以前北京に駐在していたとき、日本人向けカラオケ屋で周りの人が北京語で歌いたがる中、ひとり広東語の歌を歌って反抗していました(でも小姐には受ける)が、広東語の歌って基本的に歌詞は北京語(少し古い言い回しや独特な表現はたまに入りますが基本的に)なんですよね。以下は大陸でも人気の張学友(ジャッキー・チュン、Jacky Cheung)の歌です。
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例えば「これ」というのは広東語で「這」と会話で言うことはまずないですし、「没」という字も否定では使いません。「明天」とは言わず「明日」というのが常です。でも歌になると、北京語で書いた歌詞を広東語の発音でそのまま歌っています。いかにも北京語の口語的な「没有」をそのまま「ムッヤウ」と歌では使っていますが、広東語では普通「有」の字の「月」の横棒がない字で「モウ」というのが普通です。文語を使うのなら「無」を使えばいいのにと思います。
香港人はずっとこれで慣れているのでなんとも思わないのかもしれませんが、どうも北京に対する気遣いのようなもの、あるいは大きいものに擦り寄る中華思想的なものも見え隠れしているように感じます。私は香港人には是非大陸人とは違ったアイデンティティをもっと示してもらって、普通の広東語で歌詞を作ってほしいと常々思っています。
といいつつも、広東語の詳細についてはそれほど深くないので間違っていたらどなたかぜひ修正いただけたらと思います。では。
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