日

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• 今日のお父さん（発症から318日/転院130日目）

  ２日連続で、ちょっと上向きの感じがしていたのに、今日は少し落ちた感じがした。「感じ」を書いておくことが、後で参考になることもあるとわかったので、些細な印象も記録しておこうと思う。端座位のときに、今日は、スプリングスティーンの"Born In the USA"で足や背中をたたきながらリズムをとった。テレビで中日VS阪神の野球中継をやっていたので、つけたのだけど、あまり関心が向かない。AERAの記事にもいまいち。声をかけても、こちらの言っていることがあまり頭に入っていかない感じだ。今日は、座っているとよだれが出てしまうので、何回もふき取った。たまにお父さんも自分で気がついて口を閉じようとする。口があまり動かない。あいうえおが言えない。キムチもあまり味わっている感じがない。弱い飲み込みを２度ほどしただけ。それでもこちらの話に何度か小さくうなづいてくれた。口の中は比較的きれいなので、きっと昼間はそれほど悪くなかったんだと思う。先生は夜診に入っておられるので、検査結果、明日、聞こう。目じりが、涙が乾いて固まったのを拭いたりするうちに、傷になっている。皮膚が弱くてすぐ傷になる。アズノール軟膏を出してもらったみたい。

  2006年08月29日

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• 端座位（発症から317日/転院129日目）

  夜、１時間ほど病院にいた。今日は、昨日よりもっといい感じの表情だ。調子が悪くなさそうだったので、端座位をするために抱き起こそうとすると、一気に意識レベルが上がった。「起きるよ」　に、うん、とうなづき、起きてから「痛いトコない？」に、うん、とうなづき、目がさえていて、座ったときにきょろきょろと病室内を見回していた。AERAを持っていってたのだけど、表紙を見せて「これわかる？　よく読んでたよね？」に、うん、とうなづき、「今日は時間ないから、明日読んだげるね」に、うん、とうなづいた。座ったときの背筋もしっかりしていて、私が支えるのも力はあまりいらない。明日は、またたくさん検査がある。ベッドサイドに札がたくさんかかってた。血液検査、MRI、MRIの後のシャントバルブ調整、形成外科受診・・だったかな。

  2006年08月28日

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• 久しぶりの口パク！（発症から316日/転院128日目）

  お姉ちゃんたちは忙しいので、なおちゃんと二人でお父さんに会いに行った。今日は、看護師さんがQueenをかけてくれていたので、CDが最後まで終わったところで再度かけなおし、お父さん、久しぶりに私と一緒に口パクした。I was born to love youWith every single beat of my heartYes, I was born to take care of youEvery single day of my life口の動きは、まだ完璧とはいえないけれど、サビのワンコーラス、口パクできていた。少し、意識が改善しているのは確実。なおちゃんが、We Will Rock You　を、サビの部分だけ唄ってた。久々の口パクでの会話も出た。看護師さんに吸引してもらっているときに、（口からの吸引が）　「いや？」と聞かれ、「いや」と応えた。「いいよって言って」と私が言っても、「いや」と繰り返した。＜備忘録＞8.25（金）から増えたのは、デキストラン。http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3319536A3022_1_04/咳反射、まだまだ。あと一歩、自分で出せない。★アロマによる効果は、匂いの種類によって脳の血流が増加したり、減少したりするので、よく調べて使いたいですね。http://plaza.rakuten.co.jp/imrePT/diary/200608260001/

  2006年08月27日

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• 保育園のなつまつり（発症から315日/転院127日目）

  なつまつりで、おかあさんたちから声をかけてもらった。お父さんのさわやかな笑顔、待ってるってブログ読んでもらえてるの嬉しいです。お父さんの存在、みんな忘れないで。保育園に元気な顔見せる日、待っててください。

  2006年08月26日

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• 神経内科の先生に相談することに（発症から314日/転院126日目）

