今年もNBAのシーズンが始まった。
Blackにとっては、これが5年目になる。
トップの写真は、ラプターズ公式Twitterが上げた練習場の写真。
所属する選手の国旗が飾られている。
左から、ウガンダ、スロベニア、セントルシア、カメルーン、ウクライナ、カナダ、アメリカ、ナイジェリア、イギリス、日本、ドイツだ。
ずいぶんと国際色豊かな選手達が揃った。
やっとラプターズはホームのトロントに帰ってきた。
まずこれが一番明るいニュースと言って間違いない。
昨季はカナダで試合ができず、フロリダ州タンパを臨時ホームとした。
実質的に全試合ロードでは本調子が出るはずもなく、運とタイミングの悪さも重なり
勝率.736から.375に急落、8年ぶりにプレーオフ不出場(日本プロ野球で言うところのBクラス)となった。
オフには、9年在籍したラウリーが退団。
デローザンと並ぶ最長タイ、かつ2019年の初優勝の時にチームを引っ張ったリーダーだ。
ラプターズ史上最高の選手と言っていいだろう。
そんな彼も35歳、残り少ないキャリアでもう1度優勝するため、ヒートに新天地を求めていった。
ちょうど世代交代の時期に当たったラプターズでは、今すぐに優勝を争うのは難しい。
近い将来、スコシアバンク・アリーナに背番号7が永久欠番として飾られるのは確実である。
NBAでは、ドラフトの全体1~4位指名権はロッタリー(宝くじ)で配分される。
高順位の指名権を狙って、わざと負けるのを抑制するためだ。
確率に差はあるが、プレーオフ不出場チームならどこでも1位指名権を手にできる可能性がある。
このロッタリーで、ラプターズは4位指名権を入手。4位以上で確率31.9%だったが、これを引き当てた。
指名したのはスコッティ・バーンズ。将来の主力になってくれるのを期待しよう。
大幅に顔ぶれが変わったが、渡邊はチームに残留。
ついに、トロントの大声援で迎えることができる。
状況はこんなところだ。
大多数が27歳以下の若いチームで、新たな出発のシーズンとなるだろう。
ということで、開幕戦だ。下記では昨季の成績を記載する。
トロント・ラプターズ
イースタン・12位 27勝45敗 勝率.375
VS
ワシントン・ウィザーズ
イースタン・8位 34勝38敗 勝率.472
現在NBAに2人だけいる日本人選手が所属する、2つのチームが開幕戦で当たる。
ウィザーズに在籍する八村は今年で3年目、先発の一角を担っている。
チームも末席ながらプレーオフに進出した。
開幕から日本人対決を組んでくれた運営には(日本における話題性の面で)感謝したいところだが、今日は渡邊、八村ともに欠場。
昨季も3試合の直接対決はいずれも片方あるいは双方が出場せず、日本人対決は実現しなかった。
新生ラプターズの先発は、ドラギッチ、ヴァンブリート、バーンズ、アヌノビー、アチウワ。
国籍で見ると、スロベニア、アメリカ×2、イギリス、ナイジェリアだ。
バーンズをシアカム(カメルーン)と交代すると、5人全員の国籍が異なるスターターが完成する。
もっとも、入れ替えるならアチウワだろうけど。
開幕戦なので、選手全員を紹介する開幕セレモニーが行われる。
トロントで公式戦が行われるのは、2020/2/28のホーネッツ戦以来。
ちょうど600日も前のことだ。
現地の盛り上がりはプレーオフ並み。
今季の初得点は、新リーダーのヴァンブリートがスリーで決めた。
次にドラギッチも決めて、まずは5-0。
だが、よかったのは最初の1分だけだった。
とにかくシュートが入らない。近距離でも面白いように外してばかり。
スリーはそもそも打てる選手が少ない。3Q終盤まで1割程度という入らなさ。
まあこれは昨季以前もたまにあったが。
守備もいいとは言えず、ハレルに何回ダンク決められた?
ウィザーズのスリーが5/27(18.5%)と入らないにもかかわらず、3Qで最大29点差。
まさかこれほどまでに弱くなっているとはorz
数少ない収穫は、ドラフト45位のダラーノ・バントンが掘り出し物かもしれないということが判明。
ラプターズ史上初、ドラフトから入団したカナダ人選手だという。
3Qの終盤に登場し、初シュートがこれだ。
4Qでやっとアヌノビーがシュートを決め始め、10点差まで詰めるが遅すぎた。
83-98、ものの見事に負ける。
結局、ラプターズのスリーは7/34(20.6%)。
FG全体でも30.9%と、とにかくシュートが入らない。
ウィザーズのDFが改善されたとしても(昨季はリーグ最下位クラスのザル守備だった)、これは弱すぎる。
シアカムがいないのを差し引いても、攻守ともにインサイドが弱い。
今日のチーム状態でバックスとでも当たったら、おそらく50点差で負けるだろう。
2試合目でセルティックスと当たるのは、この4年で3度目だ。
さらに次もマーベリックスだが、そこを過ぎれば序盤は比較的楽な日程か。
それでも勝てるのかあやしいが。
First updated 2021.10.21 08:23:50