潮　流　

[永井隆博士－長崎より] カテゴリの記事

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  如己愛人－『いとし子よ』より

  　わがいとし子よ　“汝の近きものを　己の如く愛すべし”　そなたたちに遺す私の言葉は，この句をもって始めたい。　そして恐らく終わりもこの句をもって結ばれ，ついにすべてがこの句に含まれることになるだろう。　私自身もキリスト教信者のひとりであるので，聖書の中でこれと同様の句がいくつもあるのを知っています。ここでは宗教的なことは省くが，平和という観点で考えれば，この句はどの宗教にも同様な句があるのは，平和は人類共通の願いであるのかも知れません。↑よろしかったら，クリックをお願いします

  2007年04月23日

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  平和を－『平和塔』より

  　あの長崎の1発の原子爆弾が長い間の世界大戦のピリオッドであったからこそ，あの瞬間を境によみがえった今日のこの平和を永久に保ちたい…。　原子爆弾は長崎でおしまい！長崎がピリオッド！平和は長崎から！だれもがそう叫んでいる。　およしなさい，やめなさい，戦争だけはやめてください。　平和を保つためには，ぜひ現代の世界の人々に掛け値なしの真相を知らせる必要がある。私はこう思ったからすぐに鉛筆を手に握り，あの長崎最後の日の情景をありのまま少しも飾らずに書き綴っていった。　思い出すために努力をせねばならぬほど弱い印象は1つもない。しるしゆく場面1つ1つに今はなき人々の面影が現れるので，胸迫り涙にむせて，いつの間にか鉛筆をおき，ロザリオをとって祈りを…。　60年近くも前に，永井隆博士が書いた文章は，まるで今の世相を予想していたように，現代に生きる我々に向けて書かれているようです。我々はその意に反して，戦争への道を再び進もうとしている。　永井隆博士は今の現状を知ったら，どう思うのだろうか？↑よろしかったら，クリックをお願いします

  2007年04月22日

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  『平和塔』より

  　平和を祈る者は，一本の針をも隠し持っていてはならぬ。　自分が…たとい，のっぴきならぬ破目に追い込まれたときの自衛のためであるにしても…武器を持っていては，平和を祈る資格はない。　The person who wishes for peace does not hide even a needle as a weapon.　Even when driven into the need for self-defence, if you have a weapon you are not qualified to pray for peace.　永井隆博士の平和に対する思いは，永井隆博士自身がその生き方で示してくれました。　戦地に医師として従軍した際にも，永井隆博士は敵味方関係なく治療を施しています。↑よろしかったら，クリックをお願いします

  2007年04月21日

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  『花咲く丘』より

  　あの活気にあふれていた町を大火葬場にし，一面の墓原にしたのは，だれだ？…私達だ。　「剣をとるものは剣にて滅ぶ」との戒めを冷ややかに聞き流し，せっせと軍艦を作り，魚雷を作っていた私達市民なのだ。　Who turned this bustling city into a huge crematorium and cemetery? ...We did.　We let the words “Who takes a knife will die by a knife” go through one ear and out of the other. It is we the people who busily made warships and torpedoes.　今の社会，現実を作っているのも，間違いなく私達国民自身であり，すべて私たちの責任であることを忘れてはいけないと戒めているところは今も昔も変わりません。↑よろしかったら，クリックをお願いします

  2007年04月20日

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  『平和塔』より

  　闘争だの戦争だのという騒ぎは，おくびょう者がやるのである。　「愛」の人は，すなわち「勇」の人であり，勇の人は武装しない。　武装しない人は戦わない。つまり「平和」の人である。　It is a cowardly man who starts struggles and wars.　The person of love is the person of "bravery" who does not bear arms.　The person who does not bear arms, does not fight.　In other words, he or she is the person of "peace".　折角，長崎へ行って来ましたので，永井隆博士の言葉を紹介したいと思います。　長崎に行かれることがあれば，『如己堂』を訪れることを強くお薦めします。↑よろしかったら，クリックをお願いします

  2007年04月19日

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