メゾン・ド・ヒミコ
ゲイたちの老人ホームに、そのホームのオーナーの娘が 手伝いに訪れる と言う話。 もっとも 訪ねるいきさつは簡単ではなかったようだが。 オダギリジョー もまた、きれいな男だ。 白いワイシャツをセクシーに着こなせる日本一かも。 この役は、スマップのメンバーではできなさそうだ と思ってしまった。 田中眠 のヒミコと呼ばれるゲイの存在感もすばらしかった。 柴崎コウは 不機嫌な役が似合いすぎる。 不機嫌な子供ばかりを描くイラストレーターがいるけれど そういう絵の子どもみたいで可愛かった。 この映画には 日常生活というものが ちゃんと捉えられていて 高くない収入の中でささやかに暮らす庶民の感じも 柴崎はちゃんと感じさせたと思う。 フランスでは老人ホーム(痴呆老人?)の施設を「詩人の家」と呼ぶ と聞いたことがあるが メゾンドヒミコはそんなことばを思い出させた。 途中でダンスホールのようなところに行くときには ゲイの男性たちの服装がとてもおしゃれで色気があった。 最後近く バス停で別れるシーンも、変に走ったりバスを降りたりせず むしろ 現実はそういうことだ と思わせた。 最後の落書きは ちょっと、メルヘンだったかも。 面白かった。