今日はめずらしく数年間していない大掃除を少しばかりと仕事の準備などをしながら過ごしているところでございます。
さて、年末から年始にかけて出版されたばかりのこんな本を読みました。
「そこに日本人がいた!~海を渡ったご先祖様たち」という本です。江戸末期から明治時代ごろまでに自分の意志で世界各国に単身渡っていったつわものな方々の話、20数名について紹介している内容です。江戸末期などには漂流した漁民が欧米の船に助けられて自分の意志と関係なく海外へ渡ってしまったケースはありますが、そういう話ではなく、あくまでも自分の意志で海外へ行くのが難しい時代に一念発起して渡って行った人のエピソードが綴られています。
近場の中国大陸あたりならまだしも、アフリカや南米その他で商売に成功した人や中東でイスラム教徒になった人とか、すごい人がいるものです。南アフリカのケープタウンでは商売の傍ら、滅多に来ない日本の船が来ると、日章旗を振って出迎えしたり、あるときは日露戦争前にロシアのバルチック艦隊の船員は厭戦気分だとかいう情報を民間人でありながら率先して日本へ伝えたりしている人とかの話は感動ものでもあります。
この本に出ている話は多くが男性のつわものの話でしたが、この流れで改めてわかったのが、「からゆきさん」という女性の存在。こういう男性よりもむしろ早い段階(明治初期から)で、「公娼制度」というのがあった時代、主に九州天草や島原の貧しい家庭のうら若き女性たちは遠くはアフリカまで行かされていたんですね。今でいえば人身売買に当たるわけですが、そのような身の上をやむなく受け入れ、中には最後はその土地の名士にまでになった女傑の方もいらっしゃったということだそうです。
本に出てきた単身海外に渡った男性は、どうも多くが生涯独身を貫いてその地で没する人だったようですが、私もあの時代に生まれていたら同じようなことをしていたかもしれないと思いつつ、このまま独身で行きそうな気を強くしてしまった一年の初めでございました。。
おまけに実家からの夜景をどうぞ。。
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