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ゲーム開発者のつぶやき

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2006.04.14
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カテゴリ:就職
本日は、ゲーム会社の企画職に就くには、
どうすればよいかを考察していきたいと思います。
私は本職でありませんので、
必ずしも、この考察が正解ではないかもしれません。
然し、長いゲーム業界経験の中で
沢山の企画と関わってきましたし、
企画の面接を担当している人間とも沢山の交友があります。
その中で集めた情報を元に
今回のテーマの結論を導き出したいと考えています。

では、前回と同じようにゲームの企画職に必要な素養を、
以下に纏めました。

1.コミュニケーション能力
 他のセクションより圧倒的に高い能力が必要になります。
 企画職はアイデアを考えるのが仕事ですが、
 それを正確に周りに伝達出来なければ、
 アイデアが無いのと同じ事です。
 また、自分の企画を実践するにあたって
 周りの理解を得なければいけません。
 更に、外の会社とのやり取りが一番、多いのが企画職です。
 それらを総合して
 コミュニケーション能力が優れている必要があります。

2.分析力
 企画は他の面白い物を分析して
 自己のゲームに生かせる能力が必要です。
 最近の流行しているもの、面白いと感じる物が、
 何故、面白いのか正確に分析出来なければいけません。
 分析する対象は、ゲームだけではありません。
 映画、旅行、スポーツ、
 沢山の遊びから遊びの本質を抜き取って、
 ゲームへと転化させるだけの能力が必要です。
 経験していない遊びを毛嫌いして避けている程度では、
 企画としての幅は狭いと言えるでしょう。

3.幅広い交友関係
 幅広い交友関係が企画ほどに
 役立つ事はセクションはありません。
 企画職においては、情報が自己の力になります。
 その意味で、色々な業界に知り合いがいると
 自己の引き出しが増える事を意味します。
 また、自己に人脈があれば、
 ゲームに生かしたいアイデアがあった場合に、
 容易にサンプルケースを集める事が出来るようになります。

4.広い見聞
 企画については、幅広い知識が必要です。
 沢山の遊び、沢山の旅行、沢山の仕事、
 色々な知識が必要です。
 その知識が自己の企画に生かせる引き出しになるからです。
 これが狭い方が書いた企画は非常につまらないものですし、
 毎回、似たような企画を書いてしまいます。
 例えば、ゲームだけが趣味の方は、
 何回、企画を書いても、自分の好きなゲームの企画を
 模倣したものになります。
 逆に、広い方であれば、引き出しが広いために、
 面白い企画を書ける可能性が高まります。

5.企画力
 上記を総合して更に、その知識を生かすだけの
 アイデア力が必要です。
 これについては、理由を説明するまでもないでしょう。
 この能力を磨くには、日頃から訓練しておく必要があります。
 毎日、ノートブックを持ち歩く等して、
 必ず1日1件は企画のアイデアを書く等の事を
 行って常にアイデアを考える癖を身につける必要があります。
 それによって、自己の企画力が身につきます。

6.文章力
 せっかくの優れたアイデアも書面に纏められなければ、 
 幅広い人間に伝達する事が出来ません。
 ここで、必要になってくるのが文章力です。
 きちんとした文章で正確に
 読み手に内容を伝える事が必要です。

以上が、大体、企画が必要な素養となってくるかと思います。
但し、上に立つ人間になってくると、
これ以上のものが必要になりますが、
就職の段階では、
この項目に対してアピール出来るぐらいのものを
目指していくのがよいかと思います。

この職種を目指すにあたっての一番の難題は、
能力の判定が自分自身では非常に難しい
ところだと思います。
自分のアイデアやコミュニケーション能力等を正確に自己で、
判断する事が出来る方はそう多くはないでしょう。

では、どうするべきかと言えば、
毎回、企画を誰かしらに読んでもらって正直な感想を聞き、
常に客観的なデータを集める事
一つの判断の助けとなります。
コミュニケーション能力についても、
沢山の人との出会える環境に身を置く事が大切です。
その環境の中でしっかりと一人一人とコミュニケーションが
とれるような能力を養いましょう。

他に付加要素として、
デザイナ能力、プログラム能力があると有利
に事が運びます。
まず、企画書を作るあたってデザイン能力があると、
周りに見易い企画書を作る大きな助けになるために、
自己のアイデアを周りに理解されせる事が容易になります。
プログラム能力については、作業の効率化を望めます。
他にも、この能力を養う事によって論理的思考が養われ、
筋道立った企画書の作成の助けになります。
この2点の要素に対しての能力を持っているか、
持っていないかは意外にも大きな効力を発揮します。

企画職というのは、新人当初の扱いについては、
殆どの全ての会社で、
全セクション中、一番に扱いが悪いです。
企画力という抽象的な能力が評価の対象となるため、
それが、ゲームが売れるなどして証明出来るまでは、
悪く言うと雑用ばかりの業務となります。
そういった意味では忍耐力も絶対に必要ですね。
然し、この時にデザイン能力やプログラム能力がある事によって、
一目置かれる可能性が高まり、
自己の理想への実現への近道となる可能性が高まるのです。
周りから見て
明確に出来る人間だと印象付ける事も大切です。

さて、企画職に必要な能力について考察しましたが、
今回も企画職は志望する方の近道を
私なり順位付けしたいかと思います。
結果、以下のような順位になりました。

1位、文系の大学
2位、専門学校
3位、理系の大学


何故、文系の大学が近道かと考えると、
企画に必要の文章を書くという能力
一番に養う事が出来る環境だと思うからです。
他にも、コミュニケーション能力についても文系の大学が有利です。
色々な趣味の人間と幅広く付き合う事によって
対人能力が養われます。
また、大学時代に培った友人関係によって
他業種の知り合いが出来るのが強みです。

次に、専門学校については、
ゲームの企画を専門に勉強出来るのが強みです。
然し、弱点としては、友人関係、企画の内容、
全てがゲームに偏ってしまう事です。
自己の幅が広がる可能性が狭まりますので、
その点で注意が必要でしょう。

最後に、理系の大学についてですが、
勉強する事によって論理的思考が養われるのが強みです。
然し、企画職で役立つような勉強を
主立ってする事はありませんので、
上記の環境の中では、
独自に勉強する事が一番に必要になります。

それらを総合すると、
企画職に就くにあたっての
一番に最適な環境は文系の大学ではないか
という結論に達しました。
然し、これも、プログラマと同様に
他であっても合格は可能であり、
勉強しやすい環境が何処かという指針にしかなりません。
自己の鍛錬が大事である事は
全てのセクションに共通するところです。
就職までの年数を自己鍛錬に費やして、
その後の人生をやりたい事をやれるようにしましょう。





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Last updated  2006.04.15 01:03:02
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