  この数日間、いろいろな進展があって書いておかないとすぐ忘れてしまう！●２４日からデパケンシロップ中止。先生に言われて思い出した。８月９日にデパケンの血中濃度が低かったので投与量を増やすといっておられた。今回の意識の低下は、これが原因の可能性が高い、ということで、デパケンが中止になった。これで、抗けいれん薬は、エクセグランのみに戻った。それから血流を増加させる薬を追加。先生に聞いた薬名が頭に残らなかった●首のＭＲＩ撮影脊髄空洞症ではなかった。さて、これでやはり四肢脱力の原因は不明のまま。先生も私も、いろんな方に相談し、やっと方向性が決まった。来週、頭のＭＲＩをとる。それから、某大学病院の神経内科の先生に、主治医の紹介状と検査データ、私の手紙を持って、まずは私が、お父さんの代わりに受診してくることになった。前の急性期病院の先生方も、なおちゃんの保育園友達のお母さんも、それにもちろん前田先生に、とても協力していただいて、すごく感激しています。この感謝の気持ち、言葉で言い尽くせません。お父さんは、今日も、ずっと反応が悪かったけれど、帰る間際にふと覚醒。１分もないくらいだったけれど、そのときは、私が言っていることがわかってうなづいた。

  2006年08月25日

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• 泰然自若とスピード（発症から312日/転院124日目）

  人間の体って精神状態にすごく左右されるなって肌で感じます。昨日の夫の状態が心配で、ヤケに自分が疲れていて、胸のボタンが黄色に点滅しているウルトラマンの感じでした。今は大丈夫です。心穏やかに泰然自若を保つことで、思考も判断も間違わない。穏やかで、でもスピーディが一番いい。読んだみなさんにもご心配をおかけして、すみませんでした。主治医の先生が不在なので、臨時の主治医の先生から説明を聞きました。血圧、SaturationはOKだけど、ときどき無呼吸になることがあるそうです。火曜日に、血液検査、胸のレントゲン、CTをとって検査。胸に異常はなく、CTも以前の変わりはなく、血液検査の状況も特に変わりはないけれど、白血球だけが増えていたそうです。白血球数の正常値は、～80くらいですが、夫は100-110くらいだったのが、今回、150に上昇していたそうです。炎症の可能性が考えられるが、熱が出ていないし、もう一つの炎症の指標である、CRPは低いので、現時点で、抗生物質などは投与しないほうがいい、という先生の判断。CRPというのは、感染の燃え残りの物質のようなものらしいので、ひょっとすると白血球の上昇が先行していて、これから何かあるのかもしれない、ということはあるらしいです。いずれにしろ、24日には先生が帰ってきてMRI検査もする予定なので、状況にもう少し進歩があると思います。今日のお父さん、この１週間、何か全体的に落ちてきているような気がしていたんだけど、やっぱり「気がする」だけじゃなかったと思う。今日は、昨日と同じように、ずっと呼びかけにも反応がなかったけれど、歯磨きで覚醒した。でも、私が言っている「イーして」「口を閉じて」などの単純なことが理解できない。私がやってみせると、まねをしようとするけど、できない。自分で唇の位置や舌の位置の感覚がわからないようだ。けいれん後でも、以前は当たり前にできていた「あいうえお」の口を動かす練習が、今はなかなかできない。今日は久しぶりに1回できたけれど、上唇と下唇が合わないので「ぱぴぷぺぽ」の破裂音はできない。この２日間、意識状態が悪いので、気管に唾液が落ちることも多く、吸引してもらうたびに結構な量がとれる。歯磨きして顔を拭いてすっきりすると、表情は明るくなったのでちょっと安心。

  2006年08月23日

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• 気が抜けない（発症から311日/転院123日目）

  この１週間、意識状態が悪い・・・と思いつつ、昨日、おとといはわずかに良くなる兆しも感じたのに、今日は一転してまた悪かった。音楽運動療法、エキストラで今日入れる可能性があったから、なおちゃんと長女を連れて行ったけれど、行ってみると、朝から意識状態が最悪で、シャワーも音楽運動療法も中止だった。病院にいる間、ほとんどお父さんの意識は悪い。ただ、来てくれたPTの先生のリハビリの間、10分くらいはとてもはっきりした表情になって口も開いた。CTも、とってもらって、先生にみてもらったけれど、CTでは変わりがないとのこと。あと、左目に結構大きな充血がある。眼科の先生にもみてもらったけれど、まったく心配ないと言われた。体温も血圧も変わりない。でも、意識が悪くなってこんな充血が出たのは、何か関係があるんじゃないだろうか？気が抜けない。朝、病院に連絡する。

