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ガイアの風

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2010年01月24日
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カテゴリ:健康と医療
■レポート FMKITAQ「ガイアの風」1月10日(日)放送

出演者:
自然医学整体研究所主宰
国際自然医学会会員
ヒーリングセラピスト
マクロビオティック九州理事
           河野修一さん(福岡市在住)

テーマ:内なるドクターを目覚めさせる秘訣


(写真 前列左 河野さん)


河野さんのHP
http://www.just.st/?in=762293
河野さんのブログ
http://being123.yoka-yoka.jp/

河野さんのプロフィール
親しい人を癌で亡くしたことをきっかけに、いのちに優しい自然医学を模索。
「身体は癒し方を知っている」との信念のもと「生命場(潜在意識)との対話」をベースにしたヒーリングや整体の活動を中心に、新しい健康法の提案を行っています。


●病気とは何か
福岡市西区今宿でヒーリングオフィスをしています。
ソフトな整体やエネルギーヒーリングなど、症状に合わせて自然療法を組み合わせてその方に一番よい形のものを提供しています。
横になっていただいて、軽く手で触れたり、軽くゆすったり、手を離した状態で行ったりします。
他に定期的に数か所で健康のセミナーもしています。

こういう活動を始めたきっかけですが、身近な人たちががんでなくなったのを見ました。
手術、抗がん剤、放射線というがんの三大療法というのがありますが、非常に苦しんで亡くなりました。
もっと人間にやさしい命の尊厳に敬意を払うようなアプローチがないかと思って調べ始めました。

がんそのものをどう見るかということがあります。
命とか意識とか、治るということがどういうことなのか。
わたしは、がんは局所疾患ではなく、全身病だと思っています。
現代医学では局所の問題があってそれが全身に転移していくという考え方があります。
でも、まったく違う角度からがんを見ている医者もいます。
まず全身の問題があって、たまたま局所にでてきたのががんだという考え方もあります。
そういう考え方を基に効果を上げている医者もいます。
がんに限らず、どんな病気も全身病という側面があります。
全身病であるからには、心が大きく関係しているのではという気づきが今のヒーリングのスタイルになっています。

一般には現代医学は病気、症状を敵と見ています。
例えば、抗がん剤という字を使います。
対抗の抗ですね。
もともとの人間の治癒力より、専門家が外部から介入して症状をコントロールするという、患者を弱い存在と見ています。
敵ではなく、症状は味方だという考え方もできます。
何かを気づかせようとしている味方。

わたしの基本的な考え方は、体は意識の部分では、治り方、癒し方を知っているというものです。
そうであるならば身体に治り方、癒し方を聞いてあげればいい。
病気はどんな症状もメッセージを持っています。
物理的、生理的には身体の血液が汚れてきているよ、体内環境が悪くなってきているよということをいろんな症状を通して訴えたいんだと思います。

心身一如という言葉がありますが、症状が重ければ重いほど、心も問題を抱えているのではないかとみています。
1枚のコインの表と裏が大きさが違うということはありえません。
血が汚れてきているということは、その人の生活習慣がどうなってきているんだろうか。
その人自身の生き方。
自分自身の身体との付き合い方。
地球との関係性はやさしいものだったのだろうかとか。
人間関係で無理が生じているんじゃないかとか。
自分自身のビジョンやあり方はどうなっていますかとか。
いわゆる人生の軌道修正をしてほしいというメッセージが隠れていることが多いんじゃないかと思います。
すべての病気がそうではないかもしれませんが、たいていの生活習慣病とか慢性病の背景にはそういうところがあると思います。

電化製品でも車でもそうですが、修理が必要な時、一番直すのにふさわしい人は、構造をよく理解している人、作った人です。
病気も作ったのは自分なので、本当は自分自身が治る方法も知っているんじゃないか。
簡単な症状は薬でコントロールできるかもしれませんが、そのこと自体は原因の解決にはならないので、対症療法を続けている限りは、本人に気づいてと重たい症状がでてくるんじゃないでしょうか。

人間も自然環境、宇宙環境の中で生活していて、宇宙、自然と同じリズムが流れているので、病気は自然のリズムから外れていっている状態とみたときに、本来身体が持っているリズムを回復させるような方法を講じれば、自然に身体の眠っている治癒力を呼び覚ませるんじゃないかと思っています。

その方法には大きく分けて五つあります。
1、 呼吸
2、 食事
3、 運動
4、 想念
5、 環境


●その中の2、食事について。
現代栄養学、栄養バランスとは違う視点で見ることができます。
自然界の動物はどんな食事をしているかを見た時に、必ず食性というのがあります。
どの動物も主食が決まっています。
コアラはユーカリ、パンダはササといった。
その主食を食べている限りはその動物として一生を健康に過ごすことができる。
血と肉と全てに必要な骨をつくることができます。
その視点で見た時に、人間の主食はなんだろうという視点が欠けているのではと思っています。

マクロビオティックの考え方を紹介しますと、特に温帯地方なんですが、人間の歯の構造を見たときに、歯は32本ありますが、そのうち20本が臼歯なんです。
穀物をすりつぶすための歯なんです。
ということは人間にとってもっとも主食としてふさわしいものは穀物、できれば未精製の穀物なんじゃないかなと。
エネルギー的にみても一番安定したエネルギーを持っていると思います。
32本の歯の構成が、20:8:4なんです。
20本が臼歯、8本が門歯、4本が犬歯です。
穀物をすりつぶす歯、野菜や果物を食べるための歯、たった4本の犬歯ですが、肉を食べるための歯かもしれませんが。
5:2:1の割合になります。
植物性と動物性に分けると、7:1になります。
それが自然が示してくれている栄養のバランスなんじゃないかとみています。
そこを外れれば外れるほど動物としては健康を保てなくなるんじゃないかと思っています。

