心が痛い。。
日本で香港のデモに関する報道を見て、心配の声をいただきましたが、幸い私の住む地域、職場ともに、九龍半島の北部の新界地域に属し、バスも電車も問題なく動いていますし、普通どおりに仕事ができています。 デモといっても、昨年の中国大陸でのデモと違って、きちがいのように、店舗や車や罪のない人に危害を加えるものではなく、報道の通り、あくまでも香港の政界と中国政府に対するものです。 背景には香港と中国の複雑な関係がありますが、私にはうまく説明できません。ただ、2017年に決定している普通選挙を民主的に実現したい、それだけです。 昨晩は、警察が催涙弾が使い、一時騒然となりましたが、今日は、デモの参加者も、多くの知識人たちも武力行使に反対する意思を訴え、警察の出動も少なくなっています。しかしながら、事態の楽観視は難しく、中国の建国記念日である10月1日と2日が祝日となりますので、引き続き、座り込みは続く、むしろより大規模なものが起こるという見方が大勢です。 香港の人たちはとても賢く、合理的で、武力には反対しています。しかし、もしもこのままデモが続いて、香港警察がデモを鎮静化できない、と判断された場合、中国の人民解放軍が動く可能性はゼロではなく、最悪の事態が起こりかねない、という不安があります。第二の天安門事件だけは絶対に避けたい。デモの参加者も、見守る人々も、外国人である私たちも、みんなこの思いは共通しているようです。 ともあれ、事態の一日もはやい収束、市民の犠牲者が絶対に出ないことを、真剣に祈っています。大好きな香港が、混乱や争い、衝突で痛めつけられる様子を、私はもう、見ていられません。。