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カテゴリ:教師について
それでは教員の評価をどのように進めればいいのか??
これについては、書きはじめると長くなりそうですし、自分でも十分に勉強して考え抜いたわけではありません。 なので簡単に思いついたことを書き並べるにとどめます。 私は教員や学校は評価されるべきだと思っています。 ただし、たくさんの留意すべき事項について十分に検討がされないで、なんとなくムードだけで厳しい評価を導入すると、支障が出てくることも多いと思うので、慎重に事を運ぶ必要があると思います。 一斉に学力テストを実施して、「あなたのクラスは計算の平均点が悪かったから査定ダウン」なんてやりかたをされてしまっては、クラス(学校)の構成員が悪い時にはたまったものではありません。はじめから計算ができるクラスを持ったものが、得になってしまいます。 実際、中学校では“テスト問題の情報漏れまがい”をする教師もいます。 「だれが学級崩壊していたクラスを受け持つものか・・・」「絶対に底辺校に異動は嫌」という意識も働いてしまいます。 子どもを「集金マシーン」とみなして評価されやすい項目を狙って指導してしまう可能性もあるでしょう。 子どもの顔が福沢諭吉に見えたらこまります。 道徳や学級経営をどう評価するのでしょうか?? クラスの中に流れる独特の暖かい雰囲気(あるいは冷たい雰囲気)を誰がどう評価するのでしょうか?? 「○○先生、高い評価を受けたようだけど、あそこのクラスは・・・」という妬みも起こってくるでしょう。 自分でつかんだ教育技術を人に情報提供するのが惜しくなって、個人主義が増長されるかもしれません。 あまりキツイ査定で評価をすると、必ず難しい問題が出てきます。 この10年ほどの間に、企業のリストラの一環として個人評価の徹底が進んだようですが、それがすべてプラス方向に働いているわけではないようです。利潤追求が目的の企業でさえ個人評価がマイナス要素を生み出しているのに、単純にその手法を学校現場に導入することには色々と危険が伴うと思います。 査定をするのであれば、個人ではなく、集団として査定するという手もあるでしょう。例えば、学校に、例えば学校内の研修チームに。 学校全体がどう高まっているのか。どこがどう変わったか、どう変えたか。どんな課題が残っているのか。・・・について集団として十分に認識していく必要があるでしょう。その上で、「うちは音楽教育を充実させよう、全員が独唱できる学校にしよう」というような具体的な目標を立てていくのもいいでしょう。 で、具体的な到達目標に達した学校を見比べて、5校に1校ぐらい、ボーナスを支給する。1人5千円ぐらいで十分でしょう。5千円なら妬みを買うこともないし、5分の1校に5千円であれば、1校の職員30人でも15万円の予算です。5千円あれば、「よっしゃ、ボーナス支給のお祝いだ!焼肉でも食べに行こう!」 という、明るい話にもなるのではないかと思います。まあ、子どもの「牛乳で乾杯」のようなもんで(笑)。5千円がダメなら、「よいこシール」でもください(笑)。 そうして、成功した学校の事例をきちんとアクセスできる情報として提示するシステムを作っておけば、他の学校も見習うと思います。 そんなに教師を追い詰めなくても、もともと根は真面目な人たちなのです。明るく楽しくやらせてほしいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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