闇の守り人
守り人シリーズの第二弾です。前作精霊の守り人で無事に第二皇子を守り抜いたバルサが、25年振りに自分の生まれた国であるカンバル国へ、自分を命がけで守ってくれたジグロの身内に彼の真実を伝えるために向かいます。カンバル国と新ヨゴ皇国をつなぐ洞窟を抜けて故郷へ戻ったバルサですが、洞窟の中で出会った兄妹を助けたためその身元がばれてしまい、追われる身になってしまいます。ジグロの弟であるユグロの何者に対する恐れを知らない(どうとでもなるという)傲慢さに腹が立ちますが、いくらバルサが、憤っても前王とユグロをつなぐ証拠は何もありません。バルサの助けた兄妹が、ジグロの甥姪だったのですが、その甥であるカッサの純粋な思いにほだされる形で、儀式の行われる山の中に向かうバルサだったのですが、そこで彼女を待っていたのは、思いもよらない人でした。前作では、バルサも主人公でしたが、どちらかというと皇子チャグムの成長が多めに描かれていたので、本作でバルサの生い立ちや彼女の心の中がだいぶ理解できたと思います。やはり早く続きが読みたいものです(笑)。