NBAプレーオフ2回戦・・・と言いたいところだが、今日の試合は延期された。
ウィスコンシン州で起きた事件に対し、各チームがボイコットを行った。
最初にそれを表明したのは、そのウィスコンシン州に本拠を置くバックスだが
スケジュール次第では、ラプターズと対戦相手のセルティックスが先頭に立っていたかもしれない。
詳細は略すが、テニスでも同様の動きがあった。
プレーオフ期間中にもかかわらずボイコットを行った理由は、他でもない。
バスケより重要なことがある、この一言で十分に説明できるだろう。
全世界に差別問題の重要性を知らしめることができたのなら、意義あることだったと言える。
特に、どんな悲惨な事件が起こっても「次はスポーツです」と話題を逸らして思考停止に追い込む現代社会に疑問を投げ掛けたという面においては。
これなら誰もが目を向けるしかない。
何よりも、差別問題(と政治)に対し無関心であることは許されない。
人権問題と無関係でいられる人間は、この地球上に存在し得ないのだよ。
特に、このトロントは世界各地から人が集まる都市だ。
多文化・多人種が集まる街として、ニューヨークに並ぶことのできる都市が地球上にあるとすれば、トロントをおいて他には無い。
僕自身も日本からこのトロントに来て、ワークビザ申請に協力してくれる職場と出会い、そして永住権を手に入れた。
この街に居場所をもらったのだ。
人種を越えて共存する社会を作るために、個人ができることをする。
トロントに住むというのは、そういうことである。
NBAは数日の休止をおいてリーグを再開するが、各競技場を11月の大統領選の投票所にするとのニュースが入った。
ラプターズとしては直接参加することはできないが、楽しみな試みだ。
しかし、各所で目にする意見はあまりよくないね。
英語での反対意見もあるにはあったが、日本語よりずっと少ない。
まずひとつ言うべきことといえば、時には迷惑だろうとやらなければならないことがある。
道理にかなうものであれば、周囲は支持する。
何が重要か関係者一同理解しているから、実際にリーグ本部もスポンサーも賛同した。
そして、このツイートを引用する。
これはバスケより重要な問題だ。それを理解できない者は、その人自身が問題の一部だ
――デマー・デローザン
言い方を変えれば、なぜボイコットという行動に及んだのか、その背景にどれほどの問題があるのか理解できないのは
その者が差別主義者である、というところか。
確かに、論理上他の解釈はあり得ない。
意見の押し付けなどという段階の話ではなく、人として当たり前の話だということだ。
この記事の最後に、ひとつ宣言しよう。
BlackはNBAとラプターズの決定を支持し、ファンであり続ける。
First updated 2020.08.29 01:40:16
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.08.29 14:49:39
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る