|
カテゴリ:リンボウ先生
昨夜,久々に師匠林望の講演を聴きに出かけた。丸ビルホールで行われた夕学五十講中のひとつで,「言葉をみがく、心をみがく~日本人としてのアイデンティティを見直そう~」というテーマだった。
その内容を一言でいうならば,「もっと日本の古典文学を読もう」ということになろうか。 自分が遣う言葉を美しくするためには,言葉に対するセンスをみがくことが重要であり,センスをみがくためには,世界的にも類を見ない,千年の伝統を持ち「もののあはれ」に代表される情緒纏綿たる日本古典文学の素養を身につけることが役立つ,といった論旨で,『枕草子』を例にとり,古典文学は実は面白いものなので,もっと沢山読もうという提案であった。 昨秋ころから自分も個人的に『枕草子』に興味を持っているので,ラジオ講座に続いて今回の講演でも師匠が『枕草子』を例にとったことに,手前勝手に師弟のつながりを感じて密かに喜んだ。 90分の講演に続く30分の質疑応答では,古典文学を読み解くためのこつや,日本語の乱れが指摘されている現状についての質問等もあって時間が不足するくらいで,週末エッセイストとしては,かなり触発されるものを感じたのだが,自宅に戻ると,如何ともし難い現実が待っていた…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月11日 00時15分01秒
|