これもマクロビオティックの考え方ですが、身土不二というものがあります。
自分の身体と住んでいる環境は分けられないというものです。
自分の住んでいる風土で採れる旬のものをできるだけ食べましょうという考え方です。
流通の発達や、ハウス栽培のもの、海外からのものがありますので、夏野菜を冬に食べるということもあります。
きゅうりやトマトは生サラダとして食べるのがヘルシーとして人気がありますが、旬に採れる食べ物は旬で生活している人間の生理にかなったものができているわけです。
夏場にできるものは身体を冷やすエネルギーを持っています。
冬場に冷え性の人が生サラダを食べたら、たいへん身体を冷やしてしまうということになりかねない。
熱帯地方で採れるものをわざわざ輸入して食べるということにもあてはまる。
その土地の人にとっては身土不二ですが、日本でできることのない熱帯の果物を常食してしまうことは身体を冷やしてしまいます。

さらに一物全体というのは、生命は全体として完全なので、できるだけ丸ごと食べましょうという考え方です。
たとえば大根や人参の葉っぱの部分も皮の部分もおいしくいただくことができます。
大根はそれ全体で生きているわけですから、それを全部摂ることで必要な栄養を摂れるということです。
動物ですと、牛肉、豚肉、大型魚のトロとかいったものは、一度に丸ごと摂るといったことは無理なわけです。
おいしいところだけを部分だけを食べるいったかたちになります。
丸ごと食べるということは命に対する敬意、感謝でもあるし、おいしいところだけを食べるというのは人間のエゴなんじゃないかなと思います。


●4の、想いについて
わたしも以前は技術を追求していた時期がありましたが、今はやり方よりもあり方が大事だと思っています。
それは施術を施す側も、受ける側も、あり方が問われているなと思います。

ほとんどの方が健康問題をかかえて来られるんですが、自分にとってどんな健康法がいいですかとやり方を聞かれるんです。
何かをする手前にどんな自分がそれをするかという部分があります。
そこがすごく大事だと思っています。

たいていの方は恐れ不安をベースに出発してしまうんです。
愛にあふれたり、喜びにあふれた自分がまずいて、それから選択するものであれば、行動にのるエネルギー、収穫される結果も全く変わってくると感じています。

身体は治り方を知っていて症状を出している。
ちゃんと身体の意見を聞いてあげれば、ひとつは癒される道が残されている。

潜在意識、無意識の部分の意見を探る方法があります。
本人がその選択をしたときに自分自身がワクワクを感じるか、別の表現をすると呼吸が楽になるか、窮屈になるかというのは無意識の意見として知ることができます。

身体の深いところの理知の部分では物事の本質を見分ける力があると信じています。
むしろ理性が妨げになって狭い範囲の知識で命や意識を捉えようとするときに無理が生じるんじゃないかと思います。

がんの患者さんやうつの患者さんに共通してみられるのは、セルフイメージが弱いという点です。
自分が好きでなかったり、自分自身をあまり評価してなかったり、自分を責めていたりという部分が大きいような気がします。

10点満点でいうと、今自分を何点くらい好きですか?と質問するときがあります。
7点とか8点とか返ってくると安心なんですけど、潜在意識をリーディングした結果と本人が言う数字がみごとに合うことが多くて、自己評価がすごく低い方が多いんです。
4点とか5点とか言う方がいると、自分を4点しか好きじゃないわけですから、自分を安定させるために残りの6点は外から引っ張ってこないといけないわけです。
なので外側のものに依存してしまうという傾向があります。
お金であったり、買い物することであったり、恋愛関係に依存したりとか、男性であれば、権力や地位に執着したりとか。
それがある間は一時的に安定できますが、本当の幸福ではないので、それが無くなってしまうととたんにがーんと落ち込んでしまう。
外側のものに自分の力を譲り渡してしまっているわけですから、自分を信頼できないわけです。
それが一番人の生命力を下げていると感じています。

不安や恐れの気持ちが出てきた時には、思考が過去か未来にいっているときにしかそういう感情は出てこないので、目の前のことに集中することです。
今ここの目の前のことに、心を込めて丁寧に真剣に行うというふうに意識を変えるだけで、命の主導権といいますかエネルギーが自分の中に戻ってきます。

今までの社会は頑張りすぎてきたと思っています。
しかも思考レベルの目標に向けて頑張ってきた。
これからの時代は頑張りよりも、丁寧に生きるとか真剣さというのがすごく大事だと思っています。
今にしか生命は生きてないわけですから、今ここに丁寧に心を込める。
それは目の前の対象と一体になる感覚でもあるわけですが。
それがまた愛だと思うんです。
愛を込めることで、そういうふうに自分を意識することで、自分を好きになっていけるんではないでしょうか。


●河野さんからのお知らせ
昨年から8人の講師陣とマクロビオティック九州大学という、マクロビオティックをベースにエコロジー、医食の全てにわたる生活の方法を学ぶ社会人講座を立ち上げました。
ご興味ある方はご覧ください。
マクロビオティック九州
http://www.macrobi-q.com/


(コーディネーター BeGood Cafe Fukuoka 常冨泰弘)






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最終更新日  2010年01月24日 17時13分56秒
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