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IATUR:時間利用調査の研究者が集まる学会に出かけてきました。場所はカナダのHALIFAXという街。紅葉がとても美しい季節でした。ああ、それにしても遠い。北米大陸は広いんだ、と実感。12時間くらいかかって米国東部につき、さらに乗り継ぎ便で2時間。講義が学園祭でお休みだった合間をぬっての強行日程でした。こんなに長時間乗るのにこの超格安のお値段では。。。コンティネンタル航空は破綻するわけです。
世界には、似たようなことに興味を持っている人がいるもんだなあ、と感じてうれしさ半面。たま~に日本の話題が出てくると、「例えば社会政策が貧困な日本などの国では低出生率がみられる」などといわれると、ちょっぴり悲しくなってしまう。西欧の国々、しかも北欧の人が多い学会なので、次の目標となっている福祉の水準はもうず~っと高いところにあって、ついていけない。データが官僚の管理下にあって公開されてない日本はそれだけで評判が悪い。日本の研究者は海外のデータや情報に気軽にアクセスできるのに、海外の研究者が日本のデータにアクセスできない。礼儀を欠いている状態ではどう考えてもまずいでしょう。 ちょっとどうかな、と思った研究もある。「国による生活時間の差が小さくなっているから、もう国際比較の意味はなくなった?」などというアメリカ人は、もちろん「英語で書かれた論文」だけを選んでそう結論づけていました。文字通り、英語で書かれない論文は存在しないことになるんですね。ヨーロッパ人はさすがにそういう見方には批判的でしたが、アメリカ人の「自国(語)が世界の中心」意識には驚かされます。 それにしてもソフトパワーは次世代の日本人観には多大なる影響があるかも。だって、ルーマニアの子どもがもう「シャーマンキング」にはまっているんですよ。母親している研究者は日本のこと何にも知らないのに、子どもは日本(の漫画)に興味があるという。毎日「もうマンガ読むのをやめなさい!」と言ってるらしい。思わず「ごめんなさい~」してしまった(^^;;;;。ポケモン、遊戯王は当然ながら、人気漫画が直ちにあらゆる言葉に翻訳されてるってことですよね。 国内で開かれる学会とはだいぶ趣が違います。ここは、まさに朝から晩まで社交の場。発表の場だけでなく朝からホテルで議論、ティータイムで議論、ランチで議論、レセプション/ディナーで議論。たいへん疲れる(-_-)、けれどおしゃべりな私は英語に不自由しつつも楽しい時間でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/11/08 11:14:39 PM
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