  2006年08月22日

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• 即効元気っていう名前がいいね（発症から310日/転院122日目）

  お父さん、意識はあいかわらず不安定だけど。今日は、歯磨きした後、ノドのあたりに溜まっていた痰を自分で口から出せた。昨日に引き続き。しばらくできなかったことなので、口腔の動きは少し良くなってきているのかな。今日は、ゼリー状のアミノ酸＆ビタミンドリンク「即効元気」を３口くらい飲んだ。口の動きは良かった。黒こしょうのアロマオイル、キムチ刺激、時間差で毎日。今日は、端座位も少しした。

  2006年08月21日

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• 仕事もがんばります（発症から309日/転院121日目）

  今月から仕事の内容が変わって、しばらくは、特許翻訳本の編集担当と、企業のTOEIC対策研修講師の仕事で手一杯になりそう。なんだかんだといっても、仕事ができることは幸せなこと。本当は、春から教材を作ろうと思っていたのに、時間がとれずにできていなかったけれど、数年ぶりに講師の仕事に復帰することで、その時間とチャンスをもらったような気がする。どんなことも、考えようによっては、良い方に向くもの・・・というか、もう何年も前、翻訳仲間からも言われたことがあるけど、転んでもタダでは起きないのが、私の性格なんだと思う。お父さんは、まあまあ。車椅子で病院の８階にあがった。認知症に対する学習療法の新聞記事を読むと、とても興味を持って聞いていて、読み終わるとうなづいていたので、「お父さんも、本読んだり、しゃべる練習して早く良くなろうねー」というと、しっかりうなづいていた。表情が、元気なときの真剣な顔とまったく同じだった。長女と次女が、ウレタンボールでキャッチボールするのを見ている。しっかりと飛ぶボールの行方を目で追えている。ただ、今日は、ボールの遠近感、距離感が、お父さんにはわかりにくいみたい。当たるわけじゃないのに、自分の方向に飛んでくるように見えるみたいで、ボールがくるのを怖がっていた。刺激が強すぎるといけないので、早々に切り上げた。意識が不安定なのはあいかわらずだけど、今日はいいところがいっぱいあった。駒大も早実も、すばらしいです。感動！病室で、テレビみんなで見ながら、わー、わー言ってしまいました。なんとなく、早稲田実業応援してますけど。王さん出身校だしね。

  2006年08月20日

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• 週刊朝日の表紙グラビア（発症から308日/転院120日目）

  お父さんに読んであげようと思って週刊朝日を売店で買った。この一週間、目がしっかり開かずに意識が朦朧とした感じの時間が多いように感じるので、何か別の刺激をと思って買った。昨日は、文庫本の表紙の大きな文字も読み違えていた。行くとやっぱり朦朧とした感じで、私の呼びかけにもしっかり応えてくれない。週刊朝日を見せた。表紙は米倉涼子のグラビア写真。すると、急に目がしっかり開いた。少ししか目が開いてなくて朦朧とした感じだったけど、グラビア写真にこんなにすぐ反応するってことは、やっぱり見えてるんだ。しかも、それからずっと私がいる１時間半の間、表情ははっきりしていた。ずっと私の読むのを集中して聞いてるお父さん。歯を磨く準備で私が席をたって病室に戻ってきても様子は変わらずはっきりしていた。今日の口の動きは、１０点満点で７点くらい。舌はいいのだけどノドと咳反射が悪い。酸素が90くらいまで落ちてしまったので、吸引してもらった。痰が気管にすごくたまっていた。まだまだ先は遠いなぁ。米倉涼子のグラビア写真にあんなに反応するんだったら、プレイボーイでも買って持っていったら、意識がもっとよくなるかなー。帰宅して、お父さんの様子を次女に話すと、「週刊朝日より、週刊ベースボールのほうがいいんちゃうん？」と言われた。それもそうだ。どっちも今度買ってみようかな。

  2006年08月19日

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