スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 (2)
‥‥意外とすんなり、読み終えてしまった。 まだ整理されていないが、私の持っていた違和感と同じ感じを 香山リカも感じていたのかも、と思ったりした。 とりあえず、江原啓之については、全否定ではなかった。 本のタイトルどおり、「ハマる人」について考えている本なのだし。 何人かの「スピリチュアル系」の論者について論評があり、 浅見帆帆子と佳川奈未 という人については、 とりあえず、 自分が大切で「偉大な何か」を信じて前向きに頑張ればハッピーが訪れる という感じだ と書かれる。 私個人は、自己啓発本の類があまり好きではない。 学生時代、加藤諦三 の本にはまっている友人に勧められたが 一冊読んで、ひとつも面白くないと感じたのだった。 むしろ、「後ろの百太郎」や丹波哲郎の本の方が 読み物としても面白かったし、主張は明快だった と今でも思う。 霊界の人の主張とはこうだ。 「今の日常の中で、誠実に暮らしなさい」 「オトナは仕事を、子どもは勉強を しっかり取り組みなさい」 この道徳観のまともさ加減ときたら‥‥ 笑っちゃうけど子どもに読ませたい、と思ってしまう。 江原さんの「あの世」観は、この「丹波さんのあの世観」と近いみたいだし。 何を書いているのかわからなくなったので、一度目はここで閉じる。 今、書こうとしていたのは、 香山リカの感じている「スピリチュアルへの違和感」の中には、 「スピリチュアル理論」の中に、 あまりにも現世利益的で、自分中心なものがある ということだ。 ‥‥そこのところは、読み比べなんてしていない私には あまり、わからないことだった。 ただ、「占い」を求める人には、そういう傾向がとてもあり、 江原さんが近頃言っていることとは、相容れない、ということはわかる。 この本については、また書こうと思う。