自転車の点検と手入れ
自転車は買い物や通学・通勤など、人によっては毎日使うこともありますね。自転車を安全で快適に乗るためには、点検や手入れが大切です。そこで今回は、自転車の中でも一般的なシティ車(シティサイクルなど)について、点検や手入れの方法などをご紹介します。★点検の仕方自転車に乗る前に次の項目について点検しましょう。もし点検して不具合があれば、自分で調整や修理をするか、自転車店で見てもらうようにしてください。●タイヤの空気圧タイヤを強く押して、少しへこむ程度がいいといわれています。空気圧が弱い場合は、空気を入れます。空気圧が弱いまま乗るとペダルが重くなるだけでなく、タイヤが傷み、パンクしやすくなるので注意しましょう。●ブレーキの利き具合自転車の横に立ち、前後に動かしながらブレーキをかけてみます。ハンドルグリップとブレーキレバーを握ったときに、その間隔が半分くらいになったところでブレーキが利けば問題ないでしょう。ブレーキをかけるとキーという大きな音がする場合は、ブレーキゴムが硬くなっているなどの理由が考えられるので、自転車店で見てもらってください。●チェーンのたるみチェーンを指で押し上げてチェーンが2cmより長く持ち上がるときは、たるみすぎです。チェーンがカバーで覆われている自転車は、こいでいるときにチェーンがカバーに当たるようであれば、たるみすぎていると考えられます。チェーンがたるみすぎると、走行中に外れる恐れがあるので調整が必要です。●そのほかベルが鳴るか、ライトは点灯するか、ペダルや後輪の泥よけの後ろなどにある反射板は割れていないかなども点検しましょう。また、自転車をゆすって、ガチャガチャと音がすると、どこかのネジが緩んでいる可能性があります。緩んだネジを締めても音がするときや、音の原因がわからない場合は自転車店で見てもらいましょう。★手入れの方法自転車を長もちさせ快適に乗り続けるためにはお手入れが肝心です。●汚れをふき取るほこり、土、水分などは、さびの原因になります。乾いた布でこまめにふき取るようにしましょう。土などがこびりつき、乾いた布でふき取れない場合は、一度水ぶきをしてから乾いた布でよくふいて乾燥させます。●油をさす自転車のペダルが重くなったり、チェーンからギシギシといつもと違う音がしたりするときは、チェーンの滑りをよくするために油をさすといいでしょう。油をさすとチェーンの表面に油の膜ができ、さび予防にもなります。油の量は表面がまんべんなく油で湿る程度で十分です。余分な油はほこりを寄せつけるので、ふき取るようにしましょう。※自転車には、ブレーキ部分、タイヤなど、油をさしてはいけない部分があり ます。取扱説明書などで確認しましょう。★自転車の置き場所自転車は、劣化につながる直射日光や、さびの原因になる雨が当たらない車庫などに置くことができれば理想的です。ほこりがつかないようカバーをするとさらにいいでしょう。屋外の駐輪場など屋根のない場合は、カバーで自転車を覆うなど工夫をしましょう。その際、風でカバーがめくれてしまわないよう、ひもで固定すると安心です。自転車は、汚れがひどくなったりさびついてしまったりすると、見た目がよくないだけでなく、不具合の原因になります。点検と手入れをこまめにして、安全で快適に自転車を利用したいですね。※電動自転車やスポーツ自転車などの点検・手入れ方法については、取扱説明 書や購入した自転車店などでご確認ください。