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テーマ:あの日・あの時(104)
カテゴリ:オーベンの御言葉
患者さんには病気のことについて、説明したり、その合併症についても説明して治療について同意得る。その上で治療を勧めていく。ここでの注意点だが、
残念ながら、医療サイドが意図している半分程度のことしか患者さんや、そのご家族は理解していないと思っていてよい。 特に、脳外科の救急の現場では、患者本人さんはこっちの説明のことを覚えていらっしゃらないことだってある。個人的な反省から書いておくと(ベテランの先生たちはそんなことあたりまえと思っていらっしゃるだろうが、) 我慢強く、何回も、できるだけ簡単に説明する努力が必要だ。 それでも、患者さんやご家族は最高の結果を期待している場合が多い。 脳の病気の場合、最高の経過をたどっても、大きな後遺症が残るなど、結果が悪い場合がある。 病気が重症だから結果が悪いのであって、誰のせいでも無いことの方が多い。 しかし、悪い結果の状態で転院をお願いすると、トラブルとなることがある。 病院を追い出された とか、先生に見捨てられた とか。 一生懸命治療して、最後の最後に嫌われたくない。 後遺症が残っていても、病状がある程度落ち着いたら転院していただくことを、お願いするタイミングが非常に難しい。 来るなりそんなことを言うと、もうー追い出すこと考えていると思われて、関係が悪くなることもありうる。 ”どんなに予想できる悪いことを説明してても、結果が悪ければ、だめよ。”とDrH。 わかり易い説明も大事だが、ちょっとでもいい結果が得られるように日々努力することも大事。 患者さんには医療スタッフの努力をもってしてもどうしようも無いことがあることを理解してほしいが・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.22 08:09:45
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