見えざるピラミッド
見えざるピラミッド(上) この世界は、昔あったある出来事のために 三つの世界に分離してしまい、パラレルワールドのように 違う運命と歴史を重ねてきたという。 けれど その三つの世界が近づく時期に、ある種の「聖なる空間」で生まれた子は 三つの世界を結びつける力を持つのだという。 その子たちは、ある種の超能力も持っていて 小さいときから、その特殊能力をある程度理解している者に その力がどんな意味を持つのか、教えられて育つ。 現代の地球のスペインと、 古代エジプト文明がそのまま科学だけ進歩したような独裁者の王朝と 中世のイギリスのような感じだが、滅びてしまったロンドン博物館が 遺跡として残っている場所と。 その三つの世界で、世界を結びつける力を持った若者と 三つの世界を全て征服しようとたくらみ、彼らを狙う者たちとが 入り交じり、話が進む。 現代の地球を舞台にした章では、地球上のあらゆるパワースポットが出てくる。 なんと、沖縄の海中にある階段状の遺跡(風の何か)まで出てきた。 読みながら、良いなぁそういう旅行 なんて思ってしまった。 三つの話を同時に読んでいるようで、面白かった。 作者の主張が素直に伝わってくる。 作者は、「ネシャンサーガ」や「パ~ラ」などを書いたラルフ・イーザウ。 見えざるピラミッド(下)