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テーマ:あの日・あの時(104)
カテゴリ:オーベンの御言葉
進んだ考えの教授だ。 この施設の上司が、救急要請の件について、 休みでゴルフしてるからといって断ったことを申し上げると、 ”休みの日に何してようと勝手だろ。”と一蹴してくださった。 進んだ考えの教授でよかった。僕も賛成だ。 労働基準法にも定めてある。 労働者は休憩時間を自由に使って良いし、休暇・休日には労働の義務はないのだ。 これを進めて考えると Drは、休日に連絡が取れなくても、なんら責められることはないということだ。 まあ、それでも僕をはじめ大抵のDrは 休日でも深夜でも確実に連絡が取れる人たちばかりだろう。 話に聞くとその頃教授は、遠くはなれた大都会と呼ばれる所から 単身赴任をされていたらしい。 そして、週末はいつもその都会の実家にお帰りになっていたそうだ。 さらに、こちらでの宿舎は大学から遠く離れた山の上。 大学から出勤するときは街を超えて出勤することになるから、 車で最低40分はかかるだろう。 前教授が家族ともどもこちらに定住し、 宿舎も街と大学の中間点に構えられていたのとは対照的だった。 何度かおとずれたことがあるが、前教授邸から大学までは車で15分程度だ。 ちなみに前々教授も家族を連れて定住。宿舎は大学から車で5分の場所 正しい解答はわからないが、その後新教授も街と大学の中間点に引越しをされた。 僕がこの施設を辞める直前にも、師匠はくも膜下出血の患者を断った。 この時は師匠は病院の当直だった。 患者はヘリコプターで大学に運ばれたという。 脳外科医が2人いても、医師同士の間がぎくしゃくしている処で診療されたら、 患者さんにも迷惑だから、それでよかったと思う。 大学には優秀な先生がたくさんいるのだから、やや高度な医療を必要とする患者さんはヘリコプターその他を使用して積極的に受け入れるのが良いだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.02 09:18:23
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