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テーマ:今日のおやつ♪(26206)
カテゴリ:料理・グルメ・食べ物
歌舞伎の演目「外郎売(ういろううり)」でも有名な、小田原の「ういろう」。歌舞伎では「薬のういろう」の行商人ですが、「お菓子のういろう」も売っています。地元の銘菓ですが、あまり食べたことがなかったので、ちょっと買ってみました。
歌舞伎、一度しか生の舞台を見たことがないのですが、先日亡くなった十二代目市川團十郎さんの外郎売りの口上の動画を見つけて(「市川團十郎 外郎売 口上」などで検索すると出てきます)見ていたら生で見たくなりました。…團十郎さんはもういなけれども…。 外郎売りの口上は早口言葉の練習で役者さんたちが覚えたりしてるみたいです。地元小田原でも、外郎売の口上大会が開かれていて、昨年は十二代目市川團十郎さんもいらしたそうです。 「透頂香(とうちんこう)」という名前の薬を作っていたのが外郎(ういろう)家だったので、「ういろう」がその薬の通称になったらしいです。この薬の効き目に感動した二代目團十郎が歌舞伎の演目にしたいと外郎家に申し出て、あの長いセリフが生まれたんだそう。実際には行商はしていなかったと、「ういろう」のサイトには書いてありました。ふむふむ。 「お菓子のういろう」の説明書きには、「薬のういろう」の苦みとの相性がよかったので「お菓子のういろう」も薬と一緒にもとめられることが多かった、というようなことが書いてありました。自然の材料で作られている安心お菓子。お砂糖が貴重だった時代にはこういう甘みが好まれたのだろうな。今だとちょっと地味な感じです。 小田原の「お菓子のういろう」は白あん、抹茶、黒糖、小豆、栗入り、しか種類がなくて、味はともかく、色味が地味。ピンクがあれば、紅白でおめでたい席での需要も見込めるのになぁ、一口ようかんみたいなパッケージにしたらもっと手軽に食べられるのになぁ、なんて思っていたら、やっぱり、名古屋のういろうにはそういうものがありました。がんばれ、小田原。
ちなみに、「薬のういろう」は、大量生産できないものなので、対面販売で限られた方にしか販売していないようです。その効き目やいかに。 よくわからないけれど、小田原は東海道の宿場町なので、旅人達が懐中薬として買い求めたんじゃないかと思います。水戸黄門で有名な印籠はもともと薬を入れる容器ですので、ういろうも印籠に入れられて旅人と共に全国に広まったのかなぁと勝手に想像しています。 お菓子ひとつにもいろんな歴史や逸話があって、調べれば際限ないです。面白い。 あ、「ういろう」のお店は、小田原の国道1号線沿いにありますが(外郎売の口上に出てくる道すがら)、駅前にも調剤薬局があって、そこで「お菓子のういろう」を売っています。喫茶コーナーもあって、薬局だかお菓子屋さんだか、喫茶店だかわからないお店になっています。しかし、なぜか「ういろう」のサイトにこの店舗が記載されてないです。あるのにないことになっているお店。不思議空間です。 ↓参考記事 ■薬か菓子か…本家本元、小田原ういろう(和菓子街道) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Feb 12, 2013 10:10:53 PM
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