王者にあるまじき注目度の低さにしょんぼりしながら、NBAプレーオフを観る。
ネッツと当たった1回戦は、ラプターズ史上初の
4勝0敗で突破した。期待通り・w・b
134-110、104-99、117-92と来て、Game4は150-122と絶好調。
ベンチから100得点のNBA記録も作った。
で、2回戦。
NBAに参加する30チームのうち、ここまで残ることができるのは8つのみ。
ひとつとして弱小チームが入る隙は無い。ここからが本当の勝負だ。
トロント・ラプターズ
イースタン・2位 53勝19敗 勝率.736
VS
ボストン・セルティックス
イースタン・3位 48勝24敗 勝率.667
近年のイースタンを代表する強豪同士の対戦だ。
互いに4年以上連続で、2回戦以上まで勝ち進んでいる。
レギュラーシーズンでも、最近5年間でラプターズが平均56.8勝、セルティックスが52勝。
(今季は勝率から82試合に換算し、それぞれ60勝、55勝で計算)
上位シードを確保し続けられるほどの好成績続きだ。
しかし意外にも、プレーオフでは初顔合わせとなる。
セルティックスは1回戦ではシクサーズと当たり、こちらも4勝0敗。
相手の方が万全とは程遠かったのを考慮しても、予想以上の強さだ。
レギュラーシーズンの直接対決という面では、よくない要素ばかりが並ぶ。
まず、戦績だけを見ても1勝3敗。
トロントで初開催となったクリスマスゲームの相手でもあるが、ホームながら見事に負けた(⇒
2019/12/25)。
勝利した1試合も、相手だけ前日からの連戦だった。
シーズン再開からここまでラプターズは11勝1敗だが、その1敗がセルティックス。一時40点差をつけられた大敗である。
今季を除けば、ここ数年の間ホーム側が勝ち続ける内弁慶カードとも言える。
しかし、今回は全試合をオーランドのディズニーリゾートで行う。どんな影響が出るか読めない。
勝率はこちらが上なので、本当に内弁慶シリーズになれば4勝3敗で勝てるのだが。
いずれにせよ、簡単に勝てる相手ではないことだけは確かだ。
突破するにしても、2敗は想定しておく。Game7まで行く可能性も低くない。
他のカードに目を向けると、イースタンは早々に決着がついた。
ラプターズとセルティックスの他、ヒートもペイサーズに4勝0敗で1回戦を突破。
昨季に続いて最高勝率のバックスは、マジック相手に初戦で不覚を取ったが4勝1敗。
2年連続で、4カード全て5試合以内で終わった。
2回戦の別カードはバックスvsヒートだが、こちらも下位のヒートが直接対決で勝ち越している。
もしかすると下克上があるかもしれない。
逆に、ウエスタンは1回戦から激戦ばかり。
レイカーズvsブレイザーズを除く3カードが、5試合を戦ってもまだ終わっていない。
やはり西の方が全体的なレベルは高い。上位陣に限ればわからないが。
今日の試合は13:00開始。日曜なので問題なし。
3試合が17時より前だった1回戦とは異なり、ここからは全試合をリアルタイムで観戦できるだろう。
さて、ふたを開けてみると・・・シュートが入らない。
異常に入らない。
前半を終えて3割にも満たない(相手は4割後半)。
シアカム、ヴァンブリート、パウエルがそれぞれ1本しか入れられなかった。
よかったのはサージとアヌノビーくらいだ。
しかもファウルが多すぎる。これではリードできないのも当然である。
さらに、相手は2Qと3Qにブザービーターを決める。5点は小さくない。
後半も何度か流れをつかむチャンスはあったのだが、そういう時に限って得点できない。
4Q最初に76-88とした時に、もう1本か2本詰めていればまだわからなかったのだが
逆に24点差まで広げられ、勝負あり。
結果――
94-112、ものの見事に敗れた。
1Qで23-39の16点ビハインド、あとはつつがなくセルティックスがリードを維持、ってところか。
クリスマスゲームを思わせる負け方だ。
1秒たりともラプターズがリードした時間は無く、逆に試合のほとんどがセルティックスの2桁リード。
向こうもターンオーバー22個と、隙無しだったとは言えないが
それでもこんな負け方をしたのは、ひとえにシュートが入らなかったのが原因だ。
試合全体でスリー25%と、最後まで収束せず不発のままだった。
これだけ入らないのが今日限りで終わることを願う。