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Jun 2, 2007
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カテゴリ:教師について

前々回のエントリーに続いて、「教育崩壊」という渡邉美樹ワタミ社長が書いた本について、もう少し書きます。 

2010年「甲子園出場」という夢構想をこの本の中で紹介しています。

※ちなみに、渡邉氏は「夢手帳」なるものを販売しています。詳しくは

http://www.refill-style.com/contents/shopping/products/dateyourdream/menu.html

さて、「教育崩壊」P114には、

「2010年に野球部が甲子園出場を果たすという日付が入っている。」

と、記されています。そもそも、どうして甲子園に出場する必要があるのでしょうか??しかも、期限付きで。大きな夢を見ることを悪いとは思いません。夢見る力は必要だと思います。しかし、その夢が誰のためにどのように実行されるのかについては、よくよく考えてみる必要があるのではないかと思います。

いったい「甲子園出場」は誰の夢なのでしょうか。彼が書いた文面からは読み取ることができませんでした。少なくとも現在の高校1年生は2010年の甲子園には出場できませんので、部員の夢ではなさそうです。渡邉氏自身の夢?野球部監督の夢?野球部員のレギュラー選手の夢?控え選手の夢?

甲子園出場を目標に掲げているような野球部には、入りたくても入れない運動音痴の人はどんな夢を見ればいいの?

P112から始まる「2010年甲子園出場」という章では、以下のような記述が見られます。

------------------------------(引用)

夢教育とは、目標を持って、その目標に向かって突き進んでいく間に、計画性や目標に対するイメージ力を養い、夢を達成するための訓練を行う教育だ。その目標が東大であろうが、スポーツ選手であろうが、プロセスに変わりはない。目法を何に設定使用とも、夢教育を続ける限りにおいて、夢を達成するための基礎訓練は常に行われている。

 普通はそうではない。野球のうまい子を集めてきて、特待生として優遇し、成績を上げて公明を広めてくれることを期待する。

<中略>

 野球で有名な高校はいくつかあるが、そうした学校は、将来性のありそうな個を小学生ぐらいから目をつけて誘い、野球のうまい子供ばかりを集めて強豪校としての地位を築いている。これはある意味で、有名進学校がやっていることと酷似している。すなわち、学校のブランド力で成績のいい子を集め、進学実績を高めるというやり方と同じではないだろうか。

<中略>

野球エリートでなくても、夢を設定させて鍛え上げれば甲子園だろうと難だろうと、不可能などないことを体現する良い機会である。

<中略>

何より、今の高校野球を取り巻く状況はおかしいと思う。有望選手をひきつけるために、マンションを用意したり(※)、ひどい場合にはお小遣いまで与えることもあるという。教育を志すものとして、こんなゆがんだ構造をいつまでもほうっておいてはいけない。

------------------------------(引用)

このような記述をしておきながら郁文館夢学園は、特待生制度をとっていたようです。最近の特待制度問題の表面化によって「まずい」と思ったのでしょうか、HPで報告文を発表しています。

http://www.ikubunkan.ed.jp/utility/h_ba.html

------------------------------(HPより引用)

本校では、入学金免除についてはいわゆる学費にはあたらないとの判断から、2年前より当該制度を実施し、現高校2年生7名、現高校1年生6名に対し、入学金免除の措置を行いましたが、今回、高野連から「入学金も憲章13条にいう学費に含まれる」との判断を受け、今後はこの制度を廃することと致しました。

<中略>

 今回の件については、野球憲章の解釈をめぐる判断の誤りから、野球部の生徒及び保護者の皆様のみならず、全ての学園保護者の皆様にご心配とご迷惑をお掛けしたことと存じます。心よりお詫び申し上げますとともに、郁文館の教育理念である「こどもたちの幸せのためだけに学校はある」を全ての判断基準とし、今後の学校運営に当たっていくことを改めてお誓い申し上げます。

平成19年5月2日

------------------------------(引用)

この本「教育崩壊」の「はじめに」で記されている日付が2006年10月10日、同年11月2日が第1刷発行となっているところから考えると、渡邉氏は執筆中に特待生制度をちゃっかりと利用していたことになります。本からの上記引用のように渡邉理事長本人が熱き思いを持って"野球エリートでなくても、夢を設定させて鍛え上げれば甲子園だろうと何だろうと、不可能などない"と語っていたのだから、校長以下、野球部部長等がその高き理想を知らないわけがありません。渡邉氏自身も、「本校に特待生制度があったとは知らなかった」では通らない失態ではないかと思います。

しかも、このHPの高校野球部の活動に関するご報告(謝罪ではない)には堀切一徳という校長の署名が掲載されていて、渡邉理事長がこのことに関してどういう見解を持っているのかは現在のところ、不明です。

 

バウチャー制度についてもこの本では言及されており、「教育に競争原理を」という渡邉氏の高き理想は、教育再生会議に色濃く反映されているようです。先日も、再度「競争原理の導入」について第二次報告をしています。

私は渡辺美樹氏のおっしゃることについては、けっこう頷ける部分もあり、実践されていることの素晴らしさも理解しているつもりです。ある程度の競争原理は導入したほうがいいとも思っています。しかしながら、彼の言動の中に見え隠れするある種のうさん臭さに関しては、どうも納得ができないものがあり、それは昨今の教育改革論に漂ううさん臭さと同じ種類のものでもあります。

 






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Last updated  Jun 10, 2007 06:32:09 PM
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