19万2411人
東京ゲームショー2006が閉幕致しました。今回のショーには、19万2411人もの来場者が訪れ、昨年度の来場者数を上回る事が出来ました。まずは、その点に関して安堵の気持ちを覚えると共に、ユーザーの皆様のご期待に沿えるゲーム作りをする責任を、開発者は強く負っているのだと感じる数日間となりました。さて、この来場者数に関してですが、恐らくは次世代機発売に引っ張られての来場数増であるかと思います。今回の次世代機には賛否両論渦巻いておりますが、その渦中のゲーム機を見てみたいと考える方が多かったのではないだろうかと思います。触った上での感想は、人それぞれであろうかと思いますが、少なくとも、注目が集める事が出来たという事に関しては成功と言えるのではないでしょうか。後は、実際の発売以降にどれだけ興味を惹き付ける事が可能であるのか、これから、本当の勝負が始まっていくのだと思います。今回のゲームショー、次世代機が騒がれる事が多いショーとなりましたが、その中で見逃せない点が他にもあります。このショーにおけるゲームの中心は、据え置きゲーム機、携帯ゲーム機である事に関しては、以前として変化がありませんが、その中に、PC用ゲーム、携帯電話対応アプリも数多く出展される光景が見受けられました。これは、ユーザーの嗜好の多様化、ライフスタイルの多様化に伴う、プラットフォーム自体の多様化が起因しているものと考えられますが、来年度以降も、プラットフォーム自体が多様化していく道を進んでいくのか、或いは、以前の形態へと緩やかに戻っていくのか、この点は特に目が離せません。また、その遊び方自体の多様化を表す兆候が日本ゲーム大賞2006のフューチャー部門にも現れておりました。この賞はユーザーの投票を含め、たくさんの投票によって決定する賞なのですが、この受賞作品11作品の対応したプラットフォームは実に5種類でした。この種類の多さも現在の状況を如実に反映した結果ではなかろうかと思います。今回のゲームショーについては、次世代機が注目を集める裏で、ゲーム自体のプラットフォームの多様化が印象深いショーとなりました。この多様化については一過性のものであるのか、或いは、このまま促進していくものであるのか、状況を正確に予測する事は困難ではありますが、少なくとも、来年度以降の傾向を見る事によって、今後、暫くの傾向が決定されるのではないかと感じております。より多くのユーザーは、どちらの傾向を望んでいるのか?私のブログを訪れる方々もご意見分かれるところではありますが、今後は、より多くのユーザーが望む方向に進むであろう事は間違いありません。その審判がどちらに下っていくのか、私も開発者の一人として状況を的確に読んでいきたいと考えております。最後に、ご来場頂いたたくさんの方々、ありがとうございました。実際に、会場に足を運んで頂ける事は、ゲームの反応を直接に感じる事が出来るという貴重な機会を私達に与えてくれます。今回のゲームショーは終わってしまいましたが、非常に有意義な機会でした。来年度以降、東京ゲームショーという形で残っていくのかは分かりませんが、このような祭典において、また皆様とお会い出来ればと考えております。それでは、ご来場頂いた方々も、会場には足を運べなかった方々も、ありがとうございました。