あのマーク
新政権になってなにかと多い記者会見。でっちが気になるのは、話の内容よりも(笑)あのマーク。総理大臣や官房長官など、政府の偉い方々がなにか発表する時に立つ演台。その演台の前についているブルーの「紋章」です。あれは家紋の「五七の桐」です。その「五七の桐」が楕円で囲まれていて、なにやら文字が書いてあります。なかなかカッコいいです。よーく見ると上に英文で Prime Minister of Japan と下には日本語で 日本国 と記されています。このマークは「内閣総理大臣紋章」だそうです。え、そんなのがあったんだ…演台にはつけていなかったかもしれないけど、なんと初代内閣総理大臣の伊藤博文の時からあったそうです。で、これが実際の「桐」です。ふろしきやの裏庭に生えてます。じゃ、なぜ「五七の桐」なんでしょう? ・ ・ ・ ・ ・ ・昔から「桐」は鳳凰(ほうおう)の止まる木として神聖視されていました。中国では鳳凰(ほうおう)は、皇帝(天子)の象徴でした。という事で、日本でも嵯峨天皇(786-842)の頃から菊の紋章と同じくらいに天皇や朝廷を象徴する紋章とされていたそうです。豊臣秀吉がこの「桐」を使っていたのは有名ですね。実はこれは天皇から賜ったものでした。足利尊氏も後醍醐天皇からこの紋を賜っています。このような歴史的経緯から「五七の桐」は施政者(特に国の政治を行う権力者)の紋章であるという慣習ができあがったようです。つまり桐紋は「政権担当者の紋章」という意味があるのだそうです。そう言えば、ビザやパスポートなどの書類や500円硬貨にも桐が刻まれていますね。ちなみに「五七の桐」の「五七」とは、桐の花の数です。中央に7つの花の房、左右に5つの花の房がそれぞれにあります。「五三の桐」というのもありますね。風呂敷にももちろんあります。桐鳳凰鳳凰風呂敷専門店「ふろしきや」