日本は大丈夫なんでしょうか。福田首相が昨日突然辞任を表明しましたが、記者会見で話した理屈はいまいちよくわからないですね。国のトップのやめ方としてはよくわからないです。あまりにも首相という職が軽くなったように思います。
毎週見ているNHK大河ドラマ「篤姫」に合わせて江戸末期の状況にもとづいて考えると、幕末に開国を独断で決めた一方で反対派を安政の大獄で粛清した大老・井伊直弼は小泉元首相、若くして紀伊徳川家から14代将軍になり、公武合体などの心労も影響して亡くなったといわれる徳川家茂が安倍前首相、最後に面倒くさくなって大政奉還して江戸幕府を終わらせた徳川慶喜が福田首相といった感じに思いますがどうでしょう。
そうすると次の首相は西郷隆盛とか大久保利通とかになるわけですが、そこはちょっと違いそうですね。まだ時代がまったく変わるにはもう少し時間がかかりそうです。それにしても今の日本は経済界も内に閉じた「鎖国」状態でガラパゴスと言われますが、政治の世界もコップの中の狭い話で周囲と隔絶された中でああだこうだといっているように見えてしょうがありません。
先ほどのニュースで、相撲協会が抜き打ちで薬物検査を力士にやったら露鵬と白露山のロシア出身の兄弟力士がマリファナ(?)の陽性とされて警察の事情聴取を受けたということをやってました。先日も一人捕まったばかりなのに、相撲界はどうなってしまったんでしょう。白露山は北の湖部屋だそうですが、北の湖理事長の部屋の力士なわけです。北の湖理事長はいい加減責任をとって辞めるべきでしょうね。北の湖氏は確か13歳くらいで角界に入り、20歳になる前に横綱になって、ある意味王道を歩んできたわけですが、現役時代のインタビューのときの態度の無礼さや最近の不祥事のときの対応の未熟さをみると、恵まれた環境で育ってきたことで、あまり世間を知らないのではないかと思ったりします。福田首相にしても北の湖理事長にしても、何か似たようなところがあるような気がしてなりません。
トップの指導力のなさ、見識の狭さ、周りも見て見ぬふり、あるいは言うだけで行動を伴わないこと、そんなところが今の日本のいろいろなところに共通した問題ではないかと思います。ここ数年、インターネットの普及もあってか、社会がフラット化し、過去のやり方では通用しない時代になってきたのに、そのような変化に気がつかない人がトップにいたり責任ある立場にいる組織は国でも会社でも劣化、老朽化が激しいのではないかと思います。嗚呼。。