最近もまた不祥事がいろいろ続発してますね。しかし、「三笠フーズ」の事故米の流通問題はまたひどいですね。それを受けての農水大臣と農水事務次官の無責任、無頓着な発言もそれに輪をかけて最悪だと思います。そもそも「事故米」などというものが存在していたとは今回初めて知りましたが、国際上の輸入割当を受けたからといって、不良品でもなんでも国が受け取るってのはちょっと非常識ではないかと。
農水省はBSEではあれだけ厳しい基準で防ぎながら(といっても結局はアメリカ様の圧力に負けていると思いますが)、主食であるコメの対応があんなに甘くていいのかと思います。新聞の社説などをみると、事故米で輸入割当量を稼げて、それを安く買い取ってくれる業者の存在もあるので農水省は濡れ手に粟だったのではないかという見方がありますが、そんなふうにとられてもしょうがないと思います。
今回の事故米では残留農薬でメタミドホスというのが残っているのが問題になっていますが、このメタミドホス、この前の中国産毒入り餃子問題で有名になりましたね。今年の流行語大賞になりそうです。事故米と餃子に入っていたメタミドホスを比べると、餃子に混入していたメタミドホスのほうがはるかに大きいですが、こういう現象を見るたび、日本も中国さまとあんまり変わらないレベルに来てしまっているような気がしてなりません(性悪説の中国さまと性善説の日本との違いがあるので日本はやたら不祥事が強調されるのも問題ですけど)。
農水大臣や次官の対応や、福田首相の辞任や一連の大相撲不祥事の北の湖理事長の対応とか、責任ある地位にいる人の対応が最近あまりにもひどいように思います。農水省でも農水Gメンとか厳しい仕事をまじめにやっている人たちもいるのに、上の地位の人がていたらくだと、今のメディアの報道のしかたでは全員ダメなように伝わってしまうので可哀相に思います。
身近にもそういう人たちが結構いますが、最近の日本のこんな状況を見ていると、もうすでに隣の中国さまとあまりレベルが変わらなくなってきて、「日本人は勤勉」などというのも今は昔のように思えてしまいます。急成長に伴って国をあげて善悪含めていろいろなモチベーションが上がっている中国人さまと違って、最近の日本人のように思考停止して周りが見えなくなって「とりあえず今までどおり」と慢然と同じことを続けている状況だと、衰退間違いないと思います。
これまで基本的に中国さまに批判的な立場ではありましたが、ちょっと最近傾向が変わってきました。最近の中国さまでは「創新(イノベーション)」という言葉がはやりですが、日本の場合は批判する方もされる方も、一時的に言うだけでなんにも変わらず、「創新」とは対極にいる感じです。日本でも「創新」的な人たちはまだまだたくさんいるはずなので、そういう人たちに少し期待しつつ、気がついていない人はそういう状況を少しでも感じてほしいものです。。
と、説教のようになりましたので、反省もこめて明日は片道300kmくらいの温泉地に行ってまいります。。