北海道全停電は他人事ではない
平成30年北海道胆振東部地震の震源地近くの、巨大石炭火力発電所である苫東厚真発電所が地震でトリップしてしまい、連鎖反応的に北海道の全発電所が停止して、北海道全域が停電してしまった。全発電量の50%近くを苫東厚真発電所に集中させた、効率重視の咎めを受けたようなものだ。復旧に一週間程度かかるようだ。 北海道電力は想定外の地震だというだろうが、東京電力の福島第一原子力発電所の東日本大震災時と同様想定外で責任逃れをするのだろうが、何時までも想定外として問題を先送りしてはなりません。 三台の発電機が同時にトリップするのは想定外かも知れないが、苫東厚真発電所が直下型地震に襲われるのは考慮しなければなるまい。巨大石炭火力発電所を建設運用することは効率的でメリットは高いが、全停電の引き金を引き北海道経済に多大な損失を与えることを無視した安易な計画だったのだろう。過度な集中はシステムを脆弱化しているようだ。 我が国も東京一極集中の咎めを受けるだろう。富士山大噴火か関東直下型地震か東南海トラフ地震(3件共に過去300年間に起こった大事故です)か分かりませんが、空想的な問題ではなく対応策を検討実施しなければなるまい。一極集中の東京に拠点のある政治家や経営者や学者では、責任を回避し深い検討の進度を望めないかもね。 苫東厚真発電所(北海道電力の資料よりコピー)