テーマ:映画館で観た映画(8560)
カテゴリ:日本映画
久々に映画館にいって、映画を観てきました。
オンラインゲームにはまってたのと、体調もわるかったのと、足を痛めていたせいで、だいぶごぶさたでした。 それにさぁ。 映画みてると、ねちゃうのよねえ。 お金払って寝るのはやだから、体調良くないといけません。 で、今回の映画。 すごくよかった。おもしろかった。もちろん、寝ませんでした。NHKの大河ドラマの『新撰組』で、やまなみさんを演じる堺正人を見て以来のファンなのですが、今回もよかったです。 ストーリーも演出も、ごくごく普通によかったので、とくに書くことないくらい。 とにかく素直によい映画で、すっきりと楽しませていただきました。 淡々と描かれていて、とくに大きな事件もありません。けれど、全編を観終わって、つらつらと考えてみると、ああこんな物語だったんだなと、思い当たるものがありました。 それは、プライドってなんですかって。いうことかと。 とくに武士のプライドって何。 世間体や見栄を優先して、お金がないのに、無理をする。それは今も昔も同じこと。 江戸時代末期の武家といえば、歴史でならったところによると、かなりお金がなくて困っていたはずなのに、物語の中では相当高価なはずの鯛が祝いの膳に一人一匹づつ、出されていました。ずいぶん余裕のあるおうちだなあと思っていたら、やはり、物語の進むうちに家計が借金だらけとわかってきます。 その時主人公の猪山直之は、世間体や対面を優先することのほうがずっとはずかしいことだと、考えます。 そして、借金返済のために家財のほとんどを売り払います。そなことをしたら、家の財政が苦しいことが世間にしれてしまうと、家族は反対しますが、彼は心を鬼にして実行します。 けれど、そののち、わが子が道で拾った四文銭を拾うことには厳しくとがめます。 金を拾うなんて乞食のすることだ。武士としてそんな恥ずかしいことは許せないっと。 また、勤め先の加賀藩の内部の不正に気付き、自分の立場のあやうさを知りながらも、告発しようとします。それは、結局握りつぶされてしまいますが、彼は自分の仕事を正しくやりぬくことに、やはり、算用ものとしての、プライドを優先させたのでした。 本当のプライドってなんだろう。と。 つくづく考えさせられる物語でした。 ほんとうのプライドを守って生きていく。 見栄や、外聞や、世間体や、欲望や、そんなものに負けそうになってしまうのが人の常。 そんななかで、本当のプライドを守りながら生きていくって、難しい。 すんごくむずかしい。 考えさせられる物語として、とてもよくできていたように思います。 外国映画にめっきり魅力を感じなくなったこの数年。 そして、なぜか、邦画のほうはいままでの泥臭さや、とろさや、対応の悪さや、オキマリパターンの詰まんないストーリー構成といった、部分を少しづつ改善して、良品を生み始めているような気がします。 これからは、邦画を見る機会のほうが増えそうな気がします。 とりあえず、このあと、ハリーポッターとヤマトがみたいです。 あと、ノルウェイの森もみたい。 原作かなり昔に読んで面白かったことしか覚えていない。 すごく暗い話なのに、なぜかおもしろかった。 あとは、ぐずぐずしてたら、『桜田門外の変』の上映終わってしまいました。 残念。 「のぼうの城」は、いつできるんだろう。楽しみです。 こっちは漫画で読んでしまってストーリーしってるけど、映画にするとどうなるのかたのしみです。
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