江戸東京博物館
午前中にモイスティーヌのサロンへ行ってから、両国にある江戸東京博物館へ行ってきました。現在、大河ドラマで放映されている「篤姫」の主人公篤姫を中心としている特別展が催されています。その関連で行われた講演会で、徳川宗家第18代当主恒孝氏のお話を聞いてきました(有料です)。篤姫展は、午後から出かけたので仕方ありませんが、もの凄く混んでいて人を見に行ったような感じでした(笑)。篤姫が西郷に送ったという「江戸城を攻撃するなら、私の命をとってからにしろ!」みたいなことが書いてある有名な手紙もちらっとしか見られませんでした・・でも、十四代将軍家茂公の紫色の陣羽織と官軍の錦の御旗を見られたので、ちょっと感動です。陣羽織は思ったよりも小さかったです。講演会は、2時から3時半までの1時間半でしたが、初代家康公から、恒孝氏の伯父上(恒孝氏のお母さんが十六代当主家達氏の娘)でらっしゃる最後の貴族院議長十七代当主家正公の話をコンパクトにまとめられていて楽しかったです。お顔は、品があって立派で体格も良かったです。白髪もステキだったし。声も良い声でした。ふと、家康公は、こういう感じの方ではなかったかな。と思いました。家達公(田安家から宗家へ)は、天璋院が15歳まで養育され、その後イギリスに留学をされて名門のイートン校を卒業されたとか。オックスフォードに入学しようとしたところ、天璋院がいい加減に戻ってこいとおっしゃって日本に戻ってきたそうです。その後、天璋院が養女になった近衛家からお嫁さんをもらったとか。これは、彼女の希望だったそうで、その後しばらくして天璋院はお亡くなりになったそうです。家達公には、総理大臣の話や東京府知事の話があったそうですが、東京府知事の話を持ってこられたときは、しばらく黙って「それは江戸町奉行のことか?」と言われたとか・・会場では笑いが起きていました。話を持って行った人はすごすごと帰られたそうです。恒孝氏は、現在、徳川宗家に伝わる文書や宝物を整理されているそうで、目安箱の鍵がとてもプライベートなところから出てきたので(どこかはおっしゃりませんでしたが)、将軍は側用人を使わずに自分で鍵を開けていたと思いますとおっしゃっていて、さすが!と感動しました。こうやって、歴史上の人物の子孫の方を生で見てお話を聞くのは初めてだったので、なんだか不思議な感じがしました。やはり、オーラがありましたよ。世が世なら顔なんてまともに見られませんよね。(ちなみに会津藩のご子孫の方のお顔は、会津祭りで見たことがあります。あの有名な写真に似てました!)本も出版されているようなので(隣のおばさんが興奮気味に話していました。)、機会があったら購入して読んでみようと思います。有意義な一日でした。徳川恒孝(トクガワツネナリ)氏1940年生まれ。徳川宗家第十八代当主(1963年より)。学習院大学政経学部政治学科卒業。日本郵船副社長を経て現在顧問。財団法人徳川記念財団理事長。社団法人横浜港振興協会会長。WWF世界自然保護基金ジャパン常任理事。財団法人東京慈恵会会長。財団法人斯文会名誉会長『篤姫』と島津・徳川の